一期一会

札幌の昆虫の生態や自然を写真と合わせて紹介します!

札幌のハチ・アリ

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    パシッという音がしたので、その方を見ると、アワダチソウにぶら下がり
    スズメバチが何かを捕まえて解体作業中でした。その獲物は・・・?

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     犠牲になったのはマルハナバチ(エゾオオマルハナバチ♂)でした。

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                         あっという間に解体        (2016年9月10日・西区平和で撮影)

      持ち帰るのではなく、その場で「調理」。その時の姿勢は必ず後脚
      一本で爪をひっかけてぶら下がる。他の大きなスズメバチ(コガタ
      スズメバチやキイロスズメバチなどのVespa)の場合も同じ姿勢だ。
      なぜ2本ではないのか・・・解体に後脚は使わないのに。見ていると
      音がしてから1分も経たないうちに筋肉の詰まった胸の部分だけに
      して運んでいった。今年はスズメバチの姿が目立つ。ひょっとすると
      8月の天候が関係しているかもしれない。彼女たちは多少の雨でも
      狩りに出る。気温の高低と餌の量が巣の大きさに関係するのだろう。
      ここに来て、虫の姿が多くなってきた。温暖化の影響だろうか?

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     この時期、アワダチソウの仲間(外来種)はハエなど多くの虫に人気。
     当然スズメバチも集まる。獲物は花に夢中で無警戒。目がよく素早い
     スズメバチにとって狩りは容易。大顎でひと噛みすれば針を使う必要
     もないようだ。見ている限りでは、ほとんど成功していた。

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                   オオハンゴンソウも狩りの現場だった。      (2016年9月11日・西区福井)
    足早に過ぎていく台風。札幌は直撃をまぬがれたせいか雨は降っている
        ものの風はほとんどありません。今後も注意が必要ですね。

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                  7月下旬のオオハキリバチの「アパート」の様子です。

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                           8月下旬の様子です。

     大家に無断で借家していたのが・・・ついに見つかってしまったようだ。
         長年の住居を閉め出された。問答無用の強制終了・・・?

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          大顎を広げて威嚇し合うオオハキリバチ♀。暑さで花蜜が溶けているように見える。

     と思いきや・・・・・もう一方ではまだ営巣が続いていた。大家の情け?
     ただし混雑は避けられず争いが起きる。都会での住宅事情は厳しい。

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       一方、こちらの住居はまだ許容されている。ただもう営巣活動は
       終わりに近いようで、腹に花粉は付けているものの動きは鈍い。

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                      まだ入り口は封鎖されていない。  (2016年8月下旬・西区山の手で撮影)

      ただ空きスペースを利用しているだけだ。人を刺すことはまずない
      温厚なハナバチ。集団で営巣すると、多少うっとうしいのを我慢す
      れば何の害もない。来夏、封鎖された暗闇で羽化した娘・息子たち
      は戸惑いながら窒息する・・・「お母さん、何でこんなに頑丈に蓋をし
      たの・・・」 人とハチが共存できる環境は素晴らしいはず。小さな命
      に不寛容なようでは、大きな命とうまくやっていけるはずがない。
     
      


     続けて台風がやって来て断続的に大雨になっています。札幌ではまだ
     そうでもないですが、これから被害が大きくならないことを願います。

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                                準備中

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                               雨上がり

     例年お盆の頃が開花のピークだというが、今年は少しずれたのかも
     しれない。しばらく鑑賞していたら、マルハナバチがやって来た。

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                   セイヨウオオマルハナバチ(特定外来種)だった。

      短時間の観察ではあったが、来るのはセイヨウばかりで在来の
      マルハナバチの姿はない。ほかの虫も来ない。この花の姿では
      もぐりこむことができる虫でなければ無理なのかもしれない。

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                 脚に花粉をつけたワーカーだ。まだ営巣は続いているようだ。

      花をえり好みせず、時には盗蜜する。また春いち早く目覚め秋遅く
      まで活動する。このあたりの「たくましさ」が、北海道に適応し拡散
      したひとつの要因かもしれない。このハチを野外で初めて見たのは
      2002年の夏。定山渓の山奥に♂がいた。こんな所に・・・・・・・・・・・
      と思ったが、あまり離れていない山の向こうにハウストマトを栽培し
      ている農家があることを知った。当時は管理が徹底されていなかっ
      たのだろう。それから十数年・・・

      逃げ出した今では、確かにあちこちで確実に姿を見るようになった。
      増えているのは間違いない。しかし・・・在来種を圧迫し駆逐しつつ
      あるのか?というとちょっと疑問だ。定量的なカウントではないが、
      市内の在来種はどれも元気だ。おそらく・・・札幌市内などでの生息
      キャパはセイヨウを受け入れるだけの「空き」があったということでは
      ないか? ただし今後はどうか分からない。生息環境が悪化・破壊
      されると、「強いセイヨウ」がより生き残る可能性は高くなるかもしれ
      ない。今後の動向をきちんと見ていかなければならない。

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               蜂巣→蓮だという。確かにアシナガバチの巣を逆さにしたような姿だ。     
                                               (2016年8月・西区の寺院で撮影)
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       7月下旬のアズマヤの天井で・・・2匹のスズメバチが協力して
       何かをしていました。よく見ると・・・・巣作りをしているようです。
       この時期に新たに巣を作り始めるということは・・・・・この日は
       時間がなく、後日様子を見ることにしました。

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                            1週間後・・・     (2016年8月上旬・円山ふもとで撮影)

      初期の巣ができていたが・・・ハチの姿はなかった。産卵もされて
      いない様子。この時期、ケブカスズメバチ(キイロスズメバチ)は
      前の巣が手狭になって「引越し」することがある。この巣の場合は
      2匹の働き蜂が頑張って新居を作ったものの・・・女王蜂に引越す
      る気がなかったのかもしれない。あるいはこれからか・・・?

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         民家の壁に作られたケブカスズメバチの巣。これは後日除去された(8月上旬・宮の森)
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              7月上旬のオオハキリバチの巣の様子。まだハチは出ていない。

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                     7月下旬の様子。いくつかの入り口が開いている。

      右から5番目、左から4番目・5番目に穴が開いたように見える。
       これらはもちろん中で羽化したハチが齧って開けたものだ。

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     しばらく見ていると・・・何匹かのハチが巣穴周辺を飛んでいるのが
     分かった。ここで羽化したハチだろう。今年もオオハキリバチの活動
     が始まった。数年ここで世代交代をくり返しているが、ほぼ例年通り。
     巣穴の入り口付近でホバリングしたり、ハチどうしが追いかけ合った
     りしている。見た範囲ではすべて♂。あとで羽化してくる♀との交尾を
     めぐって♂どうしのバトルが始まっていた。

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                      これも♂・・・♀はまだか?    (2016年7月下旬・中央区宮の森で撮影)

     民家の軒下なので巣の中を見ることはできない。しかし、ひとつの
     筒の中にいくつかの仕切られた部屋があることは想像できる。そこ
     には花粉と蜜で作られた団子があって、それを食べて育ったハチが
     今羽化している。先に出てくるのは♂。少し遅れて♀が羽化する・・・
     つまり奥で育ったのが♀と考えるのが自然だろう。もし逆であっても
     それはそれで興味深い。

     ハチは雌雄を産み分けている・・・受精卵は♀となり、無精卵は♂に
     ・・・・これをコントロールしているというのだ。盛夏には奥に受精卵を
     産みつけ、晩夏には手前に無精卵を産んでいることになる。貯めた
     精子が「たまたま」尽きたとも考えられるが・・・・・おそらく本能でそう
     しているのだろう。♂が「偶然の産物」では、ここまで生き延びてこら
     れないはず。では・・・・なぜ♂が先に羽化するのだろうか?

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