一期一会

札幌の昆虫の生態や自然を写真と合わせて紹介します!

札幌のチョウ

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         昨日の昼からすっきりとした青空が広がりました。
   その代わり、朝は冷え込みました。雨に濡れた幼虫はどうなったかな?

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                            9月中旬の五天山です。

     アワダチソウは黄色の花をつけていますがエゾヤマハギの花は
     ほぼ終了。オオイタドリの葉も枯れ始めました。雨に濡れた葉を
     観察していたら、独特の姿をした幼虫がいました。これは・・・・?

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                  調べて見ると、コミスジの終齢幼虫でした。  (2017年9月中旬・五天山)

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                               コミスジ    (2016年8月上旬・五天山)

      コミスジ・・・札幌には同じ仲間(Neptis属)は他にフタスジチョウ、
      ミスジチョウ、オオミスジがいるが、ホシミスジはいない。幼虫は
      マメ科のハリエンジュ、エゾヤマハギなどを食べる。五天山には
      植栽されたと思われるエゾヤマハギが多くコミスジのほかトラフ
      シジミ、ツバメシジミ、ルリシジミなどにとって好都合な環境にな
      っている。これらのチョウを戻すことを意識しての環境再生では
      ないだろうが、採石後のチョウ相の重要なメンバーだろう。

      他のNeptis属が夏に年1回の発生なのに対して、コミスジは札幌
      では春と夏の年2回の発生なのは、食樹の違いだろうか・・・・?
      終齢幼虫は、このまま食樹を降りて、地面の落ち葉の中で越冬
      するという。それにしても、雨に濡れていて大丈夫なのだろうか?
      余計なお世話だが、葉の裏に避難するか、早く降りたほうがいい。
      チョウの姿が少なくなる中、ベニシジミはまだ頑張っていました。

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                                     ベニシジミが交尾に成功したようです。

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                                              (2017年9月中旬・円山ふもと)

     どちらが♂で、どちらが♀だろうか?ある図鑑では「♂の前翅外縁は
     直線状で翅頂はとがり、♀は大型で翅形はまる味を帯びる。夏型の
     ♂の前翅表は黒褐色で、赤橙色斑がほとんどまたはまったく消失し、
     ♀は赤橙色斑が多く散在する」とある。この区別にあてはめると・・・・
     左が♀、右が♂? 翅の傷み具合でも判断が可能かもしれない。

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                         これは♂、♀どちらだろうか?     (2016年7月30日・円山)

       ベニシジミ・・・もっとも身近に見られるチョウのひとつだろう。
       その要因のひとつは食草(スイバ・エゾノギシギシなど)・・・・
       雑草扱いされるこれらの植物は空地などあちこちに見られる。
       札幌ではもっとも遅い時期(11月上旬)まで活動しているチョウ
       だが、年に何回発生するのかなどは詳しくは調べられていない。
       珍しいものを追いかけ、普通種には目が向かないのは常だが、
       個人的には美しいチョウのひとつだと思っている。
         


     台風直撃ということで身構えていました。予報どおりに昼頃に札幌を
     通過しましたが、今のところ市内では大きな被害はないよう。ただ、
     交通の乱れ、イベントの中止などの影響が出ました。近郊の山では
     ハギの花が満開になっていましたが、この風でどうなったでしょうか。

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                        夕暮れが近くなった五天山です。

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                          うっすらと虹が出ました。

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     ハギ(エゾヤマハギかと)の花が満開になっています。「秋の七草」の
     ひとつだそう。確かに今の時期が見頃です。ただ「春の七草」のように
     食べることはないでしょうね。ハギは草? 草=植物のことかな・・・・・
     観察していると、何かの幼虫がいることに気づきました。これは何?

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       この姿はシジミチョウの仲間の幼虫であることには違いない!
       ハギを食べるシジミチョウと言えば・・・ルリシジミ・ツバメシジミ・
       トラフシジミくらいしか思いつきませんが、消去法でいくと、トラフ
       シジミ?齢や食べ物によって色や姿が変わるようなので自信は
       ありませんが・・・今年多かった夏型の子孫かもしれません。

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                    これは別の幼虫だろうか?と思っていたら隣りで・・・

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                                                (2017年9月中旬・五天山)  

      クロスズメバチが狩っていたのは、多分同じ種類の幼虫だろう。
      擬態したり、夜に活動したり・・・工夫はしても、一旦見つかれば
      逃げる術はない。ひたすら見つからないことを願う?だけ。そう
      考えると、先のトラフシジミのように、順調に成長して親になるの
      はどれほどの確率か・・・奇跡に近い数字なのかもしれない。
        
             
 
       
     成虫で越冬するタテハチョウの姿が目立つ時期になりましたが・・・
     昨年に続きクジャクチョウが「大発生」し、シータテハやアカタテハも
     そこそこ姿が見られる一方、エルタテハがいません。異変・・・?

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                             クジャクチョウ

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                               アカタテハ

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                              シータテハ

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                             ヒメアカタテハ

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                                           (2017年9月中旬・中央区の庭)
      
      チョウたちの楽園の庭は、名前は分からないが確実に秋の花に
      なっていて、越冬するタテハチョウたちで賑わっていた。なじみの
      メンバーの中に、エルタテハの姿がない。山地の蝶であることは
      間違いないが、寒くなって山に花や樹液がなくなると、平地に下り
      てくるはずだが・・・そう言えば夏の山でもほとんど姿を見なかった。

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                       お盆明けのエルタテハ (2013年8月中旬・円山墓地)

            この光景は特別だったのか? エルタテハに何が起きているのだろう・・・
            台風が来ています。全国で影響が出そうです。札幌も予報円の中心に!
            雲行きが怪しくなってきました。大きな被害が出なければいいのですが。
            
     
    全体に蝶の姿が多かったこの夏ですが、ゼフの仲間はほとんど見かけ
    ませんでした。そんな中でもオナガシジミは遅くまで見られるので探して
    みたのですが・・・ちょっとした残念な「事件」がありました。

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                   7月中旬のオナガシジミ・・・発生初期(2010年・宮の森)

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                            7月下旬(2013年・円山)

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                           9月上旬(2017年・円山)

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                           9月下旬(2013年・円山)

      オナガシジミ・・・・ゼフィルス(ゼフ)と呼ばれるシジミチョウの仲間
      ですが、ミドリシジミのような美しい光沢はなく地味な印象の蝶です。
      早い年には7月中旬から姿を現し、遅い年には9月下旬まで見かけ
      ることがあります。幼虫が食べるのはオニグルミの葉。成虫はその
      周辺で見られ、クルミがあれば山沿いの住宅地でも発生します。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
         2013年夏、山沿いの一軒の住宅が取り壊されました。

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        重機が入れない場所なので解体には難儀したようです。
              ずっと更地になっていましたが・・・

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                          それから4年後  (2017年9月)

      ハリエンジュ、ヌルデ、オニグルミの実生のほかオオハンゴンソウ、
      セイタカアワダチソウ、ノラゴボウなどが繁茂しています。人手が
      加わらないとどういうことになるのか?ひとつの実験場のようです。

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                              丸印はオニグルミです。

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                     このオニグルミに産卵するオナガシジミ  (2017年9月上旬)

           このような環境でも命をつないでいましたが・・・

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                          正面が産卵していたオニグルミ

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                                  数日後・・・

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                             伐採されていた・・・    (2017年9月上旬)

      オニグルミの成長速度は分からないが、ここまで成長するのに
      2ケタ年は必要だったことだろう。その命が絶たれるのは一瞬。
      同時に、オナガシジミの産卵も無駄になった。どんな不都合が
      あったのかは分からない。が・・・人の生活に隣接する環境では
      こんなリスクもある。またひとつオナガシジミの発生地が消えた。

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            切られる前に実を落としていた。実生できそうな場所に移しておいた。



      
       





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