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今年もベニヒカゲの姿が見られる時期になりました。
ここにはヒヨドリバナのほかにヒメジョオンやオオハンゴンソウ、
オオイタドリなどの花が咲いていますが、一番こだわっていた
のはヒヨドリバナでした。花のつくりの違いによるのでしょうか?
他の虫に邪魔されたり、何かに驚いたりすると花を離れて近くで
休息。この個体は♀でしたが、あまり発生地を離れないようです。
本州では標高約1500m以上の高山帯に多いベニヒカゲですが、
札幌では近郊の低山地でも見られます。幼虫の食草であるイワ
ノガリヤスなどのイネ科植物があって、成虫が好きなヒヨドリバナ
が咲くこの環境は、これからも大切にしていく必要があるでしょう。
表だけでは雌雄の区別が難しいですが、裏面を見るとはっきりします。
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札幌のチョウ
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エゾエノキの葉にオオムラサキが産卵していました。
オオムラサキがエゾエノキ周辺を飛ぶので、見ていると一枚の
葉に止まりました。どうやら♀で産卵している様子です。
高いところでの産卵のため、よく見えなかったが葉の表に約15分で
20個あまりを産み付けて去っていった。4本の脚?で踏ん張り腹端
をずらしながら産んでいた。どの♀にとっても産卵は一大作業なの
だろう。昨年はほとんど姿が見られなかったオオムラサキだが・・・
こうして命をつなぐ姿を見ると、まだ絶滅の心配はなさそうだ。
4本脚に見えたのは、前脚が折りたたまれて体を保持する役目を
果たしていないからだった。感覚器官としての働きだという。
確か2年前の台風で隣りの木が倒れた。ハリエンジュだったかも
しれない。お互いに成長していた頃にはエゾエノキは右側に枝を
伸ばせなかったのだ。思わぬ形でライバルがいなくなって明るい
空間ができたが、エゾエノキには有利になっただろうか?
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例年より虫の数が多い札幌。アゲハチョウの仲間の姿も目立ちます。
道路脇でキアゲハが産卵していました。
キアゲハがやって来てさかんに産卵しています。確認すると・・・
卵を産み付けていた彼女の子どもたちだろうか、それとも別の
母親の子孫だろうか・・・いずれにしても1齢〜3齢までの幼虫が
昼寝していた。最後の5齢幼虫を除けば、皆こんな姿をしている。
鳥の糞に擬態しているとも言われる。このまま順調に育てば・・・
年内にもう1回成虫になるかもしれない。天候は問題ないが・・・
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それにしても・・・この夏はカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの姿が
多い。山中はもちろんだが、住宅街にも多数飛んでくる。地下鉄駅
近くのコンビニ前を通過していった。交通事故も起きる・・・・・こんな
大発生は約20年ぶり? 彼らはどこを目指しているのだろうか?
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暑い日が続いていますし、台風も北上中・・・札幌は今のところ晴れて
いますが、これから影響が出そうです。チョウたちも暑いのでしょうか?
ミヤマカラスアゲハの吸水を見ながら、しばらく蝶談義となりました。
通りがかった人が、「どっかのカレンダーで見たことがある蝶だ」
しばらく鑑賞・・・「仲が良さそうだ、夫婦かな?」と言います。
ちょっとした刺激に驚いて飛立つものの、また戻って来て・・・
同じ姿勢で吸水します。争いはなく確かに仲が良さそうです。
水鉄砲のようにビュッ〜とを期待したのですが・・・ポタポタどまり。
「放尿」との表現が正しいのかどうか・・・?確かに体の中を通って
排泄するのですから、そうかもしれませんね。でも、人の場合とは
意味が違うような・・体を冷やすための行動では?との解釈もあり
ますが、水分ならどこにもあるのに、特定の場所に集まりこだわる
ことへは説得力に欠けます。やはり、水に含まれる何かの成分の
摂取が彼ら♂(性成熟?)には必要なのでは・・・
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市内のあちこちでトラフシジミの夏型の姿が目立つようになりました。
ヒヨドリバナ(ミツバヒヨドリ?)は、チョウたちが好きな花です。
セセリチョウやヒョウモンチョウに混じって、トラフシジミ夏型の
姿がありました。今年は例年になく春型の姿が多く、成長期の
天候などの条件がよかったためでしょうか? これほど多くの
夏型が見られることはありません。温暖化の一例かな?
ムクゲの花が咲き始めていて、セマダラコガネが花弁を食べて
穴を開けていました。そこへトラフシジミがやって来ました。
セマダラコガネに興味があったわけではないと思います。蜜を吸い
たかっただけでしょう。予期せぬ鉢合わせに危険を察知したのだと
思います。諦めました。ゆっくり安心して食事できる花はたくさんあり
ます。譲ること、諦めること・・・これが人ではなかなかできません。
去り際の姿が印象的でした。翅表の濃い青がちらっと見えたのです。
春型の青より一層濃い感じ。ですが・・・羽化して間もないはずなのに
もう傷ついています。生き延びることの大変さが見えた気がします。
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