|
連日の真夏日、札幌ではまだまだ続きそうです。この時期にしては
やはり珍しい。チョウなどの虫の世界では、何やら異変が・・・?
どこへ行っても必ず目にするキマダラヒカゲ属。札幌にはサトキマダラ
ヒカゲとヤマキマダラヒカゲの両方がいますが、圧倒的に「ヤマ」の方が
多い。この時期に現われるので何の不思議もないのですが、その数が
「多すぎる」ように見えるのです。「ヒカゲ(日陰)」とあるように、暗い場所
にいることが多いチョウですが樹液や獣糞に来たり人の汗に来たり・・・
どこからともなく現われます。その一方で、ゼフと呼ばれるミドリシジミの
仲間やカラスシジミがまったく見えません。また、この時期に大発生する
キアシドクガも飛びませんし、マイマイガの幼虫を探すのも困難。今年は
ちょっと変わった夏になるのかも・・・引き続き注目して見ます。
|
札幌のチョウ
[ リスト | 詳細 ]
|
7月上旬の札幌の連日の真夏日は125年ぶりとのこと。今日も30℃超の
予報です。かつてない天候に夏の虫たちにも何となく異変の予感が・・・
本州方面が梅雨時なので、北海道には北の寒気が入って
過ごしやすいはずなのですが、連日の30℃超は8月のよう。
夏の雲が流れて、雷雨の予報でしたが札幌は何事もなし。
しばらく本格的な雨がなく、夏の虫にも影響がありそうです。
アザミに止まったのはエゾヒメシロチョウでした。前翅先端が
黒いので♂です。カバイロシジミと同じく、クサフジ類を食草と
とするので同じ環境で見られることが多いです。モンシロチョウ
よりはひと回り小さく、前翅がとがっています。飛び方も緩やか
で弱々しい感じ。市内では減少傾向にあるのはカバイロシジミ
同様、生息環境の消滅が大きな要因でしょう。
この場所では、ほぼ安定して毎年発生していましたが、昨年に
一部が駐車場になってクサフジが消滅しました。残りの部分に
かろうじてクサフジが生えていますが、今年はまだ姿が見えま
せん。草刈りも行われていました。根が残ればクサフジはまた
復活するのでしょうか? かけがえのない環境なのですが・・・
|
|
昨日の札幌、32℃超。冷房完備とはいかない住環境では、寝苦しい
夜となり、まだ寝ぼけています。夏の虫たちもさすがに暑そうです。
強い日差ざしを避けるように、イボタノキの日陰で休んでいました。
活動すると「熱虫症」になるのでしょうか? これらのゼフィルスは
朝と夕方に活動のピークがあるものが多いです。
ウラゴマダラシジミ・・・札幌では6月下旬〜7月上旬に姿を現す
「ゼフィルス」と呼ばれるチョウの仲間。今年もイボタノキ周辺で
見られるようになりました。ゼフィルス=ミドリシジミの仲間という
感じですが、このチョウも25種いるゼフィルスのひとつです。
イボタノキは、ウラゴマダラシジミの食樹です。生垣として植えられて
いるのをよく見ますので、外来植物かと思っていましたが山野に自生
しているといいます。なぜ生垣として多く利用されるようになったのか、
何か意味があるのでしょう。おかげでウラゴマダラシジミは住宅街でも
命をつなぐことができていますし、他の虫も恩恵を受けています。
|
|
今年もカバイロシジミの姿が見られる時期になりました。
セイヨウミヤコグサで吸蜜していたのは♀でした。♂の翅表はほぼ
一様に青色ですが、♀は「樺色」の部分が多く、青色はまばらです。
しかも個体差があり、全部樺色になる♀もいます。他の蝶の雌雄
でも、このような例は珍しくありません。何か意味があるのでしょう。
カバイロシジミは、ほぼ北海道限定(ほかに青森県の一部)のチョウ
ですが、どこにでもいるわけではなく、最近は減少していると言われて
います。原因は、やはり生息環境の破壊でしょう。それに追い討ちを
かけるように、有名な産地での乱獲が影響しているかもしれません。
食草のクサフジ類は、どちらかというと草原性の植物ですが、開発に
より根絶やしになった場所が増えました。1970年代に、宮の沢のクサ
フジに依存していたカバイロシジミは、地下鉄延伸にともなう宅地開発
により消滅しました。しかし、その一方で、少ないながらも生き延びて
いるのは・・・・放棄地や河川沿いなど人の利用価値がない場所です。
北海道は(札幌も)今後さらに人口減少が進む傾向。その意味では、
とりあえず絶滅する心配はないのかなと思います。
|
|
あちこちでヒメウラナミジャノメの姿が目立つ時期になりました。
早い年には、6月中旬から登場するチョウですが、今年は少し
遅れて6月下旬からポツポツ現われ、7月上旬に一気に「爆発」
しました。五天山などでは大発生と言ってもいいでしょう。この
日は見た限りでは・・・3ケタの個体が葉の上に止まっていたり
吸蜜したり、追いかけあったりしていました。目玉模様が印象的
なだけで、派手な色や光沢があるわけでもないので大発生して
も注目されませんし、害もありません。市内各所で普通に見られ
ますが、なぜか円山ではまったく見ません。不思議です。
|


