一期一会

札幌の昆虫の生態や自然を写真と合わせて紹介します!

札幌の甲虫類

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          葉の上でドロハマキチョッキリが輝いていました。

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                                          (2015年6月中旬・西区平和で撮影)
      
     体長1cmに満たない小さな甲虫だが、その金属光沢はなかなかの
     ものだ。いわゆる「オトシブミ(落文)」の仲間で、♀は葉を巻いて「ゆ
     りかご」を作り、その中に卵を産む。近くにオニシモツケがあったが、
     あるいはその葉を巻くのかもしれない。
      
         山道につくられた側溝にセンチコガネが落ちていました。

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                         山道に最近「完成」した側溝

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    たくさんの虫が「落ちて」いますが、これはセンチコガネではありません。

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         今年も大発生しているフキバッタの子どもたちです。

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              すでに息絶えていたセンチコガネ

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             ひっくり返ってもがいていたセンチコガネ

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                              何とか救出!            

      ほとんど飛ぶことのできない地上歩行性の昆虫にとって、側溝は
      一度落ちたらまず二度と這い上がることのできない「地獄」のよう
      なものだろう。フキバッタの子どもたちの跳躍力でも「生還」できな
      いかもしれない。それだけにアイヌキンオサムシなど美麗な甲虫を
      採集する者にとっては格好の「人工トラップ」になっている。定期的
      な側溝巡回は有力な採集方法だという。

      しかし、見て分かるように特定の昆虫だけが落ちるわけではない。
      こんな山道に無差別に殺虫する仕掛けが、本当に必要だろうか?
      今はいいだろうが、落ち葉が堆積すれば定期的なメンテナンスも
      必要になる。自然に手を加えた結果、生態系にどんな影響がある
      のか、ないのか・・・想像力が足りない。不要不急のものは造らない
      にこしたことはない。

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          側溝上で食事するアオカタビロオサムシ。落ちるなよ!   (2015年5月下旬・手稲山で撮影)
      
   札幌は20℃くらいの日が続き、過ごしやすい季節となっています。梅雨も
   ないので、これからが野外観察には最適です。早くも真夏日になっている
   地域もあるようですね。野外での熱中症にはお気をつけください。偶然に
   もオサムシの輝きに出会うとこができたのですが・・・ある事情で中途半端
   なものとなってしまいました。

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         円山ふもとではセイヨウタンポポの時期が終わり、代わってヒナギク(デージー)が
         満開になっています。どちらも外来種ですが、たくさんの虫が来るので観察者にと
         ってはとても好都合な?花となっています。

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                          エゾスジグロシロチョウ♂

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                       キマダラハナバチ(Nomada)の仲間

      墓地の一角でヒナギクに来る虫を観察していたら、地上を歩く
      輝く虫が目に入りました。オオルリオサムシでした。

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      草に隠れてうまく撮影できない。何とかもっとまともな全身を撮影し
      たいと思ってカメラを構えてチャンスを待っていた時だった。背後
      から「すいません」と女性の声。何だこんな時に・・・・・一度は無視
      するも、再び「すいませ〜ん」 仕方なく振り返ると、登山姿の中年
      の夫婦。「この先から山頂に行けますか?」 

      顔見知りの常連さんには声をかけられることはよくあるが、それも
      「手持ち無沙汰」の時のみだ。集中している時はお互いに遠慮して
      話しかけないのが常識。「行き止まりですよ〜」 返事もそこそこに
      いたはずの場所に目をやると、「歩く宝石」は消えていた。

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                      何とか証拠写真程度。       (2015年5月下旬・円山ふもとで撮影)

     オオルリオサムシ。北海道固有種。飛べないため色彩など地理的
     変異に幅があり、多くの「亜種」に分けられている。美しい金属光沢
     で人気の虫だが、夜行性のため日中目視で見つけることが難しい。
     「落とし穴」のトラップを仕掛けて採集するのだが、過度の仕掛けに
     は賛成できない。この個体を見ると定山渓や手稲山などで見かける
     道央亜種と変わらない色彩のようだ。もちろん光の加減でちょっとは
     変化するかもしれないが。中途半端な出会いとなったが昼間のこの
     場所での再会はもうないかもしれない。    
      小さいながら立派な角が目立つ甲虫が灯火にやって来ました。
 
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    やはり蛾の仲間が多いが、種類が豊富。画布に描いた絵画のよう。
 
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         蛾にまじって角がある甲虫が飛来。これは・・・?
 
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                                       (2014年8月下旬・厚真町で撮影)
 
      ゴホンダイコクコガネの♂だった。動物の糞を餌とするいわゆる
      「糞虫」の仲間。♂には合計5つの「角」があることから「ゴホン」
      との命名だろう。それほど珍しいものではないようだが、夜行性
      ということもあって、生きているのは初めて見た。糞まみれとなる
      習性だから、クワガタのような人気はないのかな?なかなか格好
      いい虫だと思ったのだが。
 
      この辺りにはエゾシカが多いから、その糞に依存しているのだろう。
      奈良公園にもいるという。近年、エゾシカが増えて食害による被害
      が出ている。ひょっとすると糞虫類も増えたエゾシカの「恩恵」を受
      けているのかもしれない。エゾシカの食害は大問題だが、人の手で
      ある程度「管理」することは可能だろう。しかし糞の処理は糞虫など
      にお願いするしかない。
 
      夜間採集をしていたら、エゾマイマイカブリが登場しました。
 
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     クワガタのように飛ぶことができないので、どこからか歩いてきた
     のでしょう。灯火に引かれたのかどうかは分かりませんが。
 
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      こちらはヤママユガの仲間のヤママユ。これは灯火に引かれて
      やって来ました。この下にエゾマイマイカブリがいます。
 
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                                       (2014年8月下旬・厚真町で撮影)
 
      ちょっと目を離したすきにヤママユが落下して襲われていた。
      灯火に来なければまた違う生涯があったかと思うと、多少の
      罪悪感をぬぐえない。その一方で、マイマイカブリがカタツム
      リ以外のものも捕食するという貴重な現場に立ち会えたこと
      に感謝の念もわく。
 
      マイマイカブリ・・・カタツムリを食べる様子が「マイマイを被る」
      ように見える、また、「マイマイににかぶりつく(食いつく)」よう
      だとも。いずれにしても幼虫・成虫ともマイマイ(カタツムリ)が
      主食であることからの命名だろう。
 
      子どもたちに、陸棲の貝類の名称を訊くと「カタツムリ」が多く
      年少では「デンデンムシ」と答えることもあるが、「マイマイ」と
      という子はいない(少なくとも私の周りでは)。よく調べていない
      が、方言か? それとも学術用の和名だろうか・・・

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