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「樹液酒場」では、相変わらずキマダラヒカゲの大騒ぎが続いていました。
クルマスズメ・・・車や雀でもなくスズメガと呼ばれる独特の姿の蛾の
仲間。夜行性ですから、たまたま樹液を出すハルニレの葉で昼寝して
いたのかもしれません。そこに、絡んでくるヤマキマダラヒカゲたちは
大迷惑? とんだとばっちりだったことでしょう。
キマダラヒカゲは樹液が大好きですし、排泄物にも来ますが、花に
来るのを見たことがありません。一方、スズメガは夜、ホバリングし
ながら花蜜を吸います。果たしてこの樹液に来て「二日酔い」状態
だったのか・・・? もしそうなら、絡まれてもしかたがないのかな?
なかなか夜の樹液酒場の様子を観察する機会がありません。
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札幌の蛾
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夏の蛾の発生状況も、種によってまちまちです。毛虫が出てきます。
苦手な方はスルーしてください。
結局、キアシドクガの大発生はなく、マイマイガの幼虫も見えません。
8月に大発生することがあるマイマイガ・・・・・今年はないと思います。
苦情が出ないのはいいことですが、その要因は何か、しっかりと見て
いく必要があるでしょう。見えないのは、かえって不気味です。一方、
話題にはなりませんが、例年通りに「大発生」している蛾もいます。
ヒロオビトンボエダシャクです。昼に活動する蛾で山沿いの樹木
周辺を緩やかに飛びます。発生地では、まとまった数がいますが、
住宅街に下りてくることはほとんどなく目立ちません。人によっては
蝶だと思うかも・・・無害で駆除要請も聞いたことがありません。
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九州の大雨被害、お見舞い申し上げます。さらに被害が広がりませんように。
梅雨時とはいえ、九州の降水量は「異常」です。札幌市内では
本格的な雨がない日が続いています。地域により極端です。
近郊の山沿いではハシドイの花が咲き始めました。ライラック
(ムラサキハシドイ)と同じ仲間ですが、花は白だけで、姿も少し
違います。ライラックに虫が来るのはあまり見ません(蜜なし?)
が・・・ハシドイは虫たちに人気です。この日も大賑わいでした。
チョウが来ているので、蜜も豊富なのでしょう。ほかにも小さな
ハナバチ類もたくさん来ています。スズメバチは花から花へと
パトロール。花蜜目当てではなく、来ている虫を狙っています。
高くてよく見えないので大幅にトリミングしてみて、その正体が
分かりました。ハチではなく蛾でした。腹部の赤い帯が印象的。
アカオビコスカシバでしょう。スカシバガの仲間はハチに擬態
しているそう。この姿で捕食リスクが本当に小さくなるのかな?
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サルナシ(コクワ)の葉に見慣れない蛾が止まっていました。
図鑑で見たことがある蛾だな〜とは思いましたが、名前が出て
きません。帰って調べてみるとアミメリンガでした。サルナシの
葉裏に止まっていたので、幼虫の食樹かなと思いましたが・・・
オニグルミのようです。サルナシは、たまたまだったのでしょう。
こんな模様で生き延びてきたのには何か意味があるはずです。
サルナシやマタタビの花はまだ蕾でしたが、ミヤママタタビの花は
咲いていました。同じ仲間でも、開花は少し早いようです。
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いつまでが晩秋で、いつからが初冬なのか・・・カレンダーをめくる
ように、ある日を境に変わるわけではないだろう。12か月÷4=3
なら単純に・・・・春(3月〜5月)・夏(6月〜8月)・秋(9月〜11月)・
冬(12月〜2月)となって、今日はギリギリ晩秋だ。しかし、初雪は
終わったし、昨日から降り続いた雪で、もう根雪になりそうだ。
その意味では・・・これは「初冬の蛾」かもしれない。この時期に登場
するこの蛾は何者か?代表的なのはフユシャク(冬尺)の仲間だが、
明らかに違う。正体を調べるポイントは・・・・・発生時期や止まる姿、
そして翅の紋様、毛深さなどだが、手元の資料をめくっても該当する
種が見つからないどころか、科すら思いつかない。
それにしても、毛深さが印象に残る。蛾には蝶より毛深いものが多い
のは、活動時間や発生時期と関係があるのかもしれない。翅はとも
かく白い襟巻きや手袋?は防寒対策か・・・成虫越冬かもしれない。
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(追記)ご教示いただいて調べ直したところ・・・ウスズミカレハと判明
しました。ありがとうございます。『北海道の蝶と蛾』(P.92)に標本の
写真がありますが、生きたものとはずいぶん印象が違います。晩秋
から初冬に発生しますが・・・成虫越冬ではないようです。
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