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ニセアカシアの花が散り、エゾシロチョウが交尾する・・・初夏の札幌です。
進入したのはハリエンジュ(ニセアカシア)でした。「パイオニア植物」としての面目
躍如でしょうか・・・花はほぼピークになっていて、一部ではすでに散っていました。
ニセアカシアの「花道」
何見てんだよ〜!(あぶれオス)
あぶれオスの八つ当たり?
本来のエゾシロチョウの食樹なのでしょう。平地よりやや遅れて♀が羽化し始めていて
さっそく♂が交尾を迫っています。運よくペアになったカップルに、あぶれた♂が集まり
ますが、望みはかないません。交尾時間は結構長いようです。
交尾中の移動の主導権は♀にあるようです。♂はただつながっているだけです。
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エゾシロチョウ
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大阪北部の大きな地震。被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げます。
大阪での震度6は観測史上初とのこと。どこで起きても不思議ではない・・・
円山ふもとの民家の庭は、今年も季節の花盛り・・・そこで・・・
エゾシロチョウ♂が休憩・・・さらに・・・
コトラガが吸蜜・・・わずかな紫色がおしゃれです。
エゾシロチョウの求愛行動がピークになっています。お互いにだいぶ翅が傷んで
いますが、かなり激しい。♀は応じる様子はなく、ひたすら耐えて?いるような感じ。
羽化直後にほとんど交尾を済ませているのではないでしょうか(多分1回のみ?)。
エゾシロチョウの雌雄は翅の鱗粉の密度でも判断が可能ですが、触角の先端の
白い部分がより広いのが♀です。上の写真は分かりやすいと思います。
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今年もエゾシロチョウが順調に成長し、蛹になりました。
住宅街のナナカマドの花が満開です。その近くに・・・
定点観察している場所のエゾシロチョウの蛹です。過去の観察記録を見ると
羽化するのは通常6月上旬ですが、この様子だと5月中に羽化しそうな勢い。
最も早かったのは2015年5月31日でしたが・・・果たして記録更新なるか?
一方で、まだ幼虫のままやコマユバチに寄生されて成長できずに彷徨するものも。
当然ですが、すべてが親になれるわけではありません。それでもエゾシロチョウは
一ヶ所でまとまって発生して目立つので、かなりの生存率に見えるだけなのかも・・・
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5月上旬のエゾシロチョウの様子を見に行ってみました。
手入れされなくなった庭の3株ほどのボケで命をつないできました。
葉をつづった越冬巣に幼虫の姿はありませんでしたが・・・
近くの枝で群れていました。花はまだ蕾が多く、葉もじゅうぶんには成長して
いませんが、何とか飢えをしのいで成長し今月下旬には羽化するはずです。
実はこの場所には、某公務員宿舎が立ち並んでいたのですが、売却されて
マンションができました。同時に長年エゾシロチョウの命をつないできた木が
伐採され姿を消しました。ただ1棟だけ残った庭で何とか生き延びている・・・
工事中のエゾシロチョウ(昨年6月中旬)
完成前の庭には、それなりの緑があって、ウラゴマダラシジミやコキマダラセセリなどの
チョウやテントウムシ、カメムシなどに住処を提供していましたが、コンクリートとアスファ
ルトの環境では生きていけません。先日亡くなった石牟礼道子さんは、水俣病の関係で
東京に出て来た時、「ビル群はまるで卒塔婆のよう」と感じたといいます。緑がなくなって
他の生き物の気配がしない環境は、まさに現代の墓地と言えるかもしれません。
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今年もエゾシロチョウの羽化がピークを迎えました。
今年もいくつかの場所でエゾシロチョウが順調に成長していました。
羽化 (2017年6月中旬・西区の住宅街)
マンション建設の難を逃れたエゾシロチョウが羽化し始めました。
同じ場所の過去の初見記録を見ると、例年通りのように思います。
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2009年・・・6月2日 2010年・・・6月17日 2011年・・・6月18日
2012年・・・6月2日 2013年・・・6月13日 2014年・・・6月1日
2015年・・・5月31日 2016年・・・6月11日 2017年・・・6月9日
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ユーラシア大陸北部に広く分布するエゾシロチョウですが国内では
北海道にしかいません。本州中部の高地に親戚に当たるミヤマシロ
チョウがいますが、数が少ないようです。ほかのシロチョウ類が年に
何回も発生するのに対して、エゾシロチョウはこの時期限定で、初夏
の訪れを告げる風物詩のひとつです。エゾシロチョウの姿が見えなく
なると本格的な夏になります。今年はどうなるでしょうか?
幼虫はバラ科の樹木を食樹とし、1か所で多数発生するので目立ち
ます。かつてリンゴ栽培が盛んだった頃は「害虫」のひとつでしたが、
今では植栽された各種のサクラ類やボケなどで命をつないでいます。
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