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7月初めに、エゾシロチョウが産卵するのを見た。その卵は今、
どうなっているのだろう。気になって見に行ってみた。
孵化した幼虫が葉を綴って「巣」を作っていた。
近くには、多数の蛹の抜け殻が風に揺れていた。
7月上旬に見た産卵の様子。葉の裏にびっしり産み付ける。
巣の中の幼虫たち(おそらく2齢)は、このまま越冬し来春に目覚めて花や葉を食べて成長し
5月下旬には蛹となり、6月には羽化する。この産卵場所は地上から約1.5m。この高さなら
雪に埋もれてしまわないが、かえって厳しい寒風にさらされることになる。母蝶は、どうやって
産卵場所を決めているのだろうか。観察していると虹がかかっているのが見えた。高い所から
撮影しようと移動したが、すでに消えかかっていた。久しぶりに虹を見て、「虹の足」という詩を
思い出した。
(2011年9月7日、西区の住宅街で撮影) |
エゾシロチョウ
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ここ2・3日、暖かい天候となっています。今日は午後から雪ではなく雨となりました。近くの住宅街の一角で
細々と発生をくり返しているエゾシロチョウ。この時期は「巣」を造って越冬態勢に入っています。
幼虫が糸を吐いて枯れた葉をつづって作った「巣」です。中には何匹かの幼虫がじっとしているはず。
かわいそうなので巣の解体はやめました。卵ではなく幼虫(おそらく2齢)で越冬する意味は何なので
しょうね。冬の厳しい寒さと関係がありそうですが、卵の方が気温の変化に強いような気もするのですが。
地上から約1mの高さにある巣です。ご覧のようにまだ積雪はありませんが、もし積雪になったとしても、
この高さでは雪に埋もれることはないでしょう。それがいいのか悪いのか、その辺を「考えて」巣を造って
いるのだとしたら面白いですね。
今年の蛹の抜け殻がまだ残っていました。(2010年12月4日・西区で撮影) |
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なかなか成虫の飛翔が見られなかったエゾシロチョウ。やっと羽化が始まりましたが・・・
食草(バラ科のボケ)に止まる♀
そこへすかさず♂がやってきて交尾を催促。でも♀は拒否しているようです。成功しませんでした。
やっと成虫が飛び始めたものの、例年と比べると時期は遅く、個体数も少ない。他の地域でも同様
の傾向で、その原因はよく分かりません。 (2010年6月20日・西区の住宅街で撮影) |
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やはり今年のエゾシロチョウの成長・発生は、どこかおかしい。ほとんどが羽化しないのだ。
上のように、羽化の途中で死亡しているものもいくつか見られる。
健全に見える個体も、羽化直前の黒ずんだ姿にはなっていない。
わずかに1個体だけが、昨夜の雨を避けるようにしてぶら下がっていた。
エゾシロチョウの生活史については、朝比奈英三氏(北海道大学低温科学研究所)によって昆虫の越冬
戦略研究の材料として詳しく調べられ、いつくかの本にまとめられた。それによると、
7月中旬に1齢幼虫が孵化し、その期間は2−3日
7月下旬に2齢幼虫となり、その期間は約2週間
8月中旬に3齢幼虫となり、そのまま4月下旬まで休眠(越冬)する
5月上旬に4齢幼虫となり、その期間は約9日間
5月中旬に5齢幼虫となり、その期間は約2週間
そして蛹の期間を経て6月上旬から中旬にかけて羽化がピークになるという。
例年の観察でも、食草のまわりには先に羽化した♂が飛び回り、♀が羽化してくるのを待っていると
いうのが、今の時期であるが、今年はそのような光景が見られない。この発生地だけではなく、他の
場所でもエゾシロチョウの本格的な飛翔が見られない。そう言えば、昨年あれほど大発生して新聞を
にぎわせたマイマイガの幼虫もいない。春先の低温傾向が影響したのだろうか。もう少し観察を続けて
みよう。 (2010年6月17日・西区の住宅地で撮影) |
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そろそろ成虫の羽化が始まってもいい時期なのですが、まだ見られません。よく見ると蛹化に失敗して
アリの攻撃を受けているもののありました。また、幼虫のままで成長が止まってしまっているものもいま
す。不順な気候のせいかもしれません。
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