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こんにちは。『蟲師』宣伝スタッフの廉子です。
私が、バタバタと日本を発ちベネチアのマルコ・ポール空港に到着したのは、朝の9時過ぎでした。非常に気持ちのよい朝でした。ベネチアという街は、本当によいところです。映画祭が行われる時期は9月上旬ということもあり、暑すぎず、寒すぎず、とても過ごしやすい季節です。街の人ものんびりしていて、すごくゆったりできます。
しかし、よくよく考えてみると、素晴らしい観光地ではありますが、イタリアの中心部からはすごく離れているのです。今回、『蟲師』のベネチア映画祭取材の際に非常に難儀をしたのが、このベネチアの遠さでした。毎年、同じ場所で映画祭をやっているわけなので、テレビ局も慣れたものだと思っていたのですが、実は、毎年、テレビ局も取材をするかどうか悩むらしいのです。
まず、日本の番組からスタッフを取材に飛ばすかどうかの判断が下されます。しかし、各番組もスタッフの人数に余裕があるわけではないので、イタリアくらい距離が遠いと旅行日程が長くなり、中々、人を出すのが難しくなります。
また、各テレビ局は、世界中に支局というものを持っていますが、ベネチア映画祭の取材はヨーロッパ支局の管轄になります。ヨーロッパ支局はパリにあることが多いようですが、ヨーロッパ中の広範囲に渡る事件やニュースの取材を行っているので、ベネチア映画祭を取材するかは、その週の全ヨーロッパのスケジュールの中でギリギリの判断になるようなのです。
それならば、イタリアでカメラスタッフを手配しようと思ったりするのですが、大きいテレビ局や制作会社があるのはローマかミラノで、カメラマンや技術スタッフを現地で手配しようとしても、結局は、ローマかミラノからベネチアへ飛んでもらわなければいけません。これが、3〜4時間はかかる距離らしいのです。もちろん、日本やパリに比べると近いのですが、費用の面で考えるとバカにならない距離です。
『蟲師』の世界デビュー、そして蒼井優さんのベネチア映画祭デビューの瞬間をどうしても映像に収めたい「めざましテレビ」のスタッフと私は、上記の3つのパターンを真剣に比較検討し、現地の状況を調べ倒し、昼も夜もミーティングを重ね、最終的に現地でクルーを手配することに決めたのでした。実は、たまたま見つけた現地の制作会社が、ベネチア映画祭の期間だけリド島に出張クルーを常駐させるということがわかり、運よく彼らのスケジュールを押さえることができたのでした。これは、本っ当にラッキーでした。
こんな紆余曲折の末にようやく取材の段取りをつけたので、現地カメラクルーの手配で毎晩イタリアとやりとりをしていた私も、急遽、ベネチアに行くことになったというわけなのでした。
段取りは完璧!のはずなので、後は当日、全てがうまく運ぶことを祈るだけです。
そして、私のこの祈りは、レッドカーペットを鮮やかに彩った蒼井さんの笑顔と、真っ赤な晴れ着姿でしっかりと素敵に叶えられたのでした。
次回は、晴れ舞台の裏側の蒼井優さんの表情を少しでもお伝えできればと思います。
廉子
写真はオフィシャルカメラの獅子です。(C)shujitsukamoto
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