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人間には誰にでも『しょうがない』って言う時があると思う
私の祖父は戦争に行った。たぶん人殺しさ。また仲間の死も見ただろう。
戦争中の話をしたがらないが話し始めたら泣き笑いしながら語ってくれる。
そんなにラクに生きた訳ではないだろうが90歳なんだわ。
祖父が言うのよ、今までの全てを『しょうがない』って。
もう一人の私の亡くなった祖父はさ、足が悪くて戦争に行っていないんだけど
その分、日本で必死に頑張ったみたいなんだ。
山を切り開きブドウ畑を3年かかってやっと作ったり実験的な事をしていたらしい。
でも3年目の初収穫の年に台風で根こそぎ木が倒れて全滅したんだって。
その時に、『しょうがない』って一言だけ言って倒れた木を片付けたそうだ。
怒りや憎しみでもない、『しょうがない』って言うだけ
起こってしまった事はさ、どうしようもない
悲しんでも悔やんでも、今を生きるには『しょうがない』んだよ
運命ってやつがさ、どうしようもない時を運ぶ事もあるんだ。
ある意味、0の原点だと思う
今を生きるしかない。
罪や罰でもない、日本人は『しょうがない』っていう
底力があるんじゃないかな。
一旦は負けを認めても
一旦は落胆して空も見れないけれど
『しょうがない』時は少し諦めた自分から
また歩き出すしかないようだ。
諦めた振りしても、まだ力があるからさ。
頑張っていこうよ。
ラクじゃないよなぁ、ちっともさ。
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