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《アルジェの戦い》_01

 
ニースでの無差別テロに続いて今度はトルコでクーデター未遂と、なんかこのところ立て続けに大きな事件が起きちゃいまして、どうかすると日本人も犠牲になったダッカのレストランでのテロの印象が霞んでしまいそうな気配さえ感じられます。
 
日本にとりましては、これに加えて、南沙諸島の領有問題で、ハーグの仲裁裁判所の判決に猛反発する中国のさらなる軍国主義路線も大いに心配されるところです。
 
で、その中国の仲裁裁判所判決に対する反応なんですが、まァ予想されたこととはいえ、判決を紙くずとまで表現する侮辱的な態度には、何というか、北朝鮮じゃあるまいし、世界の大国のひとつであるとは思えない品位の無さが印象的ですよね。
 
こういう判決に唯々諾々と従うであろうとは誰も思ってなかったでしょうから、これを無視すること自体は予期された通りだと思いますが、無視するに当たっての言動としてこのような表現を公式に使ったことには、多くの人がビックリし、かつ、驚きの一瞬後には、大国ぶってはいてもやはりこの程度の国だったのか・・・みたいな感想を抱いたんじゃないでしょうか。
 
中国の示したこのような反応には、自分たちの全面敗訴という判決が、もともと不利だとは承知していたに違いない彼らにとっても想定外と言えるほど厳しいものであったこと、そして彼らがそれに非常に大きなショックを受けたことを読みとるべきなのではないかという意見もあるようです。
 
のす爺ィにもそれはある程度当たっているように思えるんですが、その点も含めて、このニュースにのす爺ィは昔中国人の友人から聞いて印象に残っていた、あることを思い出しました。
それは、日本にある中国の在外公館が置かれている建物の不動産に関わる民事裁判に関することだったと記憶しています。
 
この時は日本での裁判ですから、当然日本の裁判所が出した判決だったんですが、それがやはり中国側に不利な内容だった。
すると、中国政府は日本政府に対して例の “強烈な不満” を表明して大いに暴言を吐いた。
 
で、のす爺ィの中国人の友人がこのニュースに接して言ってたのは、中国には三権分立って考え方が無い・・・って言うか、あったためしがない と、だから、日本でも政府が圧力を掛ければ判決が左右できると勘違いしてるんだぜ・・・ っとまァ、要するにこういう話でした。
 
この男は単に中国人だっていうのと違って、のす爺ィみたいな素人じゃありませんでして、日本研究の専門家・・・いや、より正確に言いますと、日中交流史の専門家で、中国の近・現代史についても、香港や台湾のマイナーな週刊紙等に載る裏情報を含めて通暁している人物でした。
だから、この彼の意見は十分に信頼に値すると思います。
 
彼はその話をしながら、中国の政府高官や共産党幹部の勘違いというか、彼らの認識不足を天真爛漫に笑ってましたけど、ただ、こういう無知が一国の外交政策にそのまま反映されるのかと思うと、なんか笑い事じゃ済まないような気分になりますよね。
 
ともあれ、今回の南沙諸島をめぐるハーグの判決に逆上してあのような品位を忘れた言葉で反応しているのを見ますと、やっぱりのす爺ィの友人の言ってたことは当たってるんじゃないかという気が強くします。
そう言えば、数年前に中国人の反体制派の何とかいう文学者がノーベル賞を受賞した時にも、中国はスウェーデンに対して経済面での嫌がらせをやったことがありました。
 
あの時も、のす爺ィは、何とまァ恥ずかしいことをする国かと呆れたことを覚えてますが、今こうして考えてみますと、彼らはノーベル賞の決定もスウェーデン政府が何とでもできるんだと本気で思い込んでた可能性が・・・ っていうより、そう信じ込んでやってたんでしょうね・・・〔笑〕。
 
ですがね、のす爺ィが今こんな話を持ち出したのは、別に中国政府をバカにしたり侮辱したりするためなんかじゃありません。
そうじゃなくって、上から下までこういう感覚でいる国というか、地域というか、そういうものが地球上には現実に存在してるんだということ、つまり、指導層から庶民にまで行きわたった常識とか感覚というものがですね、現代社会にあってさえ、決して一様じゃないんだ、ってことが言いたかったわけです。
 
【日記】 の書庫で、ダッカのテロ事件についておしゃべりした時に言いたかったのもこのことでした。
中国政府の公式見解や発表については、なにせ政府高官や党の指導部がやってることですから、正当化は難しい。
つまり、周囲の国々が三権分立を知らない中国の事情を汲み取ってやるんじゃなく、中国政府の方に先進諸国で常識になっていることを知った上で自らの振る舞いを考える責任があります。

ですが、一般の民衆にそれを求めることはハナから無理に決まってるわけで、イスラム過激派のテロなんかに関しては、やる人間も、それを支持する連中も、これは当然ながらそうした “彼らの” 常識、“彼らの” 感覚に従って行動してるに決まってますから、誰に責任がある、云々の議論で解決できるものではないでしょう。
 
ともあれ、宗教の違いだとか、政治体制の違いだとかとは異なるレベルでの、それこそ一般大衆から国家の指導層に至るまで、人々が当然のこととして抱いてる感覚や価値観、メンタリティーといった部分において根本的な相違のある場合が結構いくらもあって、だから、そのことを念頭に置いとかないと、特に外交政策なんかではトンデモナイ間違いが起きやすいんじゃないかと、まッ、そんな風に思うんですよ。
 
でね、中国や南沙諸島の問題はさておくとして、最近頻発してるイスラム過激派によるテロ、とりわけニースで起きた事件を見て思い出したのが、若い頃に観た 《アルジェの戦い》 っていうイタリア映画でした。
この映画、もう一度観たいと思って YouTube で探したら、結構いろいろアップされてましたんで、その中の PR 映像を、こんな映画だったんですよー、っていう意味で前回の頁に引用させてもらいました。
 
が、あの記事を書いているうちに、やはりこれは全編を観直さなくっちゃ!って気分になりまして、連休でもありますし、今日はフル・バージョンを捜し出して、午後はそれを観て過ごしました。
いやぁ、良かったァ〜・・・ 感動しました!
 
昔観た時にも強い印象を残した映画ではあったんですが、まァ、のす爺ィは完全なるノンポリ青年でしたんで、当時は明確に意識させられなかった様々な問題が今回はあれやこれや胸に突き刺さってくる感じで、とにかく魂を揺さぶられた。
 
それにしても、あの 60 年代って、野晒師匠も強調してらっしゃいましたが、本当にイタリア映画の黄金時代だったんですね。
この作品も素晴らしい。
 
というわけで、この映画をご一緒に観ながらあれこれおしゃべりがしてみたくなった次第です。
ただですね、YouTube で出てきたのは、フランス語版 (字幕ナシ) とイタリア語版に何語かのす爺ィの知らない言語で字幕が付いてるのだけでして、日本語はおろか、英語のやつさえありませんでした。
 
イタリア語の分かる方はかなり少数派でしょうが、フランス語なら・・・ いや、野晒師匠によるとフランス語の方も最近は勉強する人が減ってるらしいんで、ちょっとブログにとりあげるのはどんなものかと思わなくもない。
ですけど、のす爺ィがご説明しながらやっていきたいと思いますんで、俺は伊語も仏語もダメだぞ、っていう方もお気軽にお付き合いいただけましたら嬉しいです。
 
セリフを全部訳すわけにもいきませんが・・・以前、【イタリアン・コミック】 の書庫でそれに挑戦して、途中で投げ出した苦い思い出がありますんで、同じ過ちは繰返しません・・・〔苦笑〕。
あの時は、tomo 様が、そりゃ大変だろう、ムリするなよ! っておっしゃってくださってたんですが、持って生まれた無計画さでもっておっぱじめちゃいまして、結局、tomo 様の予想通りの結果になっちゃった・・・。
 
ですが、この映画は微妙な言葉の綾とか文学性なんかが問題になるような作品ではありませんので、およそのところをご説明するだけで充分だと思います。
 
フランス語版の方が映像の質はずっと上です。
 
 
この映像をアップしてる人はイスラム教徒ですね。
他には子供たちがコーランの朗誦コンクールに出場してるとこみたいな映像をいっぱいアップしてます。
 
一方、オリジナルのイタリア語版は、残念ながら画質がかなり劣りますし、それに、さっきも言いましたように、何語か知りませんが字幕が付いちゃってまして、ちょっと邪魔。
 
 
のす爺ィはもちろんこちらで観ましたが、次回以降これから当ブログに適宜載せる写真は、フランス語版から抽出するようにしますね。
 
が、それにしても、クドイことを承知で繰返しますが、60 年代のイタリア映画には素晴らしい作品が多かったんですねェ!
これを観るにつけても、のす爺ィはイタリア・マニアになって本当に良かったと思います。
 
 

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KT 様、ナイスボタンをどうも有り難うございます。

2016/7/18(月) 午後 0:02 [ gio**nni_xx*v ] 返信する

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しんのすけ様、ナイスボタンをどうも有り難うございます。

2016/7/19(火) 午後 8:29 [ gio**nni_xx*v ] 返信する

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