全体表示

[ リスト ]

 
前回やった Thorens MCH EMT HSD 6 の比較はどぉでしたぁ
うん、これはさすがに聴いてワカル違いがありますね。
HSD 6 は高域の強調が明らかだ。
 
やっぱり針先形状のちょっとした違いなんかよりもコイルのような 発電機構そのものの変更 の方が音質にはずっと 効く ってェことなんでしょうな。
で、そうなりますと、最後の比較対象である van den Hul MC-1 が大いに楽しみです。
 
こいつは針先が van den Hul になってるのは当然として、カンチレバーもボロンになってますんで、振動系がかなり変更されてるのに加えて、内部抵抗が大幅に減少してますから、これが大きく 効いてる であろうことが予想されます。

イメージ 1
 
そうそう、いきなり話題を変えて恐縮ですが、ヴァノーニの新品レコードはやっぱり注文してヨカッタ。
いや、もちろんまだ届いてない・・・ どころか、今日発送連絡が来たばかりですが、あのイタリアの業者が、おまけにもう一枚、やはりヴァノーニの Vanilla 盤を付けといてやる って言ってくれた。
 
実は のす爺ィが注文したのは、今やってる比較試聴でも使ってます UOMINI RICETTA DI DONNA の二枚に加えて«oggi le canto così » っていうタイトルの、彼女が昔のレパートリーを歌い直してる LP でした。
早い話、今お聴きいただいてる テンコ Ho capito che ti amo もそうですが、曲そのものは昔のヴァノーニが歌ってたものながら演奏の雰囲気はガラリと変わってます。
 
こういう具合に昔の歌を今風に (?) 歌いなおしてるのが «oggi le canto così » っていうシリーズでして、80 年代にこれが全部で 4 枚出てた。
で、そのうち、n.2 から n.4 までは新品があったんで、この 3 枚を買っちゃった次第ですが、シリーズの n.1 は残念ながら品切れだった。
 
そうしたら、この n.1 をオマケに付けといてやるって言うんですよ。
もちろん、これは新品じゃあなくって、そこの店でデモ用に使って盤だそうです。
いやぁ、ここから買ってヨカッタ、ヨカッタ。
 
こうなると、前の業者んとこで品切れだったのは のす爺ィにとって却って幸運だった。
だけど、イタリア人って、ホント親切な人が多い。
これだからイタリアへ行くと皆がイタリア・マニアになって帰って来るんでしょうね。
 
それにしても到着するのが楽しみだなぁ〜、ジャケットもまたイイんですわ、この 4
届いたらまたブログに写真と音を載せてご報告しますね。
 
さてさて、それでは EMT ベースの最後のモデルたる van den Hul MC-1 に話を戻しませう。
例によって主要諸元の表をもう一度・・・

イメージ 2
ひと目で分かる特徴は出力電圧と内部抵抗の低さですよね。
世の中、MC 型を分類するのに、DL-103 に代表されるハイ・インピーダンス型と、SPU タイプのロー・インピーダンス型、それに、場合によっては AT33 のようなミドル級という風にやるのが常識 (?) になってます。
 
これは別に気まぐれではなく、組み合わせるトランスの昇圧比を考える必要から生じた、いわば必然的な分け方ではあるんですが、ミドル級というのは実際にはハイ・インピーダンス型のトランスと組み合わせて何ら問題はありませんので、本当のところはハイ型とロー型の二種さえ区別すりゃ、それで OK というべきでしょう。
 
で、そういう意味では 24 Ω EMT は明らかにハイ・インピーダンス型です。
それが van den Hul の手に掛かると、なんと SPU 並みの 3 Ω になっちゃってるんですから、これを劇的な変化と言わずしてナントヤラ・・・。
 
当然、出力電圧はかなり低下して、TSD / XSD のほぼ半分になってます。
なってはいますが、のす爺ィの 実感 としましては、これって本当に信用できる数値なのかなぁ〜 ってのが正直なところでして、今回録音してみての印象もこの数値を大きく裏切るものでした。
 
今回の比較試聴は、条件を揃えるという意味合いからも、どのカートリッジも全部 LUXMAN E-1 MC 入力にダイレクトに繋いでまして、トランスは噛ませてません。
E-1 には入力インピーダンスの切り替えスイッチがついてますが、これも全部 106 Ω でやってます。
 
で、各モデルで掛けた時の音量なんですが、どれもほとんど同じなんですわ。
0.21 mV XSD MCH 0.19 mV HSD が同じに感じられるのは、まァ当然というべきですよね。

イメージ 3

これらの間にも若干の差は感じられるんですが、なにぶん古いカートリッジばかりですし、中にはダンパーが交換されてるのも混じってるわけですから、んなもん完全に個体差のうちです。
 
が、MC-1 に関してばかりは、なにせカタログ上の出力が他のモデルのほぼ半分でしょ、非力に感じられても全然不思議はないんじゃないでしょうか。

それが、実際にはむしろ一番力強く感じられる。
SoundEngine で波形を見てても、明らかにこれが一番高出力です。
 
これはちょっと不思議なんですが、可能性としては磁石の種類によって経年による減衰の率に差があるためということかもしれません。
一般に、ネオジムをはじめとする希土類の磁石は経年による減衰が少ないとされてますので・・・。
 
ともあれ、例によって前回アップした HSD 6 を、まずはもう一度お聴きいただくことから始めましょうか。
 
 
これも TSD / XSD からはコイルが若干の変更を被ってたわけですが、振動系・発電機構ともにこれどころじゃない大幅な変更を被ってる van den Hul ではどんな音を聴かせてくれますことか・・・。
 
事前に周波数特性の実測データ表をお見せしますね。
ただ、今度は測定機も違っててグラフも縦長になりますんで、ちょっと比較がしにくいかも・・・。
ですが、大きめの写真を載せときますんで、右下のボタンで拡大してみて下さい。

イメージ 4

そう、そうなんですよ・・・、よく見ていただきますと、これは中高域がこれまでとは逆にむしろ下がってます
そして、低域が微妙に強調されるという、オリジナルの EMT を含めてこれまでの三機種とはまったく違った特性を示してます。

興味深いですね。
じゃ、実際に音を聴いてやって下さい。

 
いかがでしたぁ
のす爺ィとしては、このカートリッジの力強い音の特徴が、ひとつには上に見たような独特の周波数特性にあるような気がしてます。
 
マグネットがネオジム磁石なのかどうかは知りません。
このタイプの磁石の開発されたのが 1984 年とされておりますので、翌 85 年に発売された MC-1 にこれが採用されたというのは年代的に難しい気がします。
 
ちなみに、ネオジム磁石を使って最初に商品化されたカートリッジが何だったのか のす爺ィは浅学にして知りませんが、オルトフォンでは 1987 年に MC3000 で実験的に (?) 採用した後、翌 88 年に HMC シリーズを発売してます。

このあたりが最初っぽいんじゃないでしょうか。
van den Hul はこれより 2 年も前なんでネオジムじゃあなさそう・・・ サマリウム・コバルトかもしれませんね。
 
が、いずれにせよかなり強力な磁石であることは確かですし、上に触れたオルトフォンの例からして、のす爺ィ的にはこういう希土類系の磁石を使ったカートリッジは高域が強調され、鋭く耳を刺す音になってるものが多い。
HMC しかり、最近の一連の SPU Meister Silver Synergy 等) しかりでして、van den Hul にまったくそうした傾向が見られないのは、高域を抑えて低域を持ちあげた周波数特性が関係してそうな気がするわけです。
 
さてさて、今回もマリア・ベロンチの小説には結局触れられませんでしたんで、タイトルからもこれは取り除きました。
やるつもりはしてたんですが、アナログ・オーディオのおしゃべりで手一杯になっちゃった。
次回まで待ってやって下さ〜い。
 
 
 
 

閉じる コメント(3)

しっ…しんのすけ様ぁ、早〜!!! まだ投稿の途中だってのに… ナイスボタン、どうも有り難うございます。

2018/9/13(木) 午後 9:38 [ gio**nni_xx*v ]

KT 様、
とも様、

こちらの頁にもナイスボタン、どうも有り難うございます。

2018/9/15(土) 午後 6:22 [ gio**nni_xx*v ]

大王 様、こちらにもまたナイスボタンを有り難うございます。

2018/9/17(月) 午前 11:52 [ gio**nni_xx*v ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事