木陰でひと休み

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パーシー

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負けた

 
台所に見慣れない虫がいたので、何気なく写真を撮ってパソコンに取り込み、
大きな画像で見た途端・・・
 
 
ニンゲン負けた、と思いましたね。
 
シェイプの際立つかっこ良さ。
おまけに飛べちゃうしさ。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
                                       来世はぜひこれに。
                                       名前知らないけど。
 
 
 
 
 
 
 

駆け抜ける

「よくも恥ずかしくもなくこのように草ボーボーにしていられるものだ。」
 
うちの庭を見た父に言われ、ちっとも恥ずかしくなんかありませんが、口応えすると後が面倒なので、みどりの日の昨日、しぶしぶ庭の草取りをして庭のみどりを減らしました。
 
とは言うものの、年とともに草取りが以前ほど苦痛ではなくなってきました。
抜きやすい草がスルッと地面から離れてくるときなどは気持ちいいものですが、ただ、芝生に生えたイネ科の雑草や地下茎が張り巡っているものを取り除くことはやっかいです。
 
手の甲に日焼け止めを塗り、つば広の帽子を被り、首にはタオル、と日焼けによる更なる器量劣化に抗うべく完全武装で芝生の中の招かれざる客に挑んでおりました。
 
 
 
うつむいて手を動かしながら、前日テレビで耳にしたある言葉を私は思い起こしていました。
陸上の100メートルで10秒01の記録を出した17歳の高校生の、「自分とボルトのフォームの違いを知りたい」との言葉を受けて、これまでの日本記録の保持者だったかつてのアスリートが語ったひとこと。
 
ゴールで彼はゴールしている。
ボルトはゴールを駆け抜けている。
 
 
 
 
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いつも通る道。
ここは車の通りが激しくないので、かつては私のスペシャルステージでした。
道の向こうの山が、ここ2週間ほど、以前より近くに見えます。
モコモコと泡立つ海の波が潮に乗って迫ってくるようです。
 
 
 
イメージ 2
 
スペシャルステージではなくなった理由の遥か遠くの山の稜線。
これを眺めるのがいつからか私の朝の日課になりました。
猛スピードで飛ばしていては目に入りませんからね。
天候によって、重なる山々の色が違って見えます。
日によっては全く見えないことも。
 
一枚の画用紙を渡されて、これに心を打つ曲線を幾筋か描けと言われて描いたとしても、とても自然の山並みのシルエットには敵いません。
 
山々のいちばん手前の山。 この頃これも近くに感じます。
山の木々が萌えて、緑を増しているのです。
目を凝らせば、木の一本一本も見えるよう。
 
 
芽吹いたなら、うんと伸びたくてしょうがない5月の緑。
それはうちの庭でも同じ。
 
 
花をつけるのは余禄かもしれない。
5月こそ、植物のスペシャルステージ。
全力で駆け抜け駆け抜け、駆け抜けている。
 
 
 
 
 

帰途

 
 
                   きのう、相差(南鳥羽)へ行ってきました
 
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       雨の降り出した帰りの高速道路を走行中のバスの中での会話
 
           ペ : このバス、運転荒くない?
 
           ぐ : 電車より速いね 
 
           ペ : スリップして横転したらアウトだね
 
 
 
           ぐ : ふたり一緒にアウトなら、ま、いいか
               おばあちゃんたちも諦めがつくかもね
 
           ペ : そうだね
 
 
 
 
           ペ : お母さんの(わずかな)貯金はおばあちゃんたちのものになるしね
 
           ぐ : あんたの隠し貯金は○○君(ムコさん)のものだね
 
 
 
           ペ : シートベルトしよう
 
           ぐ : そうしよう
 
 
 

きんいろ

運転中の車のラジオからスティービー・ワンダーの 『ステイ・ゴールド』 が流れてきました。
 
   ♪遠く過ぎた日の あの一瞬を想う
    若く純粋で 輝きの中にいたキミ・・・
 
 
抽象的な輝きを色で表すときは、たいていがゴールド。 金色です。
なぜ、金色はこうも特別なのでしょう。
貴金属の 金 の色だからでしょうか。
 
そもそも、金の色って本当に金色なのでしょうか。
いえ、金色は確かに金の色なのでしょうか。
自分で何言っているのか分からなくなってきました。
 
そこで 金 を検索してみると・・・
よく解らん。
説明のなかに私の知りたいことがないらしいことだけ分かりました。
 
今度は金色を調べると・・・
 
ポトリ
 
目から落ちるウロコの音が聞こえた気がしました。
 
金色=黄色の光る色 とあるではありませんか。
まぁ確かにそうですね。 金色から輝きを取ったら黄色かも。
 
ということで、金色。 目に見えてはいても説明のつかなかったこの色を 「あ、光る黄色だ」 と今後は私の脳が認識しそうです。
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 
保育園児だった頃の遠いむかしのある日、保母さんが机に二色の折り紙を置きました。
赤と黄。 それぞれが数十枚あります。
 
「みなさ〜ん。 今日は折り紙をします。 赤と黄色、好きなほうを一枚取りなさい。」
(みたいなことを保母さんは言ったと思います)
 
子どもたちは一列に並び、順番に机から折り紙を手に取っていきます。
列の後ろにいた私は気が気ではありませんでした。
番が回ってくる前に赤がなくなってしまう気がして。
 
あの頃の私には 『色』 というものの定義は、『赤』 でした。
色、すなわち赤。 選び取るなら赤。
だってそうでしょう。 赤いんですもん。
 
私の番がきました。
驚いたことに、赤はまだたくさんありました。黄色が残り少なくなっています。
 
みんながみんな、赤を選ぶと思い込んでいた私は、ほっとするというより、意外で肩すかしを喰らったような変な気分でした。
赤を選ばない不思議・・・。
 
 
 
光る黄が金色。
当時、光を与えたら別物のように価値を持つ色に変わることを五歳児ながら、私以外のみんなは知っていたかも知れないなぁ、などと、ン十年後に思ってみた今日と言う日であります。
 
 
 
 
   
 
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これも口は災いの元、ということでしょうか。
 
ここ数年、いいえ、確かに7年は風邪をひいていません。
インフルエンザや風邪に罹っているひとと接触しても、移されることもありませんでした。
 
それで、なぜかずっと風邪をひかないのよ〜、と毎年言ってきました。
あまり口にすると、そのあとにひきそうな気がするので、言うとしても一度でしたが。
 
今年も周りで風邪ひきさんが出ています。
隣のミスズちゃんは、新年早々インフルエンザにやられてずっと臥せっていたそうで。
「インフルエンザは辛いけど、げっそりしちゃったとこ見ると体重も減ったんじゃないの。
私なんか風邪もひかないから羨ましいような羨ましくないような。へへへ・・・。」
ミスズちゃんにだからこそ言える軽口をたたいていました。
 
その後も、風邪をひかない体質になったなどと、少々得意げになって吹聴したのでした。少なくとも3人に。
 
今年もまだひいてない。
そう言いながらも内心では「お蔭さま」に「有難い」と小さく感謝していたこれまでと明らかに心持ちが違うと自分でも感じていました。
 
そうしたら、ほうれ言わんこっちゃない。
ひきましたです、風邪を。
 
熱もなく、咳と喉の痛みだけですが、久しぶりの風邪ひきでしたので、結構辛いです。
食欲もなくなり、水分だけを欲します。
近所のコンビニで買ってきたポカリ○ウェットを飲みましたが、甘さに後味の悪さを感じます。
 
こんなときは、ジャスミンティーでなくっちゃ。
 
 
 
 
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3か月前、娘が結婚式を挙げた日のこと。
全てが滞りなく無事に終わり、では今後とも何卒よろしくお願いします、とムコさんの両親に頭を下げた私は帰路についたのでした。
 
朝は、娘と私、それぞれの車を運転して式場へ向かいましたが、帰りは私ひとりです。
その日から、娘は帰って行く家が違うのですから。
 
車に乗り込み、発進させながら、「良い式でしたね」そう言ってくださったムコさんのお父さんの言葉を思い出していると、心底ほっとして、同時に喉の渇きを覚えたのでした。
それで、式場を出てすぐの所にあるコンビニに寄ることにしました。
 
店の奥のペットボトルの棚から、何気なく手に取ったのがジャスミンティー。
ジャスミンの花をあしらったボトルを持ってお店を出ました。
 
車に乗り、エンジンをかけて、一口飲もうとしたとき、コンビニの前をムコさんの両親が乗った車が走り過ぎていきます。
私には気づかず、談笑していました。
 
「帰りはお母さんひとりだけど大丈夫?」
朝、出がけに訊いてきた娘の言葉を思い出してしまい、運転しながら泣けてきました。
 
お化粧くずれを直さなくてもよい花嫁さんは珍しい。
式場の担当者にそう言われたほどの涙のない結婚式に私も満足していたのに。
 
 
 
ジャスミンティーは美味しかった。
冷たくてほんのり甘くてジャスミンの香りがしました。
娘の味だと思いました。
うちの娘だけじゃなく、世の中の全ての娘はジャスミンティーだ。
 
 
 
 
 
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あれから3か月余り、最初の夜こそ寂しかったけれど、すぐに慣れてもうどうってこともない。
働きながら、ひとのために毎日食事を用意して、洗濯して、掃除して・・・。
この先、何十年もそういう生活を続けていくうちに、だんだんペケ子もジャスミンティーではなくなるのでしょうね。
それも、結構。結構。
 
 
 
 
 
あ、ジャスミンティーね。 風邪のせいで味覚がないので味も分かりません。。。
 
 
 
 

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