| 「神戸は、野州から上州にはいって、三里ほどのところにあった。日光裏街道が高原地帯を抜けて、下りきったあたりである。山間が広くなり、平野部への入口にさしかかったという感じだった。木枯しが吹きつける中にあっても、里のようなのどかなたたずまいを失っていなかった。」 |
| 笹沢左保著_光文社文庫「木枯し紋次郎3」所収「木枯しの音に消えた」より |
| 神戸手前の掛け茶屋でふと足を留める紋次郎。昨日も明日もない紋次郎には珍しいことなのだが、偶然すれ違った二人の少女が、何か昔のことを思い出させたようだった…。 |
神戸(ごうど)の集落の外れにあるおそば屋さん。わずかながら旧街道の面影を見つけることができた場所でした(厳密には旧街道からは外れた場所ですが…)。紋次郎が立ち寄った掛け茶屋というのは、こんな感じだったのかななどと想像が膨らみます。訪れたのは3年ほど前なのですが、その時は廃業してしまったお店なのかなと思ったのですが、最近の情報ではちゃんと営業されているようです。そしておそば屋さんに隣接してある太郎神社。この境内にようやく小さな竹林を見つけることができました。「竹」が物語の鍵となっており、本文では「山裾に珍しく、竹林が広がっていた」となっていますが、実際にはぜんぜんありませんでしたね。
近々一話限りで復活するという紋次郎。木枯し紋次郎という異名、トレードマークの長楊枝のルーツが収められているこの話の方が、新しいファン獲得にはいいのではないかと思うんですけどね…。
<余談>訪れた時にはぜんぜん知らなかったのですが、太郎神社というのはププッと笑えるお色気神社で有名らしいですね。
|