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ある平日昼下がりのことでした。
私は、午後から夕方まで特に予定がなかったので、
近くの美術館へ、気になっていた展示を観に行ったのです。
平日のためか見学者は少なく、ジックリ観ていました。
すると、
「○○さんですよね」「こんにちは、お久し振り」と、
小さな声で微笑む女性が・・・。
そう、彼女は、過去最も愛し、
愛し合いながらも別れてしまった人。
20数年もの間、
近くに住み、お互い連絡先も知りながら連絡しなかった、
その彼女であることは、一瞬で判りました!
「おー、驚いた〜!ホ〜ントにオヒサーやね」
「元気そう」「昔とちっとも変わらへんでキレイやん」などと言うと。
「アナタこそ〜」「相変わらず口先がお上手で〜」
「でも、嬉しいわ」なんてね・・・。
暑い、やっぱり暑い!
肌に纏わりつくような生暖かい潮風のムッとする湿気が、
湿度は低いにも関わらず感じられる。
抜けるような青空と真っ白な雲を背景に、燦燦と輝く太陽。
純白珊瑚のかけらたちの集積で出来た砂浜と、エメラルドに透き通る海。
海中へ潜れば、
白い珊瑚の間を縦横に舞う、極彩色の魚たち。
こんな、この世のものとは信じがたい中にいると、
俗世間の出来事全てを忘れ去るかのように時間がユックリと流れ、
いつの間にその流れに流されていく快感。
これこそは、龍宮城の存在場所に違いないと納得できる…。
そう、ここは沖縄、南西諸島の最果て近く、竹富島。
恋に破れ、人生に躓いた女と、
世間知らずの能天気学生の男が出会った場所。
A long long ago !
今から約30数年前の「沖縄が日本になった日」の翌年。
私は、「これでビザ不要になった外国へ行こうや〜!」的な軽いノリで、
長い夏休みに友人と二人連れ立ち、手に3万円のみ握り締め、
フェリーの船底近くの最安値雑居船室で、揺られること二泊三日の船旅。
全く無計画な旅に出発したのでした。
そして、たどり着いたのが、竹富島の民宿。
この民宿は、ただの民家そのものでしたが、とにかく、
心から親切にしてもらいました。
毎晩のように近所の人が、泡盛持参で集まり、飲めや唄え、踊れの宴会でした。
私も、ギターは弾いたし、三線も見よう見まねでそれなりに弾けるようになり、
ハチャメチャ楽しむ毎日でした。
また、宿主の『サバニ』に乗って漁を手伝えば、宿泊代タダにしてくれたんです!
そんなある晩、
暗く厳しい表情の同宿女性の存在に気付いたのです。
その時は、さほど気にならなかったんですが、
それから、西表島、与那国島などを巡り、
数日後に再びその民宿に戻ると、
彼女がまだいたんです。
再会を喜び合い、一緒に漁の手伝いや近所で海水浴するなどするうちに、
何となく気が合うというか自然に心が通ったのか、
彼女の表情も明るくなってました。
同行の私の友人が所用で一足先に帰り、
私は彼女と一緒に旅を続けることになったのです。
私には、彼女は同性の親友と同じ感覚に思え、
それがお互いに心地良く、意気投合したとでも言うのでしょうか、
素直な気持ちで旅を続けられました。
そして、いよいよ夏休みも残り少なくなり、
彼女と一緒にフェリーで沖縄を後にしたのでした。
一緒の旅と言っても、民宿は男女別部屋で何もなかったのですが、
沖縄最後の那覇の夜は、最も安い素泊りホテルを利用しました。
そこは、シングルルーム・ワンベッドに二人なら特に安い、粋な設定(?)があり、
フトコロがお寒い私達は、「何もしないことを条件に」そこへ宿泊。
でも、当然にもシングルベッドは狭いので、、、
「転げ落ちないため」との主な理由から、
抱き合いながら…朝を迎えたようでした(こんな朝の太陽は特に眩しいね〜)。
彼女は神戸、私は西宮と地の利もあり(?)、
その後、約10年も関係が続きました。
その間、お互いに別な相手ができるなどから、
別れ×ヨリを戻すを何度か繰返しました。
このような経緯を経て、やっぱり結婚しようとお互いに納得したんです。
ところが、そんなある日、彼女が切り出したのは、
「ごめん!赤ちゃんができたから結婚できなくなったの…」と。
それは別な男の子で、堕すことは絶対したくないし、
彼と私では、五分五分で迷い続けていたのだと!!!
Oh my God !
私は、気持ちは複雑で整理できない状態に陥りましたが、
「君の気持ちが大事だから」などと言い、
「今まで本当にありがとう」「絶対に幸せになってね」と、
涙を抑えつつ言ったような・・・。
考えてみると、
一歳上の彼女とは、考え方や趣味趣向で一致する部分が多くありました。
しかし、彼女は物事を冷静に分析判断するオトナ。
私は、感覚で行動する無邪気なコドモ。
私にとって彼女の存在は、恋人というより姉または母親的傾向が強いもの。
いつまで経っても変わらない私に、愛想も尽きるのは当然だったでしょう。
私は、今も感謝しているんです。
彼女の存在があったからこそ今の私があると。
あの時、沖縄で自殺さえ考えていた彼女に巡り合うことができ、
無邪気な私、若さ溢れる前向きだった私。
そんな私が、彼女を救うことができたと思っていたことは、
実は自分が彼女によって成長できたという、
なんとも、分ったような人生の不思議というか運命。
彼女の存在があって、今の幸せがある。
こんな想いをズ〜と胸に秘め続けていた私。
例え四半世紀の時が過ぎても、
姿かたちは変わっていようとも、
彼女のことを忘れるはずがありません。
で、その日はお互い一人で時間もあったので、
久し振りのデート(許せヨメサン!って、お茶しただけよ)。
彼女に、思い切ってこのような想いを聞いてもらいました。
すると、彼女も似たような胸の内を教えてくれたのでした。
会えて良かった!
今までの心のモヤモヤが解消しました!
やっぱり神様が引き寄せてくれたのでしょう。
でも、
「どう、幸せにしてる?」の問いかけに、
「んー、まあまあね〜」と、嬉しそうに話す彼女を見て、
安心の反面、内心ガッカリした気分になったのはナゼ?
おーと、ここまで読んでくださった皆さん、
ありがとございますだm(n"n)m
「後期オヤヂ」の、誰にも言えないブログだけのお話でした〜Thank you !
※2枚目写真中の彼女が持っているカメラが置き土産です。
以前ココで紹介した、
「世界唯一のハーフサイズ一眼レフ」カメラ、
『オリンパス PEN-FT』です。
今も現役ですよ〜。
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小説のような恋ですね、映画が撮れそう。
2008/4/25(金) 午後 3:51
おー、お読み頂きありがとうございます、杏奈めろんだん。そうなんです、映画化可能かもね?でも私は出演ムリね(^^;)杏奈めろんさんは、どんな恋を経験したんでしょうか〜?
2008/4/25(金) 午後 4:13 [ グラサンホット ]
ブログ検索から たどり着きました。
良かったら私のブログにも遊 びに来てください。
それでわっ。
2008/4/25(金) 午後 4:28 [ みさき ]
http://blog.livedoor.jp/rat41/の「みさき」様、よくおいでくださいました、が、そちらへ行くと怖そうなので行けません。もし、安全なら、どのようなブログ内容かをお知らせいただくなど、再度コメください。でわっ。
2008/4/25(金) 午後 5:18 [ グラサンホット ]
そんなこと無いですよ、あのアロハの着こなしですもの、かりゆしもきっとお似合い!
浜辺のバーでシェイカーを振るマスター役なんてどうでしょう?
さりげなく、恋のアドバイスをしたりしてね。
2008/4/25(金) 午後 6:16
杏奈めろんさん、ありがとさんです〜。イイネ、かりゆし着てシェイカー振るなんて!やってみたいですね、、、。でも、恋のアドバイスはあまり自信ありまシェーン!!!
2008/4/25(金) 午後 6:50 [ グラサンホット ]
すごい、人生色々と言いますがこのような話をきいてとても胸が暖かくなりました。自分もglasunhotさんのような熱い恋がしてみたい...
2008/4/25(金) 午後 7:14 [ - ]
おめでとうございます☆
素晴らしい作品に感動いたしました!
是非、映画化したいので当社と契約を・・♪(笑)
2008/4/25(金) 午後 11:19
ANCORさん、そうですね〜一人一人の人生それぞれですから、それぞれの素敵な出会いがあるんでしょうね。但し、そのチャンスに気付くことが大事なんで、アンテナの感度UPを心掛けておきたいものです!そうすればきっと、熱い恋のチャンスが訪れるでしょう・・・。頑張りましょう。
2008/4/25(金) 午後 11:20 [ グラサンホット ]
ありがとうございます〜ジュリー社長\(^o^)これで映画化が現実のものに、、、。私が主役ですか、すると、学生〜今の歳までをこなすわけか?でも大丈夫やね、何しろ自称「万年青年」ダカラ!あっそうすると今度は、お年寄りの役が困るー(^^;)ヤッパリ青年に悩みは付きものネ。
2008/4/25(金) 午後 11:29 [ グラサンホット ]
本当に素敵なお話でした♪
ぐーたらママも、こんな素敵な恋愛をしたかったなぁ。。(^^ヾ
今からでも遅くはないかなっ。。。(〜〜;ダメ?♪
素敵な話にポチ★
2008/4/25(金) 午後 11:40 [ 瑛ちゃん ]
ありがとうございます瑛ちゃん、ポチまでも、嬉しいです!
な〜にをおっしゃいます、恋には期限も国境もございません!からして、これから素敵な恋愛をしてください、但し、今のところご主人様とネ!!!
2008/4/25(金) 午後 11:49 [ グラサンホット ]
神様のお引き合わせでしょうね〜。
もやもやがスッととれてよかったですね!
今は、本当に、良い想い出になった事でしょう〜。
2008/4/26(土) 午後 4:35
神様の引き合わせなんでしょうね、いやし母さん!
そう、やっぱり話すことで心のモヤモヤが解消することって多いんですね。今回は、直接本人へ素直に話すことができる幸運に恵まれ、本当に良かったです。また、ココへ(一生懸命)書いて皆さんに見てもらえたことも良かったです。これで、良い思い出の一つとして心の中へ収めることができたように思います。
2008/4/27(日) 午前 1:06 [ グラサンホット ]
きっと今頃奥様、くしゃみ連発されてますネ。。。(笑)
いや〜こんな素敵な思い出、ステキな相方がいらっしゃった想い出は、これからもず〜っとglasunhotさんの胸の中に刻まれているんでしょうね〜(*^_^*)
2008/4/30(水) 午後 5:42 [ - ]
すもぱんさん、そういえばヨメサン、花粉症でもないのにくしゃみしてたような…(^^;)
この話しは、もちろんヨメサンにはしています(概略ね)。また、元カノが最後にプレゼントしてくれたカメラの件も、離した上で使っていますよ!
これはもう、忘れようとしても忘れられないし、忘れようとも思っていませんしね〜。
2008/5/1(木) 午前 1:27 [ グラサンホット ]
はい♪^^
その方とのお付き合いがあったからこそ奥様を選んだ目が養成されたと思いますので(笑)、その辺は分かって貰いたいですものネ★
2008/5/1(木) 午後 2:50 [ - ]
ご指摘どおりですよね〜すもぱんさん!
ヨメサンは、結婚前に大体の話をしていますし、全く気にしていません。このカメラは、なんとなく長い間仕舞い込んでありましたが、出してきてからは、コンパクトで高性能なので旅行などに重宝し、主にヨメサンが好んで使っていました。今は、すっかりデジカメですが、、、。
2008/5/1(木) 午後 7:37 [ グラサンホット ]