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元祖『天才たまご』エスティマ。
主にアメリカで大ブームとなっていた「ミニバン」市場を狙い、
トヨタ技術の粋を集めて造られた、オリジナリティー溢れる意欲作。
エンジンを横倒しすることで可能とした、アンダーフロア・ミッドシップ・レイアウト。
操縦安定性と快適な居住性を両立。
当時のファミリーユース多人数乗車可能ワゴンといえば、
トヨタ・タウンエースなどに代表される箱型1BOX。
これは、前輪より前に運転席があることから「キャブオーバー」型と呼ばれますが、
ちょうど運転者のお尻の下にエンジンと前輪があることの弊害がありました。
元々、貨物車として設計されていますから、室内装備などをいくら豪華に飾ってみても、
グラグラ揺れる不安定さと室内騒音の激しさで、
とてもドライブを楽しめるようなシロモノではなかったのです。
このような状況のなかに投入されたエスティマ。
近未来的デザインと造り込まれ洗練された室内空間。
当時、ニッサン・バネットラルゴを仕事と「子育て車」として使っていた私は、
そのスバラシイ内容に飛びついたこと、言うまでもありません。
キャンプやスキー、冬場のビジネスユースを考え4WD+ツインムーンルーフ付を選びました。
ビスカスカップリング・センターデフ式フルタイム(常時)4WDは、
最近主流の、いずれかの車輪がスリップして初めて4WDに切替る
「フルタイム実はスタンバイ式4WD」とは比較にならないほど安定感が高いもので、
あらゆるシーンで大活躍しました。
一方、本場アメリカでは、
日本では、後に5ナンバーサイズにサイズダウンした弟分「ルシーダ&エミーナ」がでると
「大エスティマ」などと呼ばれていましたが、アメリカでは小さ過ぎだったのです!
エンジンが非力とか言われましたが、
例えば深夜の高速道路の速い流れにも充分対応でき、必要にして充分でした。
エスティマは、ちょうど「子育て真っ最中」とも重なり、思い出深い車です。
エスティマ続編を後日UP予定ですので、またおいでくださいマシ^^
撮影時は、OZ製16inchアルミ+BS製ポテンザ215/55R16タイヤ
KYB製New SR Spl.ショック仕様です。
このタイヤ選択は失敗でした。
ゴツゴツ感が強く、ミスマッチ。
後に、RAYS製鍛造アルミ+BS製レグノ215/60R16タイヤへ変更すると
ベストマッチでした。
それにしても、
トヨタにしては珍しくオリジナルで一杯。
・MM(メカミニマム・マンマキシマム)思想の見事な具現化
・新設計のエンジンは、そのステンレス製エキマニにビックリ(写真3枚目右下)
・コンパクト設計のWウイッシュボーン式リアサス
・宇宙船を髣髴させるコクピットと、ゆったりサイズでスバラシイデザインのシート
・フラットフロアは、さらに広々感を強調
さすがバブル期の製品だけありましたね。
私は、トヨタの最高傑作車の一つと思います!
※今のエスティマは?
コスト優先とオデッセイの大成功を受けて、アッサリFF化。
国内専用モデルとして、徹底したウケ狙い。
例えば、デザイン優先で、居住性を犠牲にしている上部絞込みのきついデザイン。
V6 3500cc280馬力エンジンに見られるスペック競争(なパワー要りますか)。
それでいながら、軽四やコンパクトカーと同じようなトレーリングアーム式固定軸の
しょぼいリヤサスペンション。
室内を広く見せる、小さいシート。
結局、いかにもトヨタ車になったわけですね。
「イイ車が売れるのではなく、売れる車がイイ車である」と…。
(現行エスティマユーザーさんお許しあれ)
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