沖縄には、猫がたくさんいます。

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たっぷり触らせてくれた看板猫。
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チキンハートな若猫。
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市場の片隅にも、
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海辺の駐車場にも。
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実は、ひそかに恐れていました。

お土産は、猫……
…………なんてことに、ならないだろうなぁ…………と。

運命の出会いがあったら、どうしよう。
とりあえず、まずキャリーバッグを買って、ええと飛行機に乗せるにはどうしたら……
…………って、考えがぐるぐると先走ります。



さて。
ワタクシの人生初の沖縄旅行。お土産は、なんだったのでしょうか??




ターコイズブルーの澄んだ海、古宇利島を車でぐるりと一周したら、もう午後3時ごろでした。
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あまりにも暑いので、橋のたもとのカフェで、ブルーシールアイスで涼をとります。
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ブルーシールのチョコミント、うま!!
たぶん、これまで食べたチョコミントアイスの中で、最もおいしいのは間違いありません。
甘すぎず、香りが強すぎず。
これ、お取り寄せしたいわぁ………

………残念ながら、ネット通販で買えるブルーシールアイス詰め合わせには、チョコミントが入っていないようです。
ま、こちらにも販売店があるようなので、食べに行けばいいか。




遅いスタートになりますが、いよいよ美ら海水族館を目指します。

その通り道にあるのが、今帰仁城址。世界遺産です。

沖縄が三つの国にわかれて争っていた時代から、薩摩藩に征服されるまで、城を守った石垣が、万里の長城のように山の稜線を這っています。
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山の地形を素直に生かして、城壁の外側はすぐ深く急な谷。
これは、攻めるのが大変だったのではないでしょうか。
けれど、地形に頼っていたためか、兵士が身を隠して外を攻撃できる場所や、油や石を落とすような仕組みは、あまり見当たりませんでした。
城壁から、美しい海を眺めて、住人たちはどんな暮らしをしていたのかな。




美ら海水族館にたどりついたのは、午後6時前でした。
午後4時以降に入館すると、通常1850円の入場料が、1290円になります。

………しまった。
実は、那覇のホテルで、割引券を買ってありました。1660円だったかな。
まさか、到着がこんなに遅くなるとは思わなくて……

ダメもとで、売り場の方に交換をお願いしてみると、親切に交換してくださいました!



サンゴ礁の海に暮らす魚は、綺麗ですね。
鮮やかなピンクのひとや、
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美しい黄色のひと。
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こんなのと一緒に泳げるのなら、ダイビングも楽しそうです。
……道具の後始末を考えただけで面倒くさくて、ざ・ずぼら〜にはハードルが高すぎますが……



長〜い鼻で、愛想がいいこの魚は、ヘラヤガラというそうです。
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ニモもいました。
正しくは、クマノミですね。イソギンチャクにきちんと隠れていました。
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そして、なんといっても、美ら海といえば、
ジンベイザメです!!

でかい!!!!! しかも、2頭!!!!!
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みたこともない巨大な水槽。手前の人間と比べると、ジンベイザメの大きさに圧倒されます。
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ほかの魚より明らかにゆったりと体をくねらせて泳ぐ姿は、まさに、悠然。
一緒に泳ぐ魚たちは、きっと安心感たっぷりなのでしょう。



大きなエイの傍らには、小さなエイの群れが見えます。
たぶん、エイの子供たち。ぱたぱたと羽ばたいて泳ぐ様子が小鳥のようで、愛らしいです。
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美しく雄大なサンゴ礁の海には、変わったヒトたちもいます。
水族館をワタクシがこよなく愛する理由は、へんなヒトたちに会えること。
美ら海水族館も、例外ではありません。

夫婦円満の象徴です。
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剝製かと思ったのですが、眺めていたら、少しだけぴくりと動いたので、これが、ナマのお姿のようです。
このような生き物の中に、つがいで入り込んで、一生をほとんど動かずに一緒に暮らすそうです。
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あなたがいれば、何もいらない。
なんという麗しい夫婦愛でしょうか。
つつましい、ひきこもり夫婦です。
……こんなにひきこもっていて、いいんでしょうか。



水族館を出た時には、残念ながら、夕日が沈んだ後でした。

あと十分くらい早く見終われば、ジャストな日没のタイミングだったのになぁ。
でも、暮れたての海は、儚げで美しいですね。
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水族館から高速道路へと向かう道は、前も後ろも隣も、み〜んな、「わ」「れ」ナンバーのレンタカー。
許田インターから高速道路にのっても、メンツはほとんど変わりません。
みんな、那覇まで一緒に帰るんだね……
「夜になれば、ちょっとは道路がすくだろう」と、考えることも、みんな一緒だったんだね……

夜の高速道路は、親近感でいっぱいです。




最終日は、国際通りをぶらぶらして、市場でお昼ご飯です。
肉はたっぷり食べましたからね。目指すは、魚です。
沖縄の魚は、華やかで色とりどりで、……まるで食べ物とは思えません。
市場の魚屋さんで「おまかせ」を頼んで、上階の食堂で料理してもらいます。こうすると、いろいろな魚を少しずつ食べられます。
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……んがっ。
ううむ。どれが何の魚か、わからない……………
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とりあえず、あんまり身がしまってないけど、噛んでいると旨みが口の中に広がって、おいしい。



グルクンの唐揚げは、わかりましたよ。
きのう水族館にいたヤツです。
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一番おいしかったのは、この焼き魚。
………なんでしょうね???
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帰る前、最後に訪れたのは、斎場御嶽。
沖縄に点在する自然信仰の聖地で、中でも、ここは王族の女性が神と結婚して暮らしていた、首里城とかかわりが深い場所なのだそうです。

今でも、神の声を聴く女性たちが祈りに訪れる、ガチな現役の聖地です。
聖なる地なので、見学前にはビデオで注意事項を学んでから入場します。



遠くに見える島影が、神が降り立った場所。ここが祈りのポイントです。
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巨大な岩、密集する木々。
頭上に濃く重なる緑から、灰色に折り重なる岩肌から、なにかの気配を感じられたような気がします。
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神の像も、神殿もありません。
あるのは、自然の力だけ。それが、かえって、なにかの大きな存在を感じさせます。
聖地なので、森林の手入れも最小限にしているそうです。
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降り注ぐ日差しや、澄んだ青い海とは裏腹に、沖縄の歴史は、決してのんびりしたものではありません。
古い建造物で残っているのは「城址」ばかり。首里城も、再三焼き尽くされて、王族の肖像画すら残っていません。
とくに南部を車で走ると、古い建物がほとんどないことに気づきます。
苛烈な歴史を飲み込んで、それでも沖縄は、美しい南国の楽園。

沖縄を支えてきたのは、海や島や山や樹々、自然そのものの力なのだろうなぁ。
斎場御嶽の岩と樹々の間には、きっと、大きな力を持つなにものかが棲んでいる。

今も祈りをささげる人々の信仰が、生の迫力とともに伝わってきました。
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見学を終えたころ、晴れていた空は一転、かき曇り、
ぽつぽつと水滴が落ちてきたかと思うと、あっという間に、滝のような大雨になりました。
傾斜がある道路は、もう、川。落ちてきた雨のしずくが地面に当たってできる王冠が、びっくりするほど大きいです。

駐車場までほんの5分ほど歩いただけで、傘をさしていたにもかかわらず、下半身がびっちょり濡れました。

空港へ向かう道の途中にある絶景ポイント、ニライカナイ橋は、深い霧に包まれ、海を臨むどころか数メートル先も見えません。

聖地で、いい気になって写真を撮りすぎたから、なにかの怒りに触れたのだろうか……
……と、思われてなりませんでした。




空港に着いた頃、ワタクシは、すっかり風邪をひきこんでおりました。
濡れた服のままエアコンにあたると、人は、あっという間に風邪をひくものですね。
いやはやびっくりしました。

お腹が痛くて、節々が強烈に痛くて、動けないよ〜。
とにかくつらくてたまりません。あわてて、旅行バッグから昨日来ていた服を取り出して着替え、靴もツレに買ってもらって履き替えました。

空港で、お土産を買うつもりだったけど、とてもそれどころではありません。




なんとか家にたどりつき……………この風邪は、たっぷり2週間、治りませんでした。
ブログの更新が一週あいたのは、寝込んでいたためです。

人生初の沖縄旅行。
お土産は、神の怒りに触れたとしか思えない、強烈な風邪だったのでした。




教訓。濡れた服のままエアコンに当たってはいけません。無理でも無茶でも、すぐに乾いた服に着替えましょう。
やれやれ。









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間に合った……

あ、ブログ更新の話ではありません。残念ながら、ブログ開設以来初めて、更新が一週空いてしまいました……ああ、痛恨。



間に合ったのは、梅雨入りです。
え? まだ先じゃないかって?

いえいえ。13日、日本で梅雨入りした地方がありますね?
そう。沖縄や奄美諸島です。




ふっふっふ。

梅雨入り直前のゴールデンウィーク。
行ってまいりましたよ! 沖縄に!!
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なんと、人生初の沖縄です!!!




沖縄といえば、青い空に、ターコイズブルーの海。そこは南国、常夏の島です。

ところが……………
那覇空港に近づくにつれ、なぜか厚くなる雲の層。
一層抜けても、まだ下に一層。それを抜けても、またまた雲が。
目的地は、この分厚い綿あめのような雲の下です。
ああ。
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まあ、きっと、滞在期間中に、晴れることもあるだろう。
気を取り直して、まずは空港食堂でランチです。

ゴーヤーチャンプルー。
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お値段も味も気取らない、家庭的な雰囲気。ソバ系のほうが圧倒的に出てくるのが早く、ツレが食べ終わったころにようやくチャンプルーが現れる気取りのなさ。
なんとなく、沖縄を感じました。
おいしかったです〜。




低く垂れこめた雲は、降るかどうか微妙な感じです。まずは、空港からモノレール一本で行ける首里城公園を目指しましょう。

……降られました。
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が、首里城そのものの見学コースは室内なので、まあ、問題ありません。
無料のガイドツアーに参加し、歴史や建物の使われ方をうかがいながら回ります。
ガイドさんは中国の方でしたが、たいへん流ちょうな日本語で、丁寧に説明してくださいました。
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首里城は、薩摩藩に占領されたときや第二次世界大戦などで何度も焼失しており、現在残っているオリジナルは、この地下の基礎部分ほか一部のみだそうです。
焼かれるたびに、少しずつ建物の基礎がずれていく様子が、はっきりわかります。
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赤い壁が印象的な城の建物は、すべて昭和の時代に復元されたもの。現在も建設中だそうです。




この日の夜は、首里城近くの沖縄料理店で沖縄料理を堪能!
……するはずでしたが、
なめていました。ごめんなさい。

ゴールデンウィークの沖縄は、グルメサイトでランキング上位に来るような人気店はあらかじめ予約しておいた方がいいのですね……
ええ。満席でした。
「夏の軽井沢じゃあるまいし、行きゃ何とかなるでしょ〜」と、完全に、なめていました。ごめんなさい。



気を取り直して、ほかの店に電話しましょう。
那覇中心部のモノレールの駅から徒歩15分くらいのところにある山羊料理店で「席にこだわりがなければ、まだ空いていますよ」とのお返事を頂けたので、うかがいました。
グルメサイトで「女将が美しい」と紹介されていた「創作山羊料理 山原食いなぁ(ヤンバルクイナアと読むそうです)」へ。

山羊を食べるのは、人生初です。




……………って、うまし!!

豚でも鳥でも牛でも羊でもなく、独特の凝縮された旨みがある肉は、とても爽やかに食べられます!!
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女将さんが、山羊の臭みをいかに取り去って旨みを残すか、研究に研究を重ねた成果を、贅沢に味わいます!!

この店でしか出していないという山羊の串焼き。
タレもありましたが、おすすめは塩とのことで、塩をいただきました。
噛みごたえがあるのに柔らかく、噛めば噛むほど甘みと旨みが口の中に広がって……ぬはははは。
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山羊餃子に、
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山羊タコライスも。
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人生初のタコライスです!!

……いえ、こちらでもタコライスはそのへんのカフェによくありますが、
これは、全くの別もの。
スパイスが絶妙に効いて、もう、こんなにおいしいタコライスを食べたんだから、帰ったら当分タコライス食べなくてもいいや、と思えるほど……ワタクシがこれまで食べてきたカフェのタコライスは、いったい何だったんでしょうか……
ぬはははは。




山羊に元気をたくさんもらって、翌日は、初心者の沖縄でマストスポットである美ら海水族館へドライブです。
天気も、ほどよくピーカンより。昨日の雨が嘘のようです!!
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…………ここで、沖縄に詳しい方は、きっとツッコミを下さるでしょう…………

那覇に泊まって美ら海水族館だぁ?!
………と。

ええ。ワタクシ、なめておりました。
沖縄の広さを。

この日の想定コースは、那覇発→美ら海水族館→沖縄そば街道→今帰仁城址→古宇利島→帰る途中で晩ゴハン→那覇泊。
なんとなく、京都一周くらいな感覚で出かけたのですが……
……とんでもない。



言ってみれば、このコースは、
東京駅のホテルに泊まって、朝、車で出発し、箱根の芦ノ湖で遊んで湯河原でカマボコを食べて、小田原城を見て大磯あたりの海で遊んで、横浜中華街で夕食を食べて東京駅のホテルに戻る。
みたいな距離感覚なのですね。

地元じゃ、まずやらんぞ。そんな無茶な日帰り観光。
う〜ん。もう、立川に泊まって東京ディズニーリゾートに日帰りする訪日観光客を、笑えない……



ゴールデンウィークの沖縄、道路が混みます。
高速道路自体はほとんど渋滞がありませんでしたが、問題は、出口とその先。
走行中の道路交通情報によれば「終点の許田IC付近、渋滞10キロ、通過55分」。
って、えっ?!

あわてて一つ手前の宜野座インターで降りることにしました。

んがっ。
宜野座の出口も、2キロくらい手前から大行列。料金所が2つだけというボトルネックのせいで、出るまでに30分くらいかかりました。
そして、その先の一般道も、渋滞。
ガイドブックに「交通量が少なくて快適」とあった辺野古まわりの道が、相当なノロノロ運転だったので、これまた方針を変更して許田方面に向かいます。



……ええ。結果は、同じでした。
許田インターから、おそらく美ら海水族館まで二十数キロ続くと思われる渋滞に、突っ込んでしまいました……



で、これはだめだと早々に見切りをつけ、
まずは、そば街道へと進路を変更です。

……ええ。もう、すっかりお昼時だったんですね。これが。




ダメもとで向かったのは、そば街道沿いにある、ガイドブックによれば「開店前から行列必至」の「山原そば」。
もちろん行列ができていました。
後ろに並んだのは中国人か台湾人のカップル。ほかにも隣国のお客様が何組かいらっしゃいました。海外でも有名なんですね。

メニューは「ソーキソバ」と「三枚肉ソバ」の二つ。いさぎよいです。



いさぎよいメニューに、大行列。
それは、それだけの価値があるソバでした!!

澄んだスープに存在感たっぷりの黄色い麺に、ど〜んど〜んど〜んど〜んど〜んと乗った5つのソーキ。散らされたアサツキ。以上終わり。
いさぎよいです。
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それが、おいしいの。
これ以上、濃くなると、全体のバランスが崩れる……というぎりぎりに、絶妙なさじ加減で濃い味がしっかり染み込んだソーキは、噛みしめると、じわぁっと口の中いっぱいに香りが広がります。
それでいて、後味が爽やか。
ボリュームも満点、いやそれ以上でした。ハーフサイズでもよかったかも……でも、それだとソーキが減っちゃうし……
いや〜並んだかいがありました。




昼食後は、進路を変えて、まずは島から回ることにしました。美ら海方面のあまりの渋滞に恐れをなしたためです。

古宇利島は、本島から橋でつながった小島です。

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深く澄んだ青い空には、雲がほとんどありません。
そして、島までの海は、サンゴ礁の色合い。
セルリアンブルーからターコイズブルー、そしてピーコックグリーン。明るく澄んだブルー系のグラデーション。

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橋の上を歩くと、海の底にきらめく太陽の光が届くのがはっきりと見えます。
海って、こんなに透明なものだったでしょうか??

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本島側の浜辺は、サンゴのかけらがたくさん打ち寄せられ、真っ白まではいきませんが白っぽい砂です。
打ち寄せる波も、透明です。

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浜辺のサンゴのかけらの間では、小さな小さなヤドカリが、様々な種類の貝を背負ってちょこちょこと歩いています。

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まさに、南国。まさに、楽園。
これが、沖縄。




ダイビングも釣りもやらないから、縁がない場所だと思っていました。
もっと早く来ればよかった。

人生初の、沖縄の青です。

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ほんのちょっとの変更で、どうして物事がそんなにややこしくなるのだろうか。
不思議だなあ。



nijigamitoolのワークショップで作ったファスナー付のL字型ペンケース。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34577841.html

ファスナーの位置取りに失敗を重ねたものの、縫うこと自体はカンタンにできてしまいました。
木型を使えば、ファスナーの曲げ張りも楽にできます。
ふっふっふ。
もはやペンケースは、ワタクシにとって、自家薬籠中の物であることよ。
どんと来い!
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……って、アンタね。
きちんとファスナーが閉まるやつ、一つしかできてないじゃないの。




さてさて。
4つもできたペンケース。さすがに4つは多いなあ。
そう思っておりましたら、「一つもらってあげよう」と申し出てくださった方が。
唯一、さし上げられるクオリティーの、ファスナーがきちんと閉まる茶色の革のを、使っていただくことになりました。

しばらくして、「あれ、使ってみたんだけどね……」と、そのお方が感想を。
「使いやすくていいんだけど、欲を言えばね……」
「はいはい。欲を言えば」
「万年筆を入れる場合、ファスナーが逆向きのほうが出し入れしやすいと思うんだよね」
「な、なるほど」

ユーザーの貴重なお声は、ぜひ製作に活かしたいものですね。

実際、入れてみるとわかるのですが、たしかに短辺のほうから開く方が、万年筆を探しやすいし、出し入れの際に落とす心配が小さくなります。
ボールペンだと、ワークショップで作ったように長辺からの出し入れで問題ないのですが。不思議ですねえ。



ファスナーの向きを変える。
たったそれだけの仕様変更。パッと見、わからないほどの、ほんのちょっとしたマイナーチェンジです。

ところが。
その気になって考えてみると、これがなかなか、難易度が高くなりそうでした。

なぜか。

ワークショップのやり方では、既成のファスナーをそのまま木型に貼っていって、余った部分はペンケースの中に入れ、びろびろさせていました。
サイズ調整せず、成り行きで、ファスナーが革に密着し、隙間なくペンケースを密閉してくれたわけですね。
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でも、ファスナーを逆につけると……まず、びろびろを納める場所がありません。ファスナーの余りを短辺部分に収納することになりますが、ここは革を縫い合わせるため、厚みが出ないからです。

ということは。
ファスナーの余りが出ないよう、つけるL字の部分ぴったりのサイズに、あらかじめ調整しておかなくてはならないわけです。




ファスナーのサイズ調整……どうやればいいんだろう。

ネットで調べてみると、
まず、ファスナーの務歯、つまり嚙合わせる部分の金具をクイキリで外し、
次に、布を切り、
最後に、止め部分の金具をつけて完成、
という手順のようでした。

なるほど〜。たったそれだけか。大して難しくはないかもしれない。
よしよし。やってみようではないか。



止めの金具は、50セット入りをネットで買えました。
クイキリは、東急ハンズで、悩んだ挙句、手のひらサイズのものを購入。
止めの金具を締めるペンチは、家にあったものでよさそうです。

ファスナーの長さは、24.5センチにしたいので、最も近い30センチの長さのものを何本か買いました。
失敗した時の予備も準備OKです。
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道具はそろいましたよ。
ではでは。

まず、長さを測って、印をつけて……
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務歯を、一つずつクイキリで外す……
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………むむむむむ。

これが、なかなか……
クイキリをぐいっと入れて務歯を広げるという作業が、うまくいきません。
四苦八苦して務歯を外すと、台布がボロボロに……

ううむ。
ネットで見た時は、カンタンそうだったのにな〜。




なんとかかんとか務歯を外すと、台布が無残な姿に。ああ。
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気を取り直して、布の要らないところを切って、止めの金具をつけます。
金具はペンチで挟んでつぶして固定するわけですが、つぶしすぎると「止め」の機能を果たさなくなってしまいます。
カーブ部分のふくらみはつぶさないようにしなければなりません。
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……できた。
綺麗じゃない……
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ま、ボロボロの台布は、見えなくなっちゃうところだから。




できあがったファスナーを、逆向きに木型に貼りこみ、革を貼り付けます。
そして、ファスナーをするすると開けて、革とファスナーをを木からはがします。

………むむむむむ。これが、なかなか……

長辺の終わりの部分が、ファスナーのお尻の部分で固定されているため、革が左右に広がらなくて、外しにくい……

うっかりすると、ファスナーが革から剥がれそうになってしまいます。
慎重に慎重に。ふうう。




そうしましたら、ファスナーと革を縫い合わせます。

………むむむむむ。
むむむむむ。
むむむむむむむむ。

これが、なかなか…………

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ワークショップで作ったときは、ファスナーを全開にすると革が平たく広がったので、楽に縫えました。
でも、ファスナーを逆向きにすると、革が広がりません。
ファスナーのお尻の部分、いまちょうど写真で引手の金具があるあたりは、左手側から針を刺す穴が見えません。

う〜む。
エルメスの職人さんの言葉を思い出しました。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34539824.html

「左手が見えない状態で縫うやり方をマスターすれば、なんでも縫えるようになる。バッグなどは、どうしても左側が見えない状態で縫わなくてはならない部分があるから」

なるほど〜。このことか……

右手側から刺した針をガイドにして、左手側を肉眼で見ないで針を差し込む。
ううむ。エルメス縫い、難しい……



縫い目をまっすぐ綺麗に……と、考える余裕もなく、
もう、とにかく針を通せればいいんだ!

……というわけで、このような裏側に。
思ったより、マシ??
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シッポには、また厚革を挟み込んで縫い合わせます。
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ファスナーのサイズ調整の練習をするために、ヌメ革でもう一つ作りました。

シッポのコバも磨きます。ヌメ革はトコノールのみ。茶色いほうはローバスバチックで染めてからトコノールでゴシゴシと。
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できた!
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……ううむ。ファスナーの位置取り、ヌメ革は、前回と同じ失敗をしているような気がする……
もしや、ワタクシ、学習能力ゼロ?!
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まあ、ともかく、
できました。

サイズ調整したおかげで、ファスナーが革をぴったり多い、ペンがこぼれる隙間はありません。
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茶色いほうは、裏側に革の面積を表す記号入りのお宝部位です。
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前回作った四つのうち、一つはお嫁に行ったから、今回作った二つを足して合計五つ。

ペンケース五つ並べると、壮観ですねぇ……………
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……………ま、
万年筆もボールペンも、際限なく仲間を呼んで増える一方だし。
ペンケースなんて、いくつあっても困ることはありません。

ああ。
ファスナーのサイズ調整が綺麗にできるようになるには、あといくつペンケースを作ればよいでしょうか。







別に、ペンケースが増えたら、増えた分だけ、入れるためのペンを買えば、いいんだよ?

………って、アンタね。








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ついに、手を出してしまった……

欲しいとなると、手段を選ばない、恐怖の煩悩大王、ワタクシ。
禁断の道に、ついに進んでしまいました。

……あ、合法です。念のため。




ことの発端は、3月に丸善で開催された「世界の万年筆展」。
それはそれは美しい、アウロラのローラーボール・アクア様を、我が家にお迎えしたのでした。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34558566.html

ううむ。万年筆でなくても、木軸でなくても、美しいペンは、美しいのぉ。
手の中でころころと転がして、澄んだ泉の湧き水のような青い輝きに見とれておりました。



アクア(水)というのは、シリーズものの一つです。
アウロラが自然界のエレメンツをイメージしてデザインしたシリーズで、ほかに、ソーレ(太陽)、フォーコ(炎)、ルナ(月)、そしてテッラ(大地)をデザインした軸も、過去に限定発売されました。

アウロラのサイトをウロウロしてみると、とりわけ目を引いたのは、テッラ。
アクアのようなマーブルレジンで、グリーンが輝く軸のようです。
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ふ〜ん。これも、きれいだなあ。アクアの美しさから想像すると、きっと新緑の森の奥に太陽が差し込んだようなデザインなんじゃないかな?

ネットをうろついてみると、高級文具専門のネットショップではまだ在庫があるようでした。
でも、お値段が……アクアより数千円高い!
割引価格でも、ちょっと、かなり、ハードルがお高いです。



さすが舶来モノの高級ペン。

きっと、日本に来るまでに、関税とか送料とかいろいろなものがのって、ワタクシのような貧乏性の庶民にはハードルが高いお値段になるんだろうなあ。




そこで、ふと思いました。
これ、イタリアだと、どのくらいなのかな?? と。

ネットで検索してみると………
フィレンツェにある「カーサ・デッラ・スティログラフィカ」、グーグルさんによると日本語で「万年筆の家」という名の文具店が、世界に向けてオンライン販売しているではありませんか!

しかも、テッラのミニボールペン、10%オフキャンペーン中。
当時のユーロのレートで計算してみると、なんと! 定価より4割近くお安いお値段でした。




こ、こ、これは……
ボールペンとしてはびっくりするほどお高いけれど、手が届かないわけではない……




そして、その店にはもう一つ、これまで美術館の展示品のように眺めていたものも、あったのです。
デルタのカプリ・マリーナグランデのボールペン。
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深い青のマーブルの軸に、シルバーの金具がきらめく、宝石のような美しいペンです。




そもそも日本では、ネットショップでもほぼ完売しているようですが、
何しろ定価54000円。
ボールペン一本に、ごまんえん……ワタクシとは、しょせん別世界のペンですよ。ええ。

それが、この店では……半額以下。
えっそんなお値段で買えるんですか?!
……いや、ボールペンとしては、びっくりするほどお高いですが。




でも、ですね。
やはり、イタリアから日本に届けてもらうとなると、送料がかかるわけですよ。
これが、けっこうするわけでしょう?
結局、日本で割引価格で販売しているネットショップと大して変わらないんじゃないの?

慎重なワタクシは、そのように判断し、とりあえず購入手続きを途中まで進めてみることにしました。

英語表記のサイトは、初めてで英語が苦手なワタクシでも、さくさく欄を埋められるわかりやすい構成でした。

配送方法は4種類くらい選べます。一番安い方法だと、5000円ちょっと。
う〜む。送料込みでも、日本で買うより断然お安い。




そこで、はたと気づきました。

ところで、これは、もしかして、ええと、
「個人輸入」
というものになるのだろうか?



海外のサイトでモノを買ったことなどない、ザ・ドメスティックなワタクシです。
個人輸入……なんと、恐ろし気な響き……

そうすると、もしかして関税とか、様々な複雑な費用がかかるのだろうか??

ネットで調べてみると、個人が使う目的で買ったものは、お値段の6割が課税対象になるようでした。
モノによって税率は違い、かからないモノもあります。
ボールペンは……よくわかりませんが、かりに「その他」だと5%。



計算してみると……
……う〜ん。よくわからん。

けれど、かりにかかったとしても、日本で買うより相当お安く買えることは確かでした。




決済方法は、クレジットカードでももちろんOK。
しかし、カードの情報を、見知らぬ海外のショップに送るのは、ちょっと怖いのが正直なところ。

よくみると、カード決済のところに、なにやら英語で長い説明文があります。
グーグル先生に聞いてみると……

要するに、カード情報はイタリアの銀行が暗号化して管理し、ショップには届きません。
ということのようでした。
でもねぇ……イタリアの銀行に、カード情報を渡すのもねぇ……あっごめんなさい信用していないわけじゃないんですがでも



カード以外にペイパルも選べます。
ペイパル……
例の、有名な、世界的に使われている、フィンテックの先駆けともいわれる少額決済手段ですね。
ええ。使ったことはありません。

調べてみると、つまり支払いを仲介するエスクローサービスで、カード情報がショップにわたることはないそうです。
購入トラブルなどの際は、買い手の保護が、わりあい手厚いらしい。
ふむふむ。
「ペイパル リスク」などで検索しても、ペイパル自体がアブナイといった情報は、あまり出てきません。



どれどれ。ためしに、口座を作ってみるか。
「5分でできます」との説明でしたが、
本当に、5分でできました。
あっという間です。
怖いくらい簡単です。




ううむ。
ここまで来たら……
買ってみるしか、ないじゃありませんか!!!

最後まで安心感があるわかりやすい設計のサイトで、
ついに、最終購入ボタンを、
ぽちっと、
やってしまいました!!


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…………ま、イタリアの店ですからね。
きっと、忘れたころに反応があって、
忘れたころに商品が発送されるんじゃないのかな。
うんうん。

気長に構えて待つことにすると……



なんと、現地時間の、その日の営業時間中に、「発送しました」という英語のメールが届きました!
……はやい。
時差を差っ引けば、日本のネットショップより早いんじゃないだろうか。




最もお安い発送方法であるフェデックスは、「いまどこに荷物があるか」を番号で追跡できます。

待つこと約一週間。
インドや広州を経由して、はるばる地球を半周してきたペンたちが、ついに日本に到着です。
フェデックスから「今日、お届けする予定ですよ」というメールが、届きました!!

わくわくわくわく。




届いたのは……
こんなにカワイイ、ショップのオリジナルの防水テープが全体に張り巡らされた、段ボールです!!
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開けて見ると……
梱包材で大切にくるまれた、二つのケースが。
この丁寧さ、日本のショップに劣りません。
すごいなあ、イタリア。
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……っていうか、買ったのはボールペン2本なんですが。なんでしょうか、この巨大な箱は。
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アウロラのテッラの箱は、アクア様と同じです。
開けてみますと……
小さなペンが、エラそうに、白い御褥に鎮座しておられます。
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長さは12センチに満たない小ささ。

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でも、やはり、とても美しいです。
アクアが泉の澄んだ湧き水なら、テッラは想像通り、新緑の森の奥で光が差し込む梢を見上げたときのような、透明に重なった明るい緑の輝き。
宝石のエメラルドを思わせる光です。
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クリップには、地球をデザインしたマークが。
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もちろん、これも、アクア様のようにシリアルナンバー入りです。
つまり、世界に一本だけということです。ふっふっふ。




そして、デルタ。
箱が、デカイ。
開けて見ると、さらに箱。どう撮影しても周囲が映りこむ、埃を呼びやすいツルツルのボックス。
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開け方は、トリッキーです。
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中から出てきたのは……

光がギリギリ届くか届かないか、深い海の中のような藍色にきらめく軸。
テッラよりもマーブルが細かく、本当に海の底のようなゆらめきです。
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中央には、シルバー925の、波が図案化されたリングがはめ込まれています。
そのすぐ上の、ターコイズブルーと薄い水色のラインが、藍色に映えてなんとも鮮やかです。
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天冠にはカプリ市のマークでしょうか。やはりシルバーの飾りがあります。
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ペンケースに入っていても、デスクに転がしておいても、ちっとも浮かないシックなデザイン。
なのに、極上のアクセサリーのように端正で美しい。

こんなにきれいなペンは、残念ながら、国内メーカーでは見たことがありません。




さすが、イタリア。

書いてみると、デルタのボールペンは、びっくりするほど滑らかで、粘りの少ない書き味です。
黒の色は、ゲルインクほど濃くありませんが、目に優しい濃さ。
インクだまりもほとんどできません。

正直、書き味にはあまり期待していなかったので、うれしい驚きでした。
パーカータイプですが、これまで描いたパーカータイプの芯の中では、トップクラスに気に入りました。



アウロラは、デルタより少し粘りを感じ、伝統的な油性ボールペンといった書き味です。
でも、油性としては滑らかなほう。
意外に線が細く、手帳に書き込むのによさそうです。




はるばるイタリアからやってきた、美しいペンたち。
ペンケースに、これが入っていると思うだけで、なんて気分があがるのでしょうか。
木軸とは、また違う興奮です。
ハアハア

……って、ペンに興奮して、どうする。




さて。
かわいい赤い万年筆が張り巡らされた段ボールは、何事もなく、宅配ボックスでフツーに受け取れました。
な〜んだ。
「個人輸入」って、普通のネット通販と、一緒じゃん。



……と、思っておりましたら、
忘れたころに、一通の封書が、フェデックスよりとどきました。




税関手続きの結果、関税と消費税と通関手数料が、これこれこのようにかかったので、払え。




をを。

思ったより安かったですが、
やはり、個人輸入って、普通のネット通販とは、一味違うんですねぇ……

税金は、封入された支払い用紙で、コンビニ払いできました。










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本当にデキるヤツってのは、仕事を選ばないものだよ。

目の前にあらわれた仕事を、それが何であれ、見事にやってのける。
有能なヒトって、そういうものですよね。



……ということを、改めて、ワタクシに教えてくれたのは、
直径14.5センチの、古いお皿でした。

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いつごろのものかは、わかりません。




昔、伊勢丹新宿店では、毎年お正月に京都展を開催していました。
開化堂の茶筒とか、漆器とか、京都の老舗を集めた催事です。

そこで買った包丁を、毎年、無料で砥石で研いでくれるので、必然的に、毎年通うことになりました。
特別に硬いステンレス製なので「素人が研がないでね。毎年来るから、持ってきてね」と言われていたのです。

行かなきゃならない用事があるから、必ず行く。
研ぐのを待つ間は当然、京都展をぐるぐる回るわけですね。
ぐるぐる回れば、当然、欲しいものがあれこれ目に入る。
そして毎年、当時は購入額に応じて変わっていた伊勢丹カードの割引率を稼ぐことになる……と。

いやはや、よくできた催しでした。




ところが。
何年か前に、伊勢丹新宿店はどうやら方針転換をしたもようで……
若者向けの、三条かいわいっぽいオシャレな雑貨が中心になり、出店者の顔ぶれがかなり変わってしまいました。

ついでに、最近は、開催時期まで変わってしまい、どうやら夏になったようです。
いや〜困るんですよね。そういうことされると。
開催時期が変わって以来、包丁を研いでもらうタイミングを逃しっぱなしで……
もう、無謀だけど自分で研いじゃおうかな、と……

……ま、百貨店の催事が永遠に続くと思っていたワタクシが、甘かっただけですが……ふっ




それはさておき。
毎年、通っていたころにあったお店の一つが、骨董屋さんでした。

京都の街中の骨董屋さんは、入るのに、ちょっと勇気が要ります。
でも、京都展では、ふらふら歩いていると、自然に古いものが目に入るわけです。
これはヤバい。




ある年、ぶらぶら京都展を歩いていると、古いものを集めたコーナーの片隅で、誰かがワタクシを呼び止めました。
京都の骨董屋さんらしい豪華絢爛な染付の焼き物の中に、ぽつんと三枚、このお皿が取り残されていたのです。
どうやら、ワタクシを呼び止めたのは、このお皿のようでした。

周りのお皿と比べると、びっくりするくらいお安いお値段でした。
でも、割れも欠けもありません。
そんなに古くないのかな?

薄手に作られた磁器の肌に、藍色一色で、丁寧に細かい模様が描かれています。
明らかに手描きです。
なんの模様でしょう。唐花模様かな?

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細い線は、描いた人がそうとう几帳面な性格だったのではないかと思わせる繊細さ。
これ描くの、かなり大変だと思いますよ……
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横から見ると、少しだけ形がいびつです。
ゆるやかな歪みが、全体を柔らかい印象にしています。
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精緻な模様だけど、どこか庶民的なのは、このゆるさがあるからですね。
だから、お安いのかな?



裏返すと、二本の縁取りも几帳面に細く引かれています。
三カ所の模様は、波模様でしょうか。
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高台の周りにも、やはり細い縁取りが二本。
高台の真ん中にも模様があります。
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全体として、とても凝ったお皿のように見えます。
ただ、模様の雰囲気は、昭和っぽいかも。
やっぱり、そんなに古くないのかもしれません。
だから、お安いのかな?

とはいえ、この形のゆるさ、いびつさは、型で抜いた大量生産の工業製品とも思えません。




う〜む。
なんだか、とても、お得感。
ほくほくと三枚とも連れて帰りました。

……これがいつの品物か、お店の人に、詳しく聞けばよかったんですけどね。
「わ〜かわいい」で、もう連れて帰ることを決めてしまい、ろくに何だか聞かなかったんですよね。
ワタクシの買い物は、だいたい、こんな結末ですね。




まあ、謎が残っていたほうが、古いものは楽しいですから。
ふっふっふ。
また、我が家に、正体不明の古いものが、増えましたよ。
……増やしてどうする。




さて。
連れて帰ってみると、このお皿は、とても働き者でした。
直径14.5センチというサイズは、とにかく使いやすいです。

桜餅も、すっきりと収まります。
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……って、黒文字、長いな。



カステラにもジャストサイズ。
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藍一色の細かな模様は、和でも洋でも受け止める懐の深さ。
ケーキを乗せても、ほら、ぴったり。
イチゴの赤がひきたちます。
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もちろん、和菓子は、ごく自然になじみます。
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おやつ用の皿は数々あれど……って、数々あるんかい!
この皿は、何かの折に、ふっと手が伸びるようになりました。

食器棚に入らなかったせいもあるのかもしれません。
棚の上にぽんと積んであるので、自然にすぐ手が届くというメリットがあるわけです。

ええ。皿が増えすぎまして。食器棚、いっぱいです。
……って、アンタね。




働き者のお皿、活躍の場面はおやつのときだけではありません

菜の花のゴマ油炒めが、ほら、ぴったり。
単純な料理でも、繊細な模様のおかげで、なんか、ちょっと、豪華に見えますね。
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朝食のサラダだって、いい感じです。
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高さ2.8センチと、ほどよく縁があるので、ドレッシングをかけても安心感があります。
……ま、この日は塩だけでしたが。
皿がよければ、料理は手抜き……いや、シンプルでいいのだよ。うむ。




繊細だけど、ほどよい緩さ。
緻密だけど、藍一色のシンプルさ。

いつごろの何者かは、なんだかよくわからないけれど、
何をのせても、しっくりおさめる。

まったく、仕事を選ばない、有能なお皿です。




これを買った翌年から、たしか、伊勢丹新宿店の京都展はコンセプトが変わり、この骨董屋さんは来なくなってしまいました。

まあ、財布に危険な店が、一つ減ったということで。



……え? じゃあ、コンセプトが変わってから、もう京都展では無駄遣いしなくなったのかって?
三条系のオシャレな雑貨ショップが、財布に危険じゃないと、誰が言った?

……………………(呆)




開催時期が変わってから、一度も京都展に行けていません。
おかげさまで、財布のひもが、少しだけ硬くなりました。

やれやれ。困るんだけどね。包丁、研いでもらえなくて。







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