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以前「本のお話」の中でも紹介させていただいた、 「浮かれ三亀松」の主人公「柳家三亀松」さん。 三亀松さんの肉声を先日はじめて聞きました。 女性かと思うような高い声。 なるほど、新内に合った訳ですね。 都々逸の合間にも、色っぽい合いの手が入ります。 漫談も収録されており、 本当に楽しいものでした。 その漫談の中に、「にきん」という言葉が出てきます。 その言葉は初めて聞いたもの。 辞書を引っ張り出しても一向に見つからない、、、 こんな会話に登場するのですが、 どなたかご存知の方いらっしゃいますか?? 「そうふれんの曲」という言葉を見ると どうやら「雅楽」が関係していそうなのですが、、、?? 離れの座敷。 どこのモダンボーイかモダンガールの呼び込みか。 「にきん」とよこぶえ、そうふれんの曲は物寂しく聞こえてきた。 『あなた、、あなた、、、。都で聞く「にきん」はさほどしゅみはありませんが、 郊外で聞く「にきん」は何ともいえないかんじですね。』 『本当ですね』 私の「聞き取り」ですので、少し間違いがあるかもしれません。 しかし、、にきん、、そうふれん、、、初めて聴く言葉です。 もう一つ、、、 同じものに収録されていた別の方の都々逸。 その中にこんな文句がありました。 蚊帳の寝姿 羨ましいか かつら男が 来て覗く 「かつら、、、??」 いやはや、、違います。 「鬘」の発音とは違い「つ」が下がって「か」と「ら」が高い発音。 お師匠さん曰く、、、 師: 「う〜ん。今の言葉だとはまるものがないけれど、、 「俗にまみれてない」っていうのかな、、。 「世間ズレ」、、とも違うんだ、、。」 私:「、、、、ってことは「娘」みたいなものですか??」 師:「むすめよりもっともっと、、知らないよね。囲いの中で生きてきたとうか、、」 私:「なるほど、、だから、野暮も何も、物を知らないから 平気で寝姿覗いたりするんですね。」 師:「そうそう、そういうことだね」 踊りで「娘」といえば生娘の事。 でも、娘は恋も唄うし、おませであったりしますが、 「かつら」という言葉は、それも知らない事。 なるほど。色っぽいところに色も知らない男が覗きに来たってことなのですね。。
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日本語 言葉の話
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はじめまして。るん馬と申します。
「桂男」に関して、私も以前気になって調べたことがあるので、書き込みさせていただきます。
「桂男」とは月に住むと言われている妖怪で、なんでも月で桂の木を切るのだそうです(「月桂樹」という言葉もありますね)。妖怪なのに絶世の美男なのだそうで、美男の代名詞になっています。
この都々逸の「桂男」は、そこから転じて「お月様(およびそこに住む桂男)」を意味しているのではないでしょうか。
「美しいお月様が寝姿を覗く」ということであって、現実の男が覗きに来るということではないと思うのですが、いかがでしょうか。しかも、寝ているのは1人じゃない。だから月も羨むのでは?(あくまでも私の解釈ですヨ。お師さんの意見に逆らってすみません!)。
2009/3/1(日) 午後 0:14 [ - ]
うかれ三亀松、読みましたよ。芸に溺れて死んでゆく。よござんすねェ。三亀松のあの絹糸のよふな声の都々逸。聴いてるこっちの胸がふるえやすゼ。
サテかつらハ桂で、あっしもるん馬さんと同じ考えでやす。にきんは、文脈から二弦琴と推量いたしやしたが、いかがなもんでやしょう。三味線を三味と詰めたり、三絃と言い換えたりするその手じゃァありやせんでしょうか。
2009/10/27(火) 午前 10:11 [ kisannzi ]