藤間瑠依の和に魅せられて

三味線、日本舞踊、五行歌、着物、小説などなど和事のお話 更新中々進みませんが、お許しください。

幸田 文さん

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「幸田文」さん。私がはじめて「好きな作家」として名前をあげた人。
その方から生まれる素敵な言葉たち。
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下町の女

「下町の女には貴賤さまざまに、さらさら流れるものがある。
 それは人物の厚さや知識の深さとは全く別のもので、
 ゆく水の何にとどまる海苔の味と言うべき香ばしいものであった。
 さらりと受けさらりと流す、
 鋭利な思考と敏活な才知は底深く隠されて、
 流れをはばむことは万(ばん)ない。
 流れることは澄むことであり、透明には安全感があった。
 下町女のとどこおりなき心を人が蓮葉とも見、冷酷とも見るのは自由だが、
 流れ去るを見送るほど哀愁深きはない。
 山の手にくらべて下町が侮り難い面積をもっているのは、彼女等の浅く澄む心、
 ゆく水にとどまる味に負うとさえ私は感じ入った。」

「勲章」の一部分。下町での暮らしの思い出が書かれています。

これをよんで、「へえ、、。」となんとなく素敵な下町女のイメージをした気がします。
私は、下町の女といってもあまりぴんとはきません。
どんな人がそうであるのかは、あまり出会いも無くよくわからないのです。
「これが下町の女」なんてエピソードや、お話は聞いてみたいし、お友達になってみたいものです。

幸田文さんは水にたとえたりとか、なんとなく目に映る自然などの表現を良く使う気がします。
身近な自然や、見慣れた景色などを使い表現することで、なんとなく知らない時代や人もうっすらと浮かんできたりします。

お亡くなりになる前には、日本の大木など、木を見て回ったようで、文さんの文章にはなんだかぴったりな気もします。

素敵な言葉

「幸田 文」私の大好きな作家さんです。
初めて読んだのは「着物」  和物をしている私に、友達が貸してくれたのがきっかけでした。
読み慣れない文章だったのですがあっという間に読み上げてしまった。 本に夢中になって電車を乗り過ごしたのも幸田文さんの作品が初めてでした。 それからすっかりファン。全集を買いたいのですがまだ、いまだに手にしていません。

「楽しむは 知るの延長 知るは 恐る 慎重につながる」

これはたしか、エッセイ集「雀の手帳」にのっていた言葉。

稽古にまだ慣れず、必死だった頃の私に「楽しむ」事の大切さを教えてくれました。
そして、ものが「わかる」と言う怖さ。知ると言う事。
どんなに「子供のままでいたいなぁ。大人にはなりたくないな。」なんて思ったことか。
学んで、知識も得て、社会の事や人の事が少しずつ判ってくると、戸惑ってしまう頃も。
でも、色々な場面で幸田文さんの作品は私を元気にしてくれました。

幸田文さんは、とても素敵な言葉を使います。
今となっては使う人も、書く人もほとんどいないのではないか。でも、日本語にはこんなに美しい表現や、言葉があるのだと知りました。

私が父をなくした後に目にした一行がありました。

「死なれたのちの親子のつながりというものは、
 おそらく 較べものにならないほどの遥けさになお続くのだろう」

なんていうこともない一行だったのですが、なんだかとても爽やかな気持ちになれたんです。
「父の死」という体験直後の私にとって、「死」と言う言葉は暗く悲しいものでしかありませんでした。
でも、この一行は「遥けさになお続くのだろう」と終わり、なんだかすっとしました。

幸田文さんを読むと色々な発見があります。
素敵な言葉や表現を少しずつ紹介していけたらと思っています。

でも、「筒井康隆」さんの最高なおばか話も大好きなんですよ。
それもまた紹介したいと思います。

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