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諸般の事情で、書くの遅れたが、復活祭前に親権裁判が結審した。
3つの裁判全てに判決が下されるという当初の話から、いや、判事不足で裁判長が多忙だから復活祭期間の臨時申請のみだという話へと変わり、最終的に、臨時申請と親権について判決が下された。
判決の内容は、こうだ。
・親権は共同とし、子供は母親のもとで暮らすこと。
・クリスマスもしくは元日、復活祭、子供の誕生日は、毎年交代で父親と母親の家で過ごすこと。 ・月に1回、金曜日の夕方から日曜日の夕方まで、父親の家で過ごすこと。 ・夏季は、8月13〜15日を除く2週間、父親の家で過ごすこと。ただし、この2週間は連続しないこと。 ・月に1回、父親が希望すれば、週末にパレルモで面会すること。 女性連合やダニエラは、親権を奪われなかったという点で、大勝利だと絶賛している。
しかし、麻薬もアルコールもやらず、子供を虐待することもなく、非合法とはいえ働いて収入を得ている母親から親権を取り上げることは、法律上不可能だ。第一、単独親権を求めていた父親自身が失業者で、養育費の支払いがほとんど皆無なのだから、共同親権という判決が出るのは明らかだ。
むしろ、L家の本当の狙いである、子供のメリッリ滞在が公式に認められたわけで、実質的にはL家側の勝利だ。
養育費不払いの問題については、触れられていない。3年前、経済困難を理由に元夫が申請した減額申請とともに、別居についての裁判で判決が下されるのだろう。
“公式失業中”であれば、減額が認められる可能性が高い。しかし、実家がシチリアにあって家賃や光熱費を払わなくて済むという環境ではない私としては、養育費なしでは民事法が定める“母親の義務”も“父親の権利の保証”もできない。
祖母(元夫の母親)に対する養育費請求については、これまで何度も弁護士に相談してきた。親権についての裁判が終わり一区切りついたことで、これが可能かどうか、と。
どうやら、弁護士は、別居についての裁判にこれを加える考えのようだ。父親の養育費支払いを減額するもしくは免除する代わりに、年金という確実な収入がある祖母にこの義務を負わせる、ということか。
別居裁判の審問は、6月下旬だ。時期的に、判決がいつ出るか微妙だが。
ところで、復活祭前に親権についての判決が出たため、復活祭のメリッリ滞在は、初の公式(臨時許可でないという意味)滞在となった。
判事の定めどおりであれば、復活祭とその翌日の1泊2日の滞在であるが、結果は3泊4日になった。
というのも、ガソリン高でL家親族がクルマを出すのを嫌がり(もちろん、ガソリンが高いからではなく、忙しくて都合のつく人がいないからと彼らは主張していたが。)、父親がプルマンで子供を送り迎えすることになったからだ。シラクーサ・パレルモ間はともかく、メリッリ・シラクーサ間のプルマンは日曜祝日が運休であるため、前後の1日を加えて3泊4日となったのだ。その代わり、夏休み期間のメリッリ滞在から2日間を差し引くということだ。
私は、プルマンでの送迎には反対だった。何時間もかかるバスでの移動は、3歳の子供には負担が大きすぎる。シラクーサの心理学士のもとへ行っていただろうとL家は言うが、翌日に疲れが残って子供が朝起きたがらず、仕事に遅刻するなど、大変だったのだ。これが月1回とはいえ定期的となれば、ただでさえ公私の不満が蓄積しているマリーリアの機嫌を損ねて最悪の事態になりかねない。できれば避けたいのだ。
本当に孫や甥っ子が可愛くてメリッリに連れて来て一緒に過ごしたいのなら、親族皆でガソリン代を折半してでもクルマを出すと思うのだが。エゴイストなところがイタリア的か。
こうして、復活祭はプルマンでの往復となったのだが、私が中央駅まで子供を送り迎えすることになった。パレルモの人間でないから、駅から家までの道が良く分からないというのが元夫の言い分だ。何もつい最近パレルモに足を踏み入れたわけでもあるまいに、と情けない。しかし、交際していた頃、フィレンツェのドゥオーモ前で待ち合わせたところ、ドゥオーモの後ろで待っていたような人だ、付ける薬はなさそうだ。
かくして、荷物を最小限にとどめ、ベビーカーに乗せて子供を駅まで送って行ったのだが、帰りは山ほどの荷物(従兄弟の服のお下がりや、あちらで食べたお菓子の残りなど)を引き渡され、バスに乗せて持ち帰るのに非常に苦労した。バスの乗客たちは、大荷物を抱えて乗り込んできた私達を好奇の目で見ていたものだ。かさ張る物や重い物は郵送にするか、クルマで送るかしてほしいと強く言わなければ。
これが毎月となると気が重い。ガソリン代が高いのは分かるが、子供をメリッリに連れて行きたいのなら、せめて帰り道くらいはクルマで送るべきだ。子供の負担も軽減されるだろうから、マリーリアの機嫌を損ねることもないだろう。
蛇足だが、今回は(も)養育費は入ってこなかった。クリスマスに100ユーロ、1月、シラクーサの女性心理学士のもとへ行ったときに20ユーロ(プルマン代か)渡されたきり、1セントも。
今は、女性連合の施設に入っていたときに蓄えた貯金があり、それを取り崩してやりくりしているが、このままではいずれ立ち行かなくなるだろう。元義母からの養育費、もしくは元夫の同意署名、L家はどちらかを選択すべきだと私は考える。しかし、イタリア的エゴイストのL家のこと、そう簡単には首を縦に振らないのは明らかだ。道は長い。
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とりあえず、結審がついたものがあって、前進があってよかったんですね?ちょっと分からない箇所があるので質問させていただきたいんですが、毎年交代で父親、母親の所でユウキくんが祝日を過ごされる、というのは、クリスマスが父親のところだったら、お正月は母親のところということですか?それとも、年によってどっちかの親の方へばかり行くんですか?また、養育費の減額云々と書かれていましたが、一回か二回(?)、ちょこっとお金を払っただけですよね?未払いの分も回収できるんでしょうか?離婚が最善だったと私も思います。ただ、ユウキくんにとってはどっちも親で、多分どっちも大好きだと思うので、その気持ちに誠意をもって父親方のご家族には応えていただきたいですね。ご自愛ください。
2012/4/23(月) 午後 0:11 [ suika ]
suikaさんへ
今年のイースターは父親宅だったので、来年は母親宅、去年の誕生日は母親宅だったので、今年は父親宅、といった具合に交代で父母宅を行き来するということです。
クリスマスと正月についても、片方を父親宅、もう片方を母親宅で過ごし、これを年毎に交換することになります。ただし、父母の宗教が異なるので、クリスマスは父親宅、正月は母親宅、で固定でしょう。
養育費の問題については、父親が“公式失業中”なので、警察も裁判所もなすすべなしです。“公式就業中”で払わないというような場合には、実刑を科すことができますが。イタリアの場合、相手が公務員でもなければここまで追い詰めることはできませんね。。。
2012/4/24(火) 午後 0:14
こんにちは
とりあえず一区切りですね
これは母親が子連れで海外へ行ってもOKなのでしょうか?
でも月1の面会があるので日本に一時帰国して働くというわけにはいかないですね
養育費払わなければ日本で稼いでくるので一緒に連れて帰ってもOK
ってな 判決が出ればいいのにちょんとうに歯がゆいですね
海外で暮らすということは本当にストレスだと思います
私も別の意味でストレスレベルが上がってきていますが
お互い気張りましょう
2012/4/25(水) 午前 9:46 [ きぃうぃ ]
きぃうぃさんへ
そうですね、とりあえず一段落着きました。ここまで3年かかりました。
こちらの法律の関係で、子連れでイタリア国外に出ることはできません。旅行も一時帰国も、父親のサインもしくは裁判所の判決がなければ無理です。
イタリア国内なら、旅行することは可能と弁護士も女性連合も話していますが、シチリア外に“転居”はできないそうです。景気が回復したら、ローマ以北へと考えているのですが、彼女たちの見解ではできないと。やっかいですね。子供の将来が心配です。何とか打開策をみつけないと。。。
2012/4/25(水) 午後 0:42