シチリア脱出計画

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 数少なくなった日本語レッスンの生徒の一人が、また去って行った。
 
 大学で言語学を専攻している彼は、従姉妹の勧めでレッスンに来るようになったのだが、母親の判断でレッスン中止となった。理由は、彼の中途半端な性格ゆえに、大学の授業も、日本語のレッスンも、最近親に買ってもらったクルマのメンテナンスも、彼女との交際も、いい加減になっているからだという。
 
 このことについては、他の生徒も、女性連合の関係者も、「20歳にもなって、親の言いなりとは情けない。自分のことは自分で決めるべきなのに。」とあきれていた。
 
 この彼、レッスンにはフランス人の母親に送って来てもらい、教室の中まで付き添われて来たことも少なからずあった。また、授業料の支払いも、休みの連絡も、レッスン中止の連絡も、彼女がしていたのだ。これには“マンモーネの国”に暮らしている私も驚いたくらいだ。
 
 一人っ子だからこうも過保護になってしまうのだろうか。。。?同じく一人っ子を持つ母親として、気をつけなければならないと思う。
 
 息子べったりの母親というのは、息子にとっても母親にとってもよろしくない。息子の精神的自立を妨げるからだ。この若者は、子供っぽい発言や他者依存的なところがあり、歳の割には主体性がない。親が口を挟みすぎるがために、主体性が育たなかったのかもしれない。
 
 母親の過保護と息子の母親依存症で有名なのが、イタリアの母子愛だ。俗に言う、イタリアのマンモーネ(マザコン)だ。元夫とその母親が良い例だろう。
 
 この若者の母親は、フランス人だ。フランスというと“理性の国”というイメージがあるが、母と息子の関係はイタリアとあまり変わらないのだろうか。。。
 
 閑話休題。このフランス人母親、マダム・クレアが、この週末にこんな素敵なものを自宅に届けてくれた。
 
イメージ 1

 植物の寄せ植えだ。なんでも、ガーデニングが趣味である彼女は、栄養繁殖で株を増やし、このような寄せ植えをよく作っているのだという。

 これは、栄養繁殖の途中の株。
 
イメージ 2
 
 なんと、パピルス(緑の細長い棒)まである。これは、かなり大きくなるのだが、どこに置いたらよいものか。。。
 
 自然を愛するナチュラリストなのだろう、ハーブにも詳しく、子供の病気にはあれがいい、これがいい、と様々なアドバイスをもらった。
 
 そう、悪い人ではないのだ。ただ、息子を愛するあまり(?)過保護に育ててしまったのだ。
 
 レッスン中止の埋め合わせなのかどうか分からないが、パレルモ近郊の自然豊かな地に住む彼女は、近々子供と一緒に遊びに来るようにと自宅に誘ってくれた。“来るもの拒まず、去るもの追わず”が信条の私だ。出かけて行ってみることにしよう。

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