かつて、フィレンツェで研修のサポートをしてくれていたドットレッサに、夫が失業したので研修を切り上げてシチリアへ移住すると告げたとき、彼女はこう言った。
「シチリアは、外国人が少ないのでリスペクトされるだろうけれど、人々のメンタリティがこことは違うから、外国人にはとても厳しい環境になると思うわ。それに、仕事はないし、あっても給料はとても少ないのよ。私たちイタリア人にとっても暮らすのが大変な所なのよ。本当にいいの?」
そして、移住後、彼女の言葉が正しかったことを実感した。いや、正確に言えば、冒頭の部分を除いて。
何かの折に、義妹オルネッラが吐き捨てるようにこう言ったことがある。
「ここシチリアにやって来る余所者は、誰一人として私たちシチリア人をリスペクトしてくれない。シチリアに住む余所者は、シチリア人をリスペクトしないといけない。」
シチリアの観光地でないような場所に住む人の中には、こう考える人がいるものだ。我々が外国人をリスペクトするのではなく、外国人が我々をリスペクトするものだと。
シチリア移住後の私は、異質なものとの“対等交流”を拒むこの環境に身を置いてきた。そして、ブログにはここシチリアでの日々の出来事を書いている。
ちなみに、このブログのタイトルは、かつてある人が書いていた『○○移住計画』なるブログのそれのパロディだ。移住計画があるなら脱出計画があってもいいかもしれない。いや、少々過激なタイトルの方が受けがいいだろう、と考えて。
私なりのギャグだったはずが、タイトル通りの展開になりつつあるのは、何とも皮肉なものだ。
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ジャコミーナさん初めまして。偶然このブログを見つけ、はじめは「あら〜よくある話ね」と軽い気持ちで読み始めましたが(失礼!)だんだんと、ジャコミーナさんの文章の力に引き込まれ、気が付いたら一晩で全部読んじゃってました。
当方イタリア人男性と結婚し、「イタリア脱出」をし、北のほうの第3国で暮らしております。ニックネームは旦那の苗字をこちら風にもじったものです。ハイ、お察しの通り、シチリアの苗字です。義父がアグリジェント近くの出身です。義父の昔話が今も変わらずシチリアにはあるのだなと思いました。
最近更新がありませんが、お体どうぞご自愛ください。どうかどうか息子さんと穏やかな日々を過ごせますよう!!応援しています。私にできること・・・あまりありませんが、郵送したり(携帯電話など)、日本での諸手続きなどならお役に立てるかもしれません。
何かお役に立てることがありましたら、ご一報ください。ジャコミーナさんを応援する人間がここにもいるってことを知ってほしくて思わず書き込んでいます。雪景色の中からUN GRANDE SALUTO!!です。
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