シチリア脱出計画

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生存報告2012

 今年の5月、突然、ブログの更新が止まったため、不思議に思われている方もいらっしゃるだろう。
 
 実は、最後の記事を更新した日の夕方、帰宅すると自宅に 空き巣 が入っていたのだ。
 
 現金、パソコン2台(うち1台は通信不可でDVDプレーヤー代わり、もう1台は通信用)とインターネットキー、日本製ケータイ電話(カメラ代わり)、日本の重要書類等が入ったバッグ が持ち去られていた。
 
 すぐにカラビニエーリに通報したが、空き巣が多いシチリアのこと、捜査などはしない。家の中にざっと目を通した彼らは、翌日カラビニエーリの交番に行ってデヌンチャするようにと、事務的な仕事ぶりだ。
 
 これは、交番でも同様で、ドクメント(書類)は誰かが拾って戻ってくる可能性がなきにしもあらずだが、それ以外はあきらめるしかないと言う。この地では、重要人物であるか、もしくは空き巣と鉢合わせして殺傷されるかでない限り、警察が空き巣の捜査をすることはない。
 
 むしろ、デヌンチャすることでドクメントを他人に悪用されても罪に問われることがないという効果のほうが重要だとされている。
 
 今回の事件で痛かったのは、通信手段を奪われたことだ。シチリアのような過疎地に住んでいると、インターネットが使えるかどうかは非常に重要な問題だ。日本や他国の別の町に住む友人・知人と連絡を取ることができない。日本語教授の教材をネットから探すこともできない。
 
 幸運にも、日本語の個人レッスンを受けているDr.ペッピーノが、レッスンの日に自宅のパソコンを使わせてくれることになった。日本語で入力できるよう予めセットされているため、便利だ。
 
 しかし、彼の家に行くのは仕事で行くのであって、ネットをしに行くのではない。ただでさえ、子連れで行かせてもらい、暴れん坊が乱入してくるような授業になってしまっているのだから、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。1週間分のメールチェックをしておしまいだ。
 
 友人バルバラも頼めばパソコンを使わせてくれるが、いまは自宅が遠くなってしまった。さらに、通信用のSIMカードが彼女の夫の通話用SIMカードと兼用であるため、彼が在宅しているときでなければ接続できない。典型的なシチリア人であるカルメロのこと、頻繁に“ちょっとそこまで”外出をしたり、友人・知人とひっきりなしに通話をしたりするのだから、長時間の接続は迷惑だ。
 
 このようなわけで、ブログの更新は休止している。周りの人の中には、買い換えていまは使っていないパソコンを貸してくれるという人もいるが、インターネットキーを買い直さなければならないことを考えると、パソコンのOSが古くて対応していないという問題も生じかねない。ありがたく、気持ちだけいただいている。
 
 いつの日か、環境が整った段階で、ブログは再開したいと思う。その日がいつ来るかはいまのところ分からないが、読み手の皆さんには気長に待っていていただけたらと思う。
 
 目下の目標は、空き巣が破壊した我々の生活(人生)の立て直しだ。このような状況を知りつつも、元夫とその家族は素知らぬ顔だ。養育費は全く期待できない。だからこそ、子供の将来のためにも、いまここで負けるわけには行かない。親である私が、頑張らなければならないのだ。
 
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ケータイが直った!

 あれは、今年の2月だったか、3月だったか。“トレ”用に使っているケータイの画面が真っ黒になり、文字情報がまったく読めなくなった。
 
 画面が壊れて使えないということは、メールを送ったり届いたメールを読むことができないだけでなく、ケータイ内に登録した電話番号にかけることも、着信履歴を見て相手にかけ直すこともできない。
 
 イタリアでは、嫌な人からの着信や非通知にも躊躇せず出るのが普通で、私もそれに慣れているため、かかってきている電話が誰からなのか分からなくても問題はない。
 
 問題なのは、着信履歴を見ることができないことだ。元夫やL家親族が子供に電話をかけてきたとき、運良く近くにいれば良いが、いつもそうとは限らない。さらに、ケータイが古いからだろうか、あちらがかけても電話が鳴らないこともあるようで、その場合には、留守番電話からの連絡メールが届く。これも、画面が壊れていては見ることができない。
 
 “ウインド”用のケータイは、トレのsimカードも受け付ける。しかし、ウインドの番号にかけてくる人も結構いる(数ユーロ払えば、200分間ウインドの番号にかけ放題というプランがあるため)こともあり、いつもトレのカードばかり入れているわけには行かない。
 
 そこで、よくかける番号を紙に書き出し、これを見ながら直接ケータイに入力してかけることにしていた。幸い、“旧モデル”でタッチパネル式ではないため、番号を打ってかけることはできる。
 
 しかし、これにも限界はある。L家は、なかなか電話がつながらないことで不満を言っている。それなら、安売りケータイ(販売台数限定の特売なら、40〜50ユーロで売っている。)を買ってくれても良さそうなものを、そうしないのはいかにも彼ららしい。
 
 そこで、トレのショップに相談に行った。対応した女性店員は、「保証が効いている電話ですか?」と言う。買ったのは2〜3年前だが、イタリアのケータイの場合、何が保証か良く分からない。彼女に聞いても、そこまでは分からないようだ。保証が効いているならトレショップで無料で修理できるが、買ったときのレシートが必要だと言うのみ。
 
 帰宅してレシートを探すものの、度重なる引越しでどこかに行ってしまったようで、氏名と住所などが印刷された購入者情報の紙が見つかっただけだ。また、保証の内容を確認しようと、取扱説明書を見るも、出身国日本のそれのように、保証に関することが書かれている部分は見当たらない。
 
 そこで、女性店員が「うちがダメなら。。。」と言って教えてくれたケータイ修理専門店に行ってみた。対応した女性店員は、レシートがなければ修理は受け付けられないと言う。有償になってもよいから修理してもらえないかと言ったが、ダメの一点張りだ。ただ、レシートはそのケータイを買ったときのものでなくても良いと言う。他のトレのケータイを買ったときのものでも、そこから個人情報を探すことができるからだと言う。
 
 別のケータイのレシートなら、フィレンツェ時代に買ったそれのがある。かなり字が薄くなっているが。これと、壊れたケータイを買ったときに手渡された購入者情報の紙を持って店に行くと、窓口にいたのはいかにも「理系です。」という感じの若い男性店員だった。
 
 彼に事情を話すと、即座に、画面の故障は保証範囲外だという。そして、パソコンの画面を操作し、30ユーロで修理できるという。
 
 正直躊躇した。30ユーロあれば、大型電気店の特売で新品が手に入ることもある。しかし、ケータイ内に登録された電話番号や子供の写真は捨てがたい。修理で消えてしまうかもしれないが、画面の修理だけなら残るかもしれない。。。一か八かかけてみよう。
 
 こうして、30ユーロを払って修理に出すことにした。店員は、最大15日間、通常は10日ほどで修理が終わって店に届くと言う。
 
 しかし、そこはイタリアのこと、そんなにスムーズに行くとは思えない。実際、3週間で修理完了のメールが届いた。この間に祝日が2回あったのが原因のようだ。
 
 登録されていた電話番号や子供の写真は、初期化で消えていた。しかし、simカードに入れていた番号は失われずに済んでいる。いくつかの番号は、知り合いをつてにまた入手できる。ケータイが直ったことで良しとしよう。
 
教訓
電話番号は、simカードに登録すべし。さらに、紙に書き出しておくべし。
撮った写真は、すぐにバックアップすべし。

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ユウキ、今夏初泳ぎ!

 復活祭明け頃から、砂浜で甲羅干しをしている人が増えたモンデッロ。パレルモは、5月に入ってから暑さを感じるようになり、我々母子も半袖に衣替えしたくらいなので、この日曜日に海水浴に連れて行った。今夏の初ぎだ。
 
 徒歩15分という地の利を活かして、朝の早い時間に出かけることにした。子供の肌に昼間の日光は良くないことも理由だ。特に、初泳ぎの時期は皮膚が慣れていないので十分に注意しなければならない。
 
 子供を起こして朝食をとらせ、半袖では少し寒さを感じる時間に出発。砂浜に到着したのは午前8時45分。まだ海水浴客はまばらだ。
 
 水着に着替えると、さっそく砂遊びを始めるユウキ。気のせいか、撮った写真の彼は、小学生くらいに見える。時に、こんな大人っぽい顔で写ることがあるのだ。
 
イメージ 1
 
 さて、去年の初泳ぎでは水に入りたがらなかった彼だが、今年はまったく水を恐れない。海水はまだ冷たいため、入って良いのは足首までと口をすっぱくして言っておいたにも拘らず、打ち寄せる波と遊んでいるうちに全身入ってしまった。去年覚えた、水に浮かぶ遊びをやっている。ひょっとすると、今年は泳ぎを覚えるかもしれない。
 
 子供と違って“歳”の私は、足先を少し入れたくらいで初海水浴は済ませた。慣れれば全然冷たくないとユウキは言うが。。。
 
 初海水浴の彼は、親の予想通り大はしゃぎで、砂と水と思う存分遊び、大満足だ。家の近くに海があると思い立ったときに連れて行けるので便利だ。今年は、平日の夕方も連れて行くことになるだろう。
 
 午前10時を過ぎて、途端に海水浴客が増え出した。日差しが強くなってきたのと、12時に別の予定があったため、10時半に我々は退却することに。家路を急ぐ母親に、ジェラートをねだるユウキ、こういうこともしっかり覚えているんだなと思う(苦笑)。
 
 さて、12時からの予定は、例のフランス人母親、マダム・クレア宅訪問だ。これもまた、ユウキにとって盛りだくさんの楽しい行楽となった。この報告は、次回の記事で。乞うご期待!
 
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母の日の“ハート”

 子供を迎えに保育園に行くと、保母からこんなものを手渡された。
 
イメージ 1
 
 これを見て思い出した。今度の日曜日は母の日だったのだ。
 
 保育園では、父の日(イタリアでは、キリストの養父・聖ヨセフの日である3月19日)と母の日に、小さな、しかし可愛らしいプレゼントを準備する。去年は、母の日をテーマにした詩が裏に貼り付けられたメモ帳だった。
 
 今年は、赤いハートのバトン(?)と子供からの“メッセージ”だ。
 
イメージ 2

 「× la mamma(お母さんへ)」と書かれている。文字とハートの枠は保母がかき(yukiがjukiになっているのは、ご愛嬌か)、子供本人がハートを赤く塗ったようだ。「ドメニコ(クラスメート)と一緒にやったよ。」と得意げに彼は語った。
 
 このハート、なかなか良い出来だ。しまっておくのはもったいない。額にでも入れて部屋に飾ろうか。可愛らしいサプライズに心が和んだひとときだった。さぁ、今日も明日も頑張るぞという気持ちになる。
 
 世界中の“お母さん”にAUGURI(おめでとう)!!

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散髪しました♪

 髪が伸びると“稲垣吾郎”状態になるユウキの髪。洗ったときも乾かすのが大変だ。最近のパレルモは、春を通り越して夏になってしまったので、短髪・夏バージョンにすることにした。
 
 本人も前髪が邪魔だと思っていたようで、理容院に連れて行くと言うと大喜びだ。前回は、大暴れする彼の髪を理容師2人掛かりで切った経緯があるため、「今度は大人しくしていないと、バリカンでミルコ(クラスメートの男の子)みたいに短く切ってもらうことになるよ。」と“警告”しておいた(笑)。
 
 いつもの理容院に着くと、ユウキはすぐに理容師のおじさんのところへ走って行き、“黒い馬のいす”をねだった。おじさんは、「良い子にして座っているんだよ。」と言って奥からいすを引っ張り出してきた。
 
 早速いすに座った彼は、手綱を手にカウボーイの真似をする。そして、「(mi) Fai tagliare i capelli!(髪の毛を切って!)」とひっきりなしにおじさんに言う。おじさんは、別の客のひげをそりながら、はいはいとニコニコしながら返事する。
 
イメージ 1
 
 やがて、彼の番になったのだが、順番的に若いお兄さん美容師になった。おじさんは別の客の髪を切る準備をしている。するとユウキは、「めがねのおじさんじゃないとやだ〜。」を連発。誰に切ってもらっても同じと言ってもきかない。
 
 結局、おじさんの客が「いいから、あの子供のを切ってやりなよ。」と言ったことで、ご希望のおじさんにバトンタッチだ。大満足のユウキは、少々ふざけることはあっても割と大人しくしていたほうだ。
 
 しかし、連れて行く度に手のかかる子だ。子供が大人しくしていないのは普通だが、彼は少々過剰だ。どんな大人になることやら。今回は、「ここをもっと短く切って。」などと一丁前におじさんに言っていた。いつのまにこんなに成長したのかと驚く。
 
 さて、散髪の後は、隣の菓子店でお約束のジェラートだ。ここのジェラートはハンドメイドが売りで、しかも価格が少し安めだ。
 
イメージ 2
 
 今回は、イチゴとバニラのジェラートを注文。頭が涼しくなったせいか(?)、半分残してしまったのを幸い、私も味見することができた。
 
 ところで、帰りはアンラッキーだった。バスがなかなか来ない。ストライキでもないのになぜか来ない。見かねてミレッラ父に電話を入れると、日曜と月曜に市長選と市議選があった関係で、バス会社の職員が多忙で欠便が出ていると言う。なんでも、市民立会人に指名されると大手を振って休みを取れるのだという。
 
 ともかく、2時間待ってやっとバスが来た。乗ると、「1時間も待った。」などと乗客たちがこぼしている。どうやら、この日は1〜2時間に1本程度しか走らなかったようだ。2時間も待ったのは、運が悪かったからだろう。私の人生でよくあることだが(苦笑)。
 
 こうして、帰宅したのは午後8時過ぎ。それでも、9時半には子供を床につけた“執念の母”である(笑)。
 
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