シチリア脱出計画

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 日本には里帰り出産っていうものがあるから、産院に1週間程度入院したあと実家に1〜2ヶ月いて、ゆっくりと身体を休めることができるそうで。

 でもここはシチリアの片田舎。腹切り4日後には退院して、ほぼ元の生活に戻ったわけよ。正確に言うと、もっとハードになったのよ。家事とジュゼッペの世話に加えて、ユウキの世話もあるから。

 “不眠不休”、“馬車馬のごとく”とはこういうことを言うんだ〜ってくらい、朝から晩まで、波のように押し寄せてくる家事&育児の作業を次々にこなして(こなせなくて、ジュゼッペに口を出されるものもアリ)、この3ヶ月あまり過ごしてきたのよ。

 とは言っても、産後のケアが全然なかったってわけでもないのよ。退院のときに病院から、鉄分の摂取と注射を指示されたわけ。具体的には、Intraferっていう水薬を1日に1回15滴、水に溶かして飲むのと、子宮の収縮を促進するらしい注射を毎晩一本、18日間。(←もちろん、素人が打つのよ〜。)

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 このケアの効果がどの程度出たのかっていうと不明(*_*)

 っていうのも、出産前、「産後は何もかもスッキリして、身軽に動ける!」って期待していたのに、何かがおかしい・・・。確かに、食べ物はフツーに食べられるようになった。でも、何か調子が悪い・・・。

 悪露が2ヶ月以上続いて、子宮を切開したところと思われるところがキリキリと痛む(こんなときは出血がひどくなるのよ)、なんていう症状がず〜っと続いていたのよ。

 で、これがジュゼッペを通じてL家に知られちゃったんだけど、さすがシチリア田舎人、「唾付けときゃ治るよ」的なことを言うんだわ(--;)

 お義母さんは、「ジャコミーナ、これは“生理”っていうのよ。出産して2ヶ月も経っているんだから生理に決まっているでしょ。」(←おい、悪露が終わらないうちに排卵ってないでしょ〜。)だし、オルネッラは、「これは“後陣痛”っていうのよ。切開しているんだから、子宮が縮むときに痛むのよ。我慢しなさい。」(←2ヶ月も経っているのに、まだ子宮は元の大きさになっていないのかい?)

 密かに、産後の無理がたたっているんじゃないかって思ったのよ。

 退院のときに、「40〜60日後に産後検診を受けてください。」って言われていたんで、しっかりと診てもらいたかったのね。エリアモ先生にも連絡を取って、アウグスタ病院で診てもらうことにしたわけ。

 ところが!クルマのない我が家、メリッリの外に出るにはL家の誰かにクルマを出してもらうしかないんだけど、みんなに断られちゃったのよ(;_;)忙しいっていう理由で。

 オルネッラなんぞは、「私は産後検診って受けたことないわ。義務じゃないんだから受けなくても平気よ。」だし、さらに「そんなに診て欲しいんだったら、村の診療所に産婦人科医が来るから、彼女に診てもらえばいいじゃない。」

 で、予約をして診てもらっている(←現在進行形)のよ。初診のときにすでに産後3か月弱で、産後検診としてはえらく遅かったんだけど〜。

 カターニア訛りのイタリア語を話すこの女医さん、内診の後、「大丈夫ですか?」の問いかけに「まぁ、いまのところは何とも・・・。」としか答えなくて、血液検査を受けて来るよう指示したのよ。

 「お腹がキリキリと痛むのは後陣痛ですよね?」ってきくと、「子宮はもう元の大きさに戻っているから後陣痛とは考えにくいですね。」って。じゃぁ、なんだい(―_―)!!

 でもって、翌週に診てもらいに行ったときは、PAPテストを受けたのよ。PAPテストって、子宮がんの検査なのよ。

 出血が長引いているのと痛みがあるっていうんで、この女医さんは子宮がんを疑ったみたい。

 じゃぁ、スグに精密検査を!ってならないのがイタリアの医療システム。精密検査を受けるには、まずドクターの指示が必要で、その次にASL事務所での検査予約(これが数ヶ月先なんてざら)ってなっているのね。

 で、女医さんの判断は、「ちょっと様子をみましょう。」って。おい、もしがんだったら進行しちゃうじゃない(@_@)

 ちなみに、彼女、「あなたの担当医はエリアモだったのね。可哀相に。彼の手にかかるとみんな切られちゃうのよね。」って、複雑な気持ちになることを口にしたのよ。このハナシ、アウグスタ病院のナースやL家とは関係のない女性たちからもきいたことがあるんだけど・・・。

 なんでもいいんで、早く体調回復してくれぇ〜!


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産婦人科の病室にて

 去年の6月に腎疝痛で入院したとき、病室の様子をレポートしたでしょ(詳しくはこちら)。でも、写真なしだったんで、読者の皆さんはいまいちピンと来なかったんじゃないかしら?

 というわけで、痛いお腹をさすりさすり撮影した写真の一部を紹介しましょう。

 これは、お誕生祝いにもらった花(生花あり、造花あり)。男の子が生まれたんで、ブルー一色。ちなみに、女の子だったらピンク一色。

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 イタリアの病院の中には、生花を病室内に持参するのを禁止しているところもあるのよ。アレルギーの問題があるから。アウグスタの病院は特に禁止されていなかったんで、蘭の花をもらったのよ。

 これは、赤ちゃんのベビーベッドっていうか、ケースだね。

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 この病院には、新生児室っていうのがないのよ。だから、赤ちゃんはこのケースに入れられて、ママのベッドの近くにいつもいるわけ。

 上は開いていて、手前が開くようになっているのね。ちなみに、掛けられているのは蚊よけ(zanzariera)。アウグスタの病院は干潟の近くなんで、真冬以外は蚊がいるんだとか。

 あれは確か、出産の翌日だったか、ナースがこんな箱を持って来たのよ。

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 中に入っていたのは、赤ちゃん用品メーカー提供の試供品。スグに使えるものばかりで便利♪イタリアの病院にこんなサービスがあったとは!!

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 おむつや洗剤のほかに、ママ向けにミネラルウォーターや育児雑誌なども。

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 某雑誌などは、住所、氏名、子供の名前etcを書いてナースに渡すと、4ヶ月間無料で送られてくるっていうサービスつき。

 入院中は、もらった試供品や雑誌を見て気分転換(ていうか、ストレス発散)できて良かった〜(^_^) 試供品の一部をオルネッラが持って行っちゃったのにはムムッ(――;)だったけどね。


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 金曜日に産んで、翌週の火曜日に退院した後、向かったのは自宅ではなくてお義母さんの家。

 里帰り出産というものがないイタリアでも、産後スグは実母が自宅に手伝いに来てくれるのよ。外国人妻の場合は、義母が来てくれるんだけど、うちのお義母さんは身体障害者なんで、私たちがお義母さんの家に居候することになったわけよ。

 そう、フィレンツェからここメリッリに来たばかりの頃にいた、あの“物置のある部屋”に寝泊りしながら、お義母さんや親族の女性たちからシチリア式育児教育を受けたのね。

 子供がいなかった頃でも、プライバシーゼロ&過干渉でノイローゼになりかけていたのに、今回はさらに育児の方法であれこれと言われちゃってね、精神的に厳し〜い日々を過ごしたものよ。お義母さんの家には、常にお母さんと誰か親族がいたもんだから、何をするにも親族の目があって、「こういう風にしたいな」って思ってもできないのよ。

 まぁ、いろいろと教えてくれるからありがたいって思わないといけないんだろうけど、
「シチリアではこうするんだからこうしなさい。」「はい、かしこまりました。」
「あんたは育児経験がないんだから、私たちの言うことをきいてさえいればいいのよ。」「はい、そういたします。」
的な関係には疲れた〜(*_*) 保守的なのよね〜、L家の皆さんってさ。

 母乳論争の第1幕があったのもこの時期。ユウキが乳首を上手くくわえられなくて大泣きしているのを見て、「あんたのおっぱいに問題があるからでしょ。ユウキがかわいそう。このままじゃ死んでしまう。」的な発言がいつも出ていたものよ。どうやら、母親のせいでユウキが小食で体重が増加しないって考えていたみたい。

 授乳の姿勢って、オーソドックスな横抱きの他に、縦抱き、ラグビーボール抱き(?)っていうのがあって、抱き方を変えたら飲むようになったなんていうハナシをきいていたんで試したかったのね。でも、横抱きしか考えられないL家親族の皆さんには賛同していただけませんねぇ。

 退院から1週間後、お義母さんの反対を押し切って自宅へ帰還!!やらなきゃいけないことは増えたけど、干渉が減ったおかげで多少は精神的にも安定。合宿中は出が良くなかった母乳も徐々に出るようになったのよ。やっぱり、母乳育児にストレスは大敵ね〜。

 それでも結局はL家の反対で母乳育児を断念せざるを得なくなって、涙を流しまくったわよ。このハナシ(母乳論争第2幕)は前にも書いたとおり。もし、二人目が生まれるようなことがあったら(年齢的にムリだね〜)、L家の手の届かないところで自分が良いと思う方法で出産・育児をしたいものよ。

 イタリア在住の日本人妻の皆さーん、もしも可能なら、出産は日本に里帰りしてした方が絶対に良い ですよっ!!!


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 ストレッチャーを病室のベッドに横付けしたナース、「じゃぁ、ベッドに移って!」って、おい、お腹を切ったばかりの人間にそんな離れ業できるかい(―_―)!! しかも、段差があるのよっ!

 「まだ麻酔が効いていて足が動かない」って言ったら、「じゃぁ、麻酔が切れたら移動してくれる?後でストレッチャーを取りに来るから」だとさ。御無体なことを要求するのよ、この国は。

 でも、御無体はまだまだ続く・・・。

 翌朝、処置をしに来たナース、なんと カテーテルを取った のよ。ていうことは、トイレに行くには、起き上がって、ベッドから降りて、歩かないといけない のよ。

 お腹を切る手術をしたことのある人なら分かるでしょ。腹筋が切れている(←この表現適切??)んで、ちょっとした動きをするだけで激痛が走るのよ。普段している何気ない動きにこんなに腹筋を使っていたんだ〜って実感したくらい。なのに、起きて歩かないといけないのだ!!

 そして、このときから始まったのよ。何がって、ロゼッタお義母さんのライバル意識。何かにつけて隣のオランダ人と比べるのよ。

 「彼女はもうベッドから降りた。」(←長身の彼女は脚も長いんで、ベッドに横座りすると床に足が着いてすぐに立てるのよ)とか、「彼女の方が母乳の出がいい。」(←これはすでに記事に書いたとおり)とか、「彼女はもうパスティーナを食べている。」とか。

 “パスティーナを食べている”って何のことかって言うとね、麻酔が切れて胃腸の機能が戻っているってことよ。合図はおなら。これが出ないうちは 飲食一切禁止!!! オランダ人は翌日に出たのに、私はなかなか出なくて手術前の絶食を継続中。「だから母乳が出ないに違いない。早くおならを出しなさい!!!」ってえらいプレッシャーをかけられたのよ。

 おならを出すには歩くのがいいってことで、痛いお腹をさすりさすり病院の廊下を何時間もお百度参りみたいに歩いて、それでも出ない(>_<;)

 エリアモ先生曰く「君は下剤が効きすぎたからねぇ。他の人よりも遅くて当然だよ。」だし、同じ日に産んだもうひとりのシチリア人もまだ出ていなかったけど、L家のみなさんには通じず、「早く出せ!」の大合唱(T_T)

 結局、出たのは退院の前日。お義母さんが「明日の朝までに出なかったら承知しないよ!!」って言い放って帰宅したんで、深夜の病院の廊下を行ったり来たり・・・の末。入院中は、3日半の断食による空腹とL家の特大プレッシャーでタイヘンだったわい(―_―)!!病室からフィレンツェのMさんに“助けてコール”をしたくらいよっ!

 これを目撃していた隣のオランダ人一家、声をかけてくることはなかったけれど、「タイヘンだね・・・」って目で言っていた(ように見えた)ものよ。

 お義母さんのライバル意識と同じくらい困ったのが、大暴露大会。

 イタリアの病室には仕切りカーテンがないんで、入院患者や付き添いの人たちが自由におしゃべりを楽しむことができるわけよ。それぞれの家族の身の上話なんかが多いんだけどね。

 で、なんとお義母さん、私が廊下でお百度参りをしている間に、私のハナシを披露していたのよ。外国人が実の家族の付き添いなしで入院しているのって不思議だから、誰かにきかれたんでしょうねぇ。

 ジュゼッペが日本人じゃないっていう理由で日本の親が結婚に反対しているから、付き添いには来ないこと、一方L家は外国人のジャコミーナを受け入れて、生活の面倒も見てあげて、病院の付き添いもしている。「アタシタチこーんなにいろんなことしてあげたんだから。」っていう、まぁ自慢バナシよ。

 こっちの人って、太っ腹でいろんなことをしてくれるんだけど、それを自らみんなに話してアピールするのよね〜。

 これだけならまだいいんだけど、「ジャコミーナはこーんなヘンな(良くない)ことをしたのよ。だからよ〜く教えてあげたのよ。」っていうのまでね。後で同室の入院患者に「ジャコミーナさん、親戚の人を家に入れないで追い出したんですって?(注)こんな失礼なこともうしちゃダメよ!」って言われて分かったこと。すごい濡れ衣なんですけど〜。


エリーザの御立腹事件のこと。体調が激悪だったんで、接客できなかっただけなんだけどねぇ、どういう言い方したんだい??

 こんな具合にあれこれとプライベートなことを他人に大暴露されて、あまりいい気はしなかったわ〜。

 切開した傷が痛くて身体の自由が利かないのをいいことに、L家のみなさん好き放題におやりになっていたって感じ。こちらは何種類ものプレッシャーとストレスで、やってらんないよ(―_―)!!状態だったのにね〜。しかもこれ、退院後も続いたのよ。やれやれ・・・。


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 すぐに始まるのかなって思ったら、緊急オペが入っていたみたいで、内廊下で点滴をうちながら待機すること数十分。廊下の端に忘れられたみたいに置き去りにされていたわよ。

 いい加減にしろ〜って思い始めた頃にやっと手術室へ。横付けされたストレッチャーから手術台へ移るように言われたんだけど、カテーテルのせいで痛くて無理だよ(@_@)って感じ。同じ理由で、麻酔の注入のときもひと苦労。日本のサイトに、背中を丸めて横向きに寝るってあったけど、こっちは背中を丸めて座るのよ。痛いったらありゃしない!

 麻酔は全部で3本打ったかしらねぇ?一本目は麻酔液が背骨の中に入ってくるのをリアルに感じたけど、後のは最初の麻酔のせいで無痛。余裕でクリアだったわ〜。

 麻酔が効き始めたところで、手術台に横になって、右腕には血圧測定器、左腕には点滴。胸とお腹の間には、手術の様子が見えないように布のついたてが立てられて、準備完了。

 ちょうどエリアモ先生が余裕の笑顔で入って来て、「じゃぁ、始めようか。」って、まだ感覚残っているんですけど〜(@_@) 「先生、まだちゃんと効いていませんよっ!!」って訴えると、「あ〜、感覚は残るけど痛みは感じないから大丈夫!」なのね。実際、メスが身体に入る感覚なんかリアルに感じるけど、痛みは感じないのよ。

 それでも、感覚が残るってことは身体的・精神的に負担がかかるらしくて、全身麻酔よりも術後の回復が遅いんだとか。隣のオランダ人も「1人目は全身麻酔で産んだのよ。そのときはその日のうちにベッドから起き上がれたのに、今回は時間がかかっているわ。」って後で証言していたわね。

 手術中は、エリアモ先生とスタッフの会話が丸聞こえだし、音と感覚が伝わってくるし、なかなか生々しいのよ。信頼できる先生が切ってくれて、枕元には点滴担当のスタッフがいて「大丈夫かい?何かあったら言いなさい。」って言ってくれたんで、安心していられた感じね。

 そうこうしているうちに、エリアモ先生が「Ecco,e’ nato!Ha pianto!(ほれ、生まれた!泣いたよ!)」って言うと同時に、「ふぎゃぁ〜!ふぎゃぁ〜!ふぎゃぁ〜!」っていう今じゃぁ嫌って言うほど聞き慣れた泣き声が聞こえてきたのよ。

 でも、「本当に自分の子供の泣き声??」って思ったわ〜。だって、お腹から出てくるところ見たわけじゃないでしょ。いまいち実感が湧かなかったのよ。

 少しして、小児科医が布にくるまれたユウキを連れてきたのよ。さすがに血だらけじゃなかったけど、切れ長の目をかたく閉じてお休み中(-_-)zzz 「ユウキ!ママよ〜。」って声をかけたけど反応ナシ。泣き疲れか?!

 この段階で、先生は産後の処置を始めていたんだけど、帝王切開の産後の処置って結構スゴイ(@_@)

 赤ちゃんが出た後の子宮から胎盤を取り出して、中に溜まっている羊水や血液を吸い取るのよ。この吸い取り機、歯科医院で使っているものと同じ原理だと思うんだけど、もっと大きくて強力。見ていないけど、ハンディタイプの掃除機みたいなんじゃないかしらねぇ。テレビショッピングで、掛け布団を買うと付いてくる、アレよ。

 この吸い取り機のぎゅぅ〜んっていう大きな音と同時に、ものすご〜く強烈な胃痛と吐き気がっ!!胃が裏返しになって口から出てきちゃうんじゃないかってくらいよ。

 耐え切れなくなって「先生っ!胃が痛くて、気持ちも悪くて死にそう(@_@)」って訴えると、「子宮から胎児が出て、胃を圧迫するものがなくなったからね〜。内臓の位置が急に変わったからだよ。でも大丈夫。」って。先生、私には拷問でしたよ!下剤と同じくらいに!

 これが終わると、お腹を上から下に向かって叩く先生。妊娠中に伸びきった子宮を元の位置へ誘導していたのよ。といっても、瞬時に小さく縮むわけじゃないけどね。餅つきみたいな音で、お腹の皮がたるんでいることを実感したジャコミーナ、傷が治ったら腹筋しなくちゃって思ったわよ。

 その後、傷口を閉じて特大絆創膏を貼って終了。乗って来たストレッチャーに載せられて病室へ。

 手術は(今思うと)特にタイヘンなこともなく終わったけど、本当のタイヘンはこれからだったのよ。このハナシは次回のおたのしみ(フフフ・・・)。


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