シチリア脱出計画

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メリッリで出会った人々

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 今回は悲しい話題。

 S会派仏教徒であり、妊婦連れ回し事件の加担者でもある、ジュゼッペの友人ジャン・パオロが急死しちゃったのよ。

 今月末に34歳になるという若さで。10歳の一人娘を残して。

 死因はいまのところ不明。分かっているのは、水曜日の朝、一人暮らしのアパートで死体となって発見されたということ。

 ピアッツァで誰かと喧嘩したときに打ち所が悪く、帰宅してから具合が悪くなってそのまま逝ってしまったんじゃないかと言う人あり。土曜日に気持ち悪いって話していて、日曜の朝以来見かけていないから、何かの病気になって日曜の午後にひっそりと亡くなったんじゃないかと言う人あり。

 木曜日の午後にお葬式があったんで、ジュゼッペと一緒に行って来たのよ。本人は仏教徒だって言っていたけど、家族がカトリックなんで、教会で。

 若者を中心にたくさんの参列者がいて、彼がどんなに愛されていたか、そして、急な死がどんなに衝撃的だったかうかがえたものよ。

 ジュゼッペと一緒に彼の棺の前まで歩み寄り、最後のあいさつ。花で覆われた棺の傍に、長髪をなびかせ、すまし顔でポーズを取る彼の遺影が。なんとももの悲しいあいさつだったわ。

 ちょっと強引でお節介なところがあったけど、いいやつだったわね、ジャン・パオロ。クルマのない我が家、彼にクルマを出してもらったことが何回もあるのよ。だから、恩人よ。

 検診でシラクーサまでクルマを出してもらって、帰りにNさんのレストランに立ち寄ったときのこと。Nさん夫妻の飼い犬アントにちょっかいを出して怒らせ、「アントって吠えるんだ!」って皆をびっくりさせたっけ。

 アントは、ユウキが生まれる数日前に大往生し、ジャン・パオロも急死。今頃、天国で再会して、同じことをしているのかしらねぇ?

 御冥福をお祈りします。合掌。


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 ここ数週間、お腹の張りが強くなって、つわりが再発して「おえ〜〜〜っ」な毎日。さらに、ちょっと動くだけでも青息吐息。鉄分が不足しているってことで指定された鉄剤もきちんと飲んでいるのにねぇ。

 とにかく苦しくて、夜は良く眠れない。その反動なのか、昼間は身体が休息を要求していて、動けないのよ。一度ソファーに座っちゃったら立ち上がれない。「掃除しなくちゃ」とか「食事作らなくちゃ」って思うんだけど、石になっちゃったみたいに動いてくれないのよ(>_<;)、不思議なことに。

 まぁ、オルネッラに言わせれば「パバロッティみたいに太った私に比べたら、5キロ程度しか太っていなくて痩せているアナタが『疲れた』なんて言うのはおかしいわ。我慢が足りないんじゃない?」なんだけどね〜。

 さて、あれは追加の血液検査を受けに行った日のこと。

 身体の疲れがマックスに達していて、ジュゼッペを送り出した後ベッドに戻って30〜40分くらい休んだのよ。

 血液検査を受けるかどうか迷ったんだけど、その日は午後にオルネッラとtracciatoに行く予定で、血液検査にすぐに行ったか確認されるのが分かっていたんで、頑張って診断センターへ行ったわけ。

 この診断センター、我が家からは一度坂道を登って、しばらく歩いてさらに坂道を下っていくのね。妊婦の足だと片道15〜20分。普段なら“ちょうど良い散歩”なんだけど、その日の体調にはキツメ。しかも、朝食抜きだしねー。

 で、帰宅してから今度はマリア・グラツィアの店へ。赤ちゃんのシーツが届いたから取りに行くようにってオルネッラに言われていたのよ。これも、スグに行かないと怒られそうだったんで、身体に鞭を打って坂を上り下り・・・。

 どうにか自宅にたどり着いたら11時。ジュゼッペがお昼を食べに帰宅するまで1時間しかないじゃなーい!!青息吐息で星が回っている状態だったけど、あちこちにつかまって移動しながら料理していたのよ。

 そのとき、マリア・グラツィアの次男の婚約者エリーザがアルフレード王子とやって来たのよ。出産準備で刺繍糸が必要なんだけど、それをマリア・グラツィアのお遣いで持って来てくれたのね。

 普段だったらね、家の中に入れてカフェを淹れて、いっしょにおしゃべりをするんだけど、そのときはそんな状態じゃなかったのよ。なにしろ、壁伝いで玄関まで歩いていったくらいだから。

 で、お礼を言って体調が良くないことを伝えるのが精一杯。だって、死にそうだったんだもん(@_@)

 ところがね、これが彼女の気分を害したのよ。この辺りでは、親戚が来たら中に入れて接客するのが当たり前だから。なのに、家の中に入れてもらえなかったってことで怒って、ロゼッタお義母さんのところへ陳情に行ったのよ。

 そのときはマリア・グラツィアと彼女の長男の嫁もいて、彼女たちが私の家に来たときのことを話し始めたらしいんだわ。

 マリア・グラツィアは「私は義姉なのに入れてもらえなかった」って言ったとか。

 でもね、彼女が来るときっていつも“郵便局に発注品を出しに行く途中”なのよ。メリッリの郵便局って午前中しか開いていなくて、しかも彼女、いつも時間ギリギリに出しに行くのよ。

 「これから郵便局に荷物を出しに行く」って言われちゃったら「あ、じゃぁ、引き止めちゃ間に合わなくなって迷惑だろうな〜」って思うだろ〜〜!(彼女、いつも納期遅れなのよ)

 ちなみに、エリーザがうちに来たのは3回目。過去2回は、ちゃんと中に入れて飲み物を出したし、娘連れで来たときはこの子にお菓子も出したのよ〜。

 なのに、「ホントはジャコミーナの家に遊びに行きたいけれど、いつも中に入れてくれないから行きづらいの」って言ったらしいんだわ(―_―)!!

 こういう説明をしたんだけど、お義母さんはいつもの決まり文句「Non ci credo!(そんなハナシ信じないわ!)」なのよ(>_<;)

 まぁ、嫁の話よりは、実の娘や孫の嫁の言葉を信じたくなる気持ち、分からないでもないけど。

 ともかくね、「ジャコミーナは怪しからん嫁だ」っていう共通認識がL家一門に出来つつあるってことを実感したわけよ。

 にしても、シチリア人と結婚してシチリアに暮らしている他の日本人妻はエライ!!ってつくづく思う。みんな同じ状況で暮らしているわけでしょ。ホント、“おしん”だわー。私には一生ムリかもね〜、トホホ。

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 贈り物文化が盛んなこの地で、現地人の妻しか〜も赤貧家庭の主婦なんぞをしていると、プレゼントを用意しようと財布を絞っても1チェンテージモも出てこないから、知恵をぎゅぅ〜〜〜っと絞る必要があるのよ。

 L家は大家族だし、日本だと遠縁にあたる親戚でも交流が盛んだから、ナターレ&パスクワに加えて、いろんな記念日の贈り物をことあるごとに用意する必要が出てくるわけ。だから、いつも頭を悩ませているようなものねー。あぁ、自由資金がちょっとでもあればもう少し楽なんだけどなぁ〜(―_―)!!

 さて、今月のアニバーサリーの主役はオルネッラとサムエーレ。なんと、この親子の誕生日は一日違い!

 オルネッラとは“文化の違い”が原因で議論を交わすことが多いし、付け火されたこともあるけど、なんだかんだ言って世話になっているから義理もあるのよ。そして、サムエーレはまだ幼児。このふたりへのプレゼント、折鶴だとかしょぼい手作りお菓子だとかじゃまずいでしょ、さすがに(^_^;)

 オルネッラは最近家を買って引越ししたばかり。だから、引っ越し祝いを兼ねてキッチン用品でもどうかな〜って思ったわけよ。

 折りしも、麓のショッピングセンターが改装したばかりで、セール品がたくさんあったのよー、ラッキー♪

 で、鍋つかみと布巾をセットにしてお買い上げ。

イメージ 1


 実は、な〜んと全部で5ユーロ弱だったのよー(^_^)v

 さて、お次はmonello(やんちゃ坊主)サムエーレへのプレゼント。これがてこずったのよ〜。

 最初はおもちゃにでもしようかと思ったけど、お兄ちゃんのセバスティアーノと取り合いになったらいけないんで却下。

 次の候補は洋服。でもね、オルネッラって“ブランド志向”があって、子供たちの服はブランド品なのよ。まぁ、高いぶん長持ちするけれど。さすがに、メルカートの廉価品っていうのもねぇ・・・。

 んで結局、この↓スリッパに。これならブランド品でなくてもまぁ許してもらえるでしょ(^^ゞ

イメージ 2


 実は、メルカートで3ユーロ!もちろん、内緒だけどね〜。

 でもって、ラッピングでまた悩んだのよー。ラッピング用品を売っている店ってメリッリにないのよ。

 仕方ないんで、どっかでもらった無地の袋をリサイクル(ゴメンよ〜(>_<;))。そして、折り紙でタグを作って“AUGURI!!! Da Pippo e Giacomina”って書くことにしたのよ。

                オルネッラには黄色のチョウ、サムエーレには青のインコ
                 (相変わらず手先が不器用だわね〜、ワタシ)
イメージ 3


 L家のみなさん、こんな貧乏嫁・義姉妹・おばでごめんなさいね〜。来年はゼロがひとつ多い額のプレゼントができるように努力するわ〜。

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 Kちゃんに送ってもらった布おむつとおむつカバーを持ってマリア・グラツィアの店に行ったときのこと。手作りしようと思ってアドバイスをもらいにいったのよ。

 おむつカバーの生地を見て「ねぇ、これって撥水性?イタリアにあるの?なければ手作りはムリね。私、この手の生地って知らないわ。」

 えぇっ!彼女、この道のプロのはずなんだけど、生地のことあまり知らないってどうよ?それに、イタリアってこの分野(だけ)は進んでいるんじゃなかったのかい???

 ちなみに・・・イタリアでも布おむつは売られているみたい。おむつとカバーが分かれていない一体型っていうもの。生地は撥水性のはず・・・。

 さらに続けて「どうしても作りたいんだったら、この日本のメーカーに頼んで生地を売ってもらうしかないわね。それがダメならまた友達に頼んで送ってもらうべきよ。」

 メーカーが企業秘密を教えてくれるとは思えないし、また送ってもらうのも、ねぇ・・・。
 
 どっちもムリじゃないかって言うと「じゃぁ、布おむつはあきらめて紙おむつにしたら。カバーっておむつを代える度に取り替えるべき(←ホント?誰か教えて♪)だって私思うから、3枚だけなんて足りないに決まっているじゃない。意味が無いわね。」
 
 でもって、「イタリアの超高い紙おむつを買うお金はない」「いや、金がないはずがない。シチリア人はみんな金ナシだけど、どうにかなっている」っていう“例の”問答になったのよ。

 きゃぁ〜、マリア・グラツィアがこんなこと言うとは思っていなかったわー\(◎o◎)/!学歴は中卒だけれど、ミラノやヴェネツィアのブティックと取引をしているくらいだから、“世界”を知っていて、オルネッラ&お義母さん連合軍よりはマシな発言していたのよ、これまでは、ね。でも、彼女もやっぱり“シチリア人”だったのか〜、がっくりぃ〜(@_@)

 妊娠してからはどういうわけか精神が不安定になりやすくて、でもって実家との“隠し子”電話会話があったばかりだったから、今回はいつもよりも ガーーーン(―_―)!! って来たもんだわー。

 にしても、Kちゃんの協力があって手に入った布おむつをナンセンスってさぁ、Kちゃんにちと失礼じゃないかい?

 まぁ、こういう発言、彼らはフツーにするのよ。「妊婦の精神状態が胎児に影響するから、あなたは心安らかに過ごさないとダメよ」って言っておきながら、平気で付け火してくるもんねー。「だったら放って置いてくれーーー!!」って思うのにさ〜。

 それもこれも彼らが無知だからいけないのであって、彼らが無知なのはイタリア政府が国民の啓蒙に熱心じゃないからであって、だから要するに・・・彼らに罪はないわけよ。

 って頭では理解しているつもりでも、心情的には上手〜く受け入れられないねぇ。こういう地じゃぁ、無知な方が得なのかもよー。

 それにしても、イタリア人と結婚してイタリアに住んでいる他の日本人妻はエライっ!!

 イタリアの家庭はどこもウチみたいな赤字家計のはずだし、日本人妻は単身でこっちにいるから夫の家族&親戚にガッチリ囲まれて生活しているはずだし、そうなると当然無知なイタリア人に付け火もされるだろうし。なのに立派にイタリア人の妻をこなしているんだもの!!!

 “他の日本人妻に追いつけ追い越せ!”で頑張っているけど、まだまだ修行が・・・(T_T) イタリア在住先輩日本人妻のみなさま、“こんな状況で”シチリア人の良き妻をやっていくための“極意”(←やりくり術&付け火対策)を教えてくださいませ〜☆

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双子ちゃんの出産祝い

 ジュゼッペの再従姉妹(はとこ)に当たるメリが、8月に双子の男の子を出産したのよ。

 メリは37歳で初産。しかも双子ってこともあって、妊娠期間中は体調が激悪(>_<;) 入院もしたし、一日のほとんどをベッドの上で安静にして過ごさないといけなかったのよ。

 でも、このままじゃカラダが持たないっていうんで、帝王切開で1ヵ月半早く赤ちゃんが誕生したわけ。

 イタリアって、親戚や友達に赤ちゃんが誕生したら自宅に見に行くのよね。シチリアの場合は、「見たい人みんなに見せちゃう♪」って感じ。だから、両親や祖父母と特に親しい関係ってわけでなくても見に来るんで、お誕生から1〜2ヶ月間は千客万来になるのよ。

 で、私たちも先月末に双子ちゃんを見に行ったのね。メリは今のところお姑さんの家に居候しているんで、双子ちゃんたちはベビーベッドでなくてバギーの中でスヤスヤ(-_-)zzz

 長男のジュゼッペは、お腹の中にいたときからやんちゃ坊主。寝ながら手足をバタバタ!!次男のマッティーアは、ジュゼッペと違ってすごくおとなしいの。お兄ちゃんが泣いても全然起きないんですって。

 さて、この赤ちゃんたちにプレゼントを持って行ったのよ。いちおう親戚ですもんね。

 それがこれ。赤ちゃん用のバスローブ。大人のとは違って、四角いタオル地の1コーナーが袋状になっていて、ここに頭を入れるっていうもの。袖なしなのよ。(説明分かった?)

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 そして、お礼にもらったのがボンボニエーレ。“トムとジェリー”よ〜。

イメージ 2


 後ろはこんな感じ。男の子なんで、水色のコンフェッティ(砂糖菓子)が5個入っているのね。ちなみに、女の子ならピンク。

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 さて、親戚や友人・知人へのプレゼントを選ぶのもシチリア人の妻の大切な仕事。でも、こっちの習慣って必ずしも日本と同じじゃないから、結構悩むのよね〜。

 だから、今回はマリア・グラツィアに相談してバスローブにしたのよ。ちょうどお義母さんがこれに決めたっていうんで、じゃぁ、それぞれが同じなのを1着ずつプレゼントしたらどう?ってことになったのね。

 双子ちゃんだと2人分用意しなくちゃいけないからタイヘン。もちろん、お母さんのメリは“いつも”&“なんでも”だからもっとタイヘンだけどね。

 そうそう、アメリカに住んでいる故ヌッチョお義兄さんの娘クリスティーナが7月に結婚したんだけど、今月末に赤ちゃんが生まれるのよ〜。

 それから、今月はオルネッラとサムエーレが誕生日。あぁ〜、セレクトもタイヘンだけど、やりくりもタイヘン!頭が痛〜〜〜い(>_<;)

 ちなみに・・・メリの双子ちゃんたちは、宮沢元総理みたいなお顔をしていたわ〜(^^ゞ

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