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石綿作業していなくても労災認定 新日鉄勤務の死亡男性 北九州市の新日本製鉄八幡製鉄所に勤務し、中皮腫で昨年死亡した男性が、石綿(アスベスト)を直接扱う業務に就いていなかったにもかかわらず、勤務先での石綿被害と病気の因果関係が認められ、労災認定を受けたことがわかった。 関係者によると、男性は1959年に八幡製鉄(現新日鉄)に入社。少なくとも35年間、コークス工場で石炭をコークス炉へ運ぶ作業に従事した。昨年1月、せきや胸の痛みが出て入院。中皮腫と診断され、同3月に68歳で亡くなった。 中皮腫患者の労災認定は厚生労働省の基準によると、石綿を取り扱う作業に1年以上あたるか、作業期間は問わないが石綿肺の医学的所見が認められる場合に限られる。 遺族は、工場内の配管や休憩所に断熱材などとして石綿が多数使われており、男性が常に石綿にさらされていたと主張し、北九州西労働基準監督署に昨年12月、労災申請。労基署は今年4月、労災認定を遺族に通知した。労基署は理由を明らかにしていないが「直接石綿を扱わなくても、作業関係で暴露した場合、労災認定した事例は過去にもある」と説明している。 遺族を支援した「新日鉄アスベスト問題を考える会」の福田紀六・運営委員長は「直接石綿を扱わず、労災申請をあきらめていた人にも認定の可能性が広がった」と話している。 (asahi.com 2009年7月23日)
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労災
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ニコン派遣労働者:2審も「過労自殺」を認定 名古屋市の業務請負会社「ネクスター」(現アテスト)の社員で、光学機器大手「ニコン」の熊谷製作所(埼玉県熊谷市)で働いていた上段(うえんだん)勇士さん(当時23歳)が自殺したのは過労が原因として、母のり子さん(60)が両社に1億4400万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(都築弘裁判長)は28日、1審に続いて「過労自殺」と認め、両社の賠償額を約2490万円から約7060万円に増やした。 原告代理人によると、実質的な派遣労働者の過労自殺を高裁レベルで認めたのは初めてという。 上段さんは製品の最終検査を担当し、99年3月に自殺した。昼夜交代勤務で同1月は時間外労働が77時間に上り、同1〜2月には15日間連続勤務をしていたことなどから、高裁は「業務が原因でうつ病になり自殺した」と認定。労働形態について「ネクスターから具体的な業務の指示や管理はなく、『派遣社員』と呼ばれていた」として、労働者派遣法に違反する「偽装請負」だったと指摘し、両社の賠償責任を認めた。 1審・東京地裁判決(05年3月)は「原告も事態の深刻さに思い至らなかった」などと損害額を減額したが、高裁は「減額すべき事情はない」と述べた。 会見したのり子さんは「判決から派遣現場の問題点を読み取り、派遣法について真剣に考えてほしい」と語った。【安高晋】 ニコン広報・IR部の話 判決内容をよく確認して今後の対応を検討したい。 (毎日jp H21.7.28)
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「自殺原因はパワハラ」佐川急便社員の遺族が労災申請へ 佐川急便新潟店(新潟市)の男性係長(42)が自殺したのは上司によるパワーハラスメントが原因だったとして、遺族が週内にも新潟労働基準監督署に労災認定を申請することが分かった。同店の従業員約200人のうち、130人が会社に連名で原因究明を求める嘆願書を提出しており、115人がパワハラの実態を証言する文書を遺族に寄せているという。遺族側は労災認定を受けた上で、上司と会社を相手に損害賠償請求も検討するとしている。 妻によると、男性係長は平成9年7月に入社。新潟店で配送ドライバーとして働き、19年9月に係長に昇任した。朝6時前に出社し夜は10時半に帰宅、休日も3、4時間働く激務が続いた。今年3月の人事異動で別の男性係長が課長代理に昇格してからパワハラが始まったという。
同僚が遺族に出した証言書によると、課の朝礼で係長は課長代理から「数字を上げられないお前は係長でも何でもねえ」「仕事をしていなんだから給料を返せ」などと部下の前で罵倒され続けた。構内放送で名前を呼び捨てにされ、出席簿から名前が消された。25人の部下を管理する係長業務に加えて配送の仕事もさせられ、4月には「お前なんかいらないから行ってこい」と1週間の新人研修に2度も参加させられた。
男性は妻に「最近、みんなの前で怒られるんだ」「うつ(鬱病)っぽいかもしれない」と漏らしていた。5月16、17日は久しぶりの連休で自宅で休養したが、翌18日午前4時、仕事で東京に出張していた妻の携帯電話に「仕事をこんな形でしか解決できなかった。今までありがとう。本当に幸せだった」とメールを送信。同日早朝、新潟市東区のスーパー跡地で飛び降り自殺した。
自殺原因について課長代理は職場で「多額の借金があった」「夫婦仲が悪かった」などと事実と異なる説明をしたという。
妻は「夫は佐川急便の仕事に誇りを持ち、係長になるのを2人で目標にしていた。パワハラを続けた本人が一番憎いが、見て見ぬふりをした店長をはじめ会社にも責任がある」と誠意ある対応を求めている。 産経新聞の取材に応じた社員の1人は「私も以前、この上司から1年半にわたり、いじめられた。私は死ぬ勇気がなかっただけ。職場は見て見ぬふりの体質で係長を助けられなかった」と話した。 佐川急便広報部は「現在、顧問弁護士が関係者のヒアリングをしており、パワハラがあったかどうかまで調査できていない。ご家族の気持ちを第一に考え、慎重に話し合いをしていきたい」としている。 (産経新聞 2009.6.29)
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すかいらーく店長を過労死認定 長時間労働が原因と判断 春日部労基署 外食チェーン大手「すかいらーく」(本部・東京)で店長として勤務していた前沢隆之さん=当時(32)、埼玉県加須市=が昨年10月に脳出血で死亡したのは過度の長時間労働が原因だったとして、春日部労働基準監督署(同県春日部市)が労災認定していたことが17日、分かった。遺族らが同日厚生労働省で会見し明らかにした。 遺族らによると、高校生だった前沢さんはアルバイトとして、平成3年10月から、すかいらーくで働き始めた。18年3月からは正規雇用ではなく、1年更新の契約社員として、栗橋店(同県栗橋町)の店長に就任。翌年10月10日、店で仕事中に体の不調を訴えて入院。同月18日に死亡した。遺族による独自調査では、労働基準法に違反する長時間勤務やサービス残業も常態化。前沢さんは、亡くなる過去3カ月の月平均残業時間は200時間に達していたという。 春日部労基署では、タイムカードや家族らから事情を聴くなどして調査を進め、前沢さんの過重な長時間労働と死亡との因果関係が認められると判断したという。認定は6月13日。 会見した前沢さんの母親、笑美子さん(59)は「名前は店長だが、上司が健康管理などを心配してくれなかったことが悔しい。 他に悩んでいる人もいると思う。今後も声を出していきたい」と目頭を押さえた。 すかいらーくをめぐっては、17年に中島富雄さん=当時(48)=が過労死と認定されている。会見に同席した中島さんの妻の晴香さん=(52)=は「夫の時、会社に再発防止策の徹底を約束してもらったが、また繰り返された。会社には二度とこのようなことを起こしてもらわないよう訴えていく」と強調した。 (平成20年7月17日 産経新聞)
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トヨタ・チーフエンジニアの心疾患死、労災認定される トヨタ自動車でチーフエンジニアを務めていた男性(当時45歳)が2006年1月に心臓疾患で死亡したのは、長時間労働などが原因として、愛知県の豊田労働基準監督署が先月30日付で労災と認定していたことが、8日わかった。 名古屋市内で記者会見した代理人の弁護士らによると、男性は04年11月、主力の中型セダン「カムリ」ハイブリッド車(HV)の開発責任者に抜てき。死亡直前にはアメリカへの出張や技術的なトラブルが相次ぎ、長時間労働が恒常的になっていた。 同労基署は、死亡直前2か月の時間外労働時間を平均80時間以上と認定。06年3月が同車種の製造開始時期だったことから、「精神的緊張を伴う業務だった」と認めた。 トヨタ自動車広報部の話「決定を真摯(しんし)に受け止め、労働災害の防止、社員の健康管理に今後とも努めていきたい」 (H20.7.8 読売新聞)
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