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★★★☆☆
ローランド・エメリッヒ監督は仕掛けはでかいのですが、ストーリーとしては大味になりやすいのが難点です。
確かに紀元前1万年という時代は、一度も映画で描かれていません。恐竜時代でもなく、古代でもなく小地蔵的に言えば、海に沈んだアトランチス文明とそれを受け継いだエジプト文明の中間期あたります。資料なども乏しい中で、よくもまぁ、想像だけで巨大スペクタル作品としてまとめたものです。
作品の中で、ピラミッドの建造シーンが登場しますが、これはCGでなく映画史上最大のセットであると言うから、もう驚きのひと言です(@_@)
まぁ映画を見たと言うよりも、アミューズメントで巨大なアトラクションを体験した来た感動に近いでしょう。
勇壮なデレーたちヤガル族のマンモス狩りは、手槍1本で巨大なマンモスと戦う壮大な戦いを描いて見応えありましたよ。
あと一族を奴隷としてさらっていったナゾの一団とそれを取り返しに追ってきたデレーたちとの草原の戦闘では、後半恐鳥も加わり、手に汗握る迫力あるシーンとなりましたが、あまりに場面展開の速さについて行けませんでした。
もちろんラストの奴隷解放の戦いもすごかったです。
ただ不満ところもあります。
巨大なピラミッドと失われた文明。それに神話や神秘思想が当然絡み合っているはずなんですが、明かされるのは大神が沈んだ大陸からやってきたと言うだけ。おそらくアトランティスの末裔なのでしょうけれど、デレーたちよりも遙かに高度な文明をもった大神たちの一族について何の説明もなかったです。
これが古代エジプトの源流となる王国であったとしたら、あまりに脆くて弱すぎます。 圧倒的に少数のデレーたち部族連合が一度襲いかかるだけで、総崩れになるのですから。もう少し波乱もあり、また彼らが何故ピラミッドを建造しているしているのかその背景にも突っ込んで欲しかったですね。
デレーとエバレットのラブシーンも乏しく、二人への思いもあまり感情移入できませんでした。
映画として見たら、ちょっと不満が残る作品かもしれません。まぁ、ローランド・エメリッヒ監督作品と言うことで勘弁してやってください(^^ゞ
●Introduction
時は紀元前1万年。予言と神々の時代。人も動物も自然のままに生き、精霊が幅を利かせ、巨大なマンモスが大地を揺るがすなか山奥に住む若いハンター、デレー(スティーブン・ストレイト)と美しいエバレット(カミーラ・ベル)は子供のころから惹かれ合い、将来を誓う。だが、あるとき、正体不明の男たちが彼の村を襲い、エバレットたち大勢の民をさらってしまう。デレーは彼女を救うため、3人の仲間とともに彼らを最果ての地まで追っていく。未知の土地に足を踏み入れるたび、彼らは自分たちよりも進んだ文明の存在を発見し、人類には果てしない可能性があることに気づく。旅の途中で出会うさまざまな民族を仲間に加え、いつしかデレーは大勢の戦士たちを率いることになる。
そして、獰猛な肉食動物に遭遇する過酷な旅の最後に彼らを待っていたのは、天まで届くような壮大なピラミッドが並ぶ想像を絶する文明の地。そこでは絶大な力をもつ“大神(おおかみ)”が、さらってきた人々を奴隷として酷使していた。そのとき初めて、デレーは自分の使命を遅まきながら理解する。それは、。邪悪な支配者に捕われの身となっている愛する女性だけでなく、すべての民を救うことだったのだ……。
ニュージーランド、南アフリカ、ナミビアの三ヶ国で撮影を行い、現地の壮大な風景に最新CGで蘇ったマンモスに加え、映画史上最大のセットとなったピラミッデレーデレードを復元した、驚異の体感型アドベンチャー大作。『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督は、 15年前から本作の構想を持っていたが、ようやく特殊効果のレベルがイメージに到達したために映画化に至ったのだとか。(作品資料より)
[ 2008年4月26日公開 ]
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