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佐村河内氏問題は、絵に描いたマイコミのマッチポンプだと思います。現代のベートーヴェンとはやし立てたら、今度は臆面もなくインチキと叩く。その厚顔無恥さに呆れかえるばかりでした。
確かに佐村河内氏は嘘をついているとは思いますが、嘘で塗り固めた楽曲が多くの人の感動を巻き起こすとは考えにくいものです。そんなに疑問をピタリと代弁してくれたのが下記の読売記事です。欺されたと騒ぐ前に、そんな偽りを真に受けて聞いていた側の自覚と責任も自覚しなければいけないでしょう。 岡田氏が指摘しているとおり、代筆が問題ではなく、曲そのものの芸術的価値がすべてなのです。モーツァルトだって貴族の依頼で「レクイエム」のゴーストライターを引き受けたのです。現代でそれを批判する人はいるでしょうか。それと一緒です。 冷静になれば騒ぐほどの問題ではないのに、正義感ぶって大騒ぎしているマスコミは、標的を自ら作り出して、メシのタネにしているとしか思えません。 ・・・・・・・・ [論点スペシャル]佐村河内氏問題 2014年2月19日3時2分 読売新聞 作品の真価 再考の機会…岡田暁生氏 佐村河内氏の作とされた「交響曲第1番」は、傑作ではないけれど、悪くない曲だと思う。耳が聞こえないことを装っていたのはけしからんとか、<HIROSHIMA>というタイトルがあざといとか、そういった批判はもちろんある。代作者の存在を知って裏切られたという怒りも、もっともなこと。 しかし、ここはあえて、そういう人たちに「では、今までのあなたの感動は何だったのですか」と問うてみたい。 昨年発覚した食品偽装問題でも感じたことだが、私たちは自らの感性で食べ物や音楽を味わい、その良しあしを判断する能力が衰えてきていると思う。自分で判断できないから、わかりやすい感動にすがってしまう。そして、だまされたとわかると、自分を棚に上げて一方的に非難する。本当にそれでいいのだろうか。 「交響曲第1番」の作者は耳の聞こえる別の作曲家だった。その事実が「曲そのもの」の価値をそれほどまでにおとしめるのだとしたら、私たちはそもそも「曲そのもの」を聴いていなかったことになる。ただ泣ける音楽がほしかっただけかもしれない。そこに最大の反省点があると思う。 西洋音楽は、作曲家がテキスト(楽譜)を書き、音楽家が演奏を通じてリアリゼーション(実体化)することで成立する。そこには厳密な手続きがあり、安易な感動が入り込む余地はない。聴き手もまた、襟を正し、いわば神聖な芸術として作品を受け止めるべきだ。しかし、今日のクラシック音楽を取り巻く状況はもはや、音楽芸術にそのような特権的地位を認めない。 モーツァルトの絶筆である「レクイエム」は当初、ある貴族の依頼に応じて、その貴族の名で発表する条件で作曲されたものだが、天才の急逝によって、結果として真の作者の名前が残った。しかし、モーツァルトがゴーストライターを引き受けたことは、今や誰も問題にしない。誰もが作品そのものに価値を認めているからだ。 佐村河内名義で発表された一連の作品群は、今こそ、偽りの物語を排して虚心坦懐(たんかい)に聴かれるべき機会を得たのではないか。これらの作品がたちまち忘れられるような価値しか持たないのか、それとも、なにがしかの評価を得られるものなのか。音楽関係者にはそれを検証してほしい。 ☆岡田暁生 おかだ・あけお 音楽学者。京都大学教授。専門は西洋音楽史。2001年、「オペラの運命」でサントリー学芸賞、09年、「音楽の聴き方」で吉田秀和賞受賞。53歳。 premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140218-118-OYTPT01275/list_COMMENTARY |
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はじめまして。トラックバックありがとうございます。
この何日か、また佐村河内作とされていたCDを聴き始めています。
聴きたくなったので聴いています。それだけです。
2014/2/19(水) 午後 1:19 [ Owen ]
全曲聴いてないんでわからないですが、できのいい曲なんでしょうか。こんな時ですが、偶然に大昔の盗作を見つけてしまいました、たまたまショパンのピアノ曲を聴いてたんですが、幻想曲ですか、”雪の降る街”まさにそのもの偶然ではすまされません、30年は念頭にもない曲が浮かんでしまうほどそのものです、中田さんとかいう人いくら時効でもダメでしょう。結構こんなのごろごろしてるんでしょうか。ちょっと聴いた旋律が記憶の隅に残ってしまって自分のと思い込むんでしょう。日本にも本当の世界的作曲家が排出して欲しいですが。
2014/2/19(水) 午後 9:17 [ sun*ife**sto*e ]
できのいい曲かどうか分かりません。
ただ多くの人が一端はこの曲に感動してcdを買い集めたことは事実です。あれは何だったのということを問いたいのです。
ちゃんと聞いているなら、大騒ぎせず、いい曲だと思って聞き続ければいいのです。音楽の世界に欺しようがないではないですか。駄作なら最初から聞かないだけです。
2014/2/20(木) 午前 6:48 [ 流山の小地蔵 ]