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★★★★★
 家族思いの実業家にして、残忍な連続殺人鬼。
 完全悪役に初挑戦するケビン・コスナーがこれまで演じた役の中でも複雑で多面的な層を持つキャラクターに挑むサスペンス作品です。
 ラストの連続どんでん返しで『ミスト』に続きイヤな終わり方をまた見せつけられるのかと思いきや、1回捻りがあり、結末は本当に意外なものになりました。これなら続編も楽しみです。話題の『ミスト』よりも面白いと思いました。

 いまハリウッドはサイコ・スリラーが人気ジャンルになっていて、風貌の不気味さや性格の残忍さばかりを強調したステレオタイプな連続殺人鬼を生み出しています。けれどもこの作品のアール・ブルックスは、心優しきファミリーマンにして切れ者の実業家。どこからどう見ても理想的なナイスガイが、倒錯的な欲望に駆られて凶行を繰り返す殺人中毒のシリアルキラーだという設定なんです。
 殺す方法も、ガンで即し。サイコ・スリラーにしては殺しの場面で、過剰な恐怖感を煽らないのです。ブルックスをコスナー演じることで、むしろクールでかっこいいという感じすらしました。
 『ソウ』シリーズや『ゾディアック』といった近年話題のスリラーを例に出すまでもなく、殺人鬼は闇の中に隠れ潜むというのが常識だが、ブルックスは堂々とハンサムな顔をさらし、セレブリティとして悠々自適の社会生活を送っている点が、これまでの作品と大きく異なるところです。やはりこの男を興味深い人物にしているのは、通常ならば殺人鬼の心の中には見えない“良心”を持っているからだと思います。
 それとこの作品のキイポイントは、ブルックスの分身“マーシャル”の存在です。統合失調症にかかったみたいにブルックスの幻影としてつきまとう“マーシャル”は、彼のなかの邪悪な欲望の代弁者として、彼に殺人をそそのかすのです。
 そんな彼のなかの二面性を、完全に独立した別人格として、描いているところも特異な点です。マーシャルの存在により、殺人異存症から抜け出せないブルックスの性癖が、観客にも分かりやすく伝えることに成功しています。

 さらにストーリーも巧みな筆致で、ブルックスの内面に見事に食い込んで行きました。 ただ残酷に人が殺されていくのでなく、合間に依存症患者の集まりに出席し、懺悔することで殺人依存症からの脱却を試みているシーン。そして、どんなに人を殺したあとでも、神に許しを請い続ける善人であり続けよう語らせるシーンを入れることで、彼の内面の苦悩を見せるのと同時に観客にホットさせて、次のシーンに集中させる効果を生んでいます。

 加えて、伏線の張り方も凝っており、ストーリーはブルックスの殺人だけでなく、彼を追う熱血刑事アトウッドにも、彼女がかつて逮捕した殺人鬼が付け狙っていたり、彼女の離婚訴訟中の夫がブルックスのターゲットになったり、複雑に絡み合っていきます。
 またブルックスの娘ジェインにも、殺人の容疑がかかったりします。後半ジェインが自分の血を引いて、殺人鬼となりはしないか、ブルックスは恐れるのですが、それがラストの重要な伏線となりますので、乞うご期待!

 究極の二面性を秘めたブルックスの人物像に思いもよらないカリスマ性と説得力が吹き込ませた、コスナーの演技がとにかく良かったです。
  そして、コスナーが共演を熱望した名優ウィリアム・ハートは、“マーシャル”という幻影が語る、人の持つエゴと嫌みな感情を、これでもかとブルックスにぶつけていて印象的でした。
 映画『ミスト』を見て、良かったと思う人にお勧めします。


●Introduction
 オレゴン州ポートランドで、頭部に銃弾を浴びた若いカップルの全裸死体が発見された。捜査を担当する女性刑事アトウッドは、被害者の血で捺された指紋が現場に残されていることを確認し、険しい表情で身を引き締める。この2年間沈黙を守っていた神出鬼没のシリアルキラー“指紋の殺人鬼”が
 再び動き出した。世間を震撼させたこの事件の犯人は、警察の捜査線上にあがるはずもない意外な人物だった。地元のセレブリティとして名高い大物実業家アール・ブルックス。豪奢な邸宅で美人の妻エマと穏やかに暮らす彼は、公私共に誰もがうらやむ順風満帆の人生を送っている。しかし、彼には誰にも知られていない連続殺人犯という顔があったのだ…。

 人は誰もが秘密を持っている。本作の主人公ブルックスは、心優しきファミリーマンにして切れ者の実業家。理想的な紳士である彼は、実は倒錯的な欲望に駆られて凶行を繰り返す殺人中毒のシリアルキラーだ。主演はハリウッドを代表する大スター、ケビン・コスナー。これまでアメリカン・ヒーローを体現してきたコスナーが、かつてない新境地に踏み出したことによって、究極の二面性を秘めたブルックスの人物像にカリスマ性と説得力が吹き込まれることになった。監督は『スタンド・バイ・ミー』のブルース・A・エヴァンス。(作品資料より)

[ 2008年5月24日公開 ]

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日本橋三越本店で昨日まで開催された、中村征夫写真展『命めぐる海』に行ってきました。
 http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/nakamuraikuo/

 世界中の海に潜り、神秘的な海中の風景や生き物たちが見せる果てしないドラマを見つめ続けてきた水中写真家・中村征夫さん。
 水中生物の写真に留まらず、人間と海をめぐる社会的なテーマにも取り組み、「水中の報道写真家」としても高い評価を得ています。今回の写真展では、中村征夫のライフワークである「東京湾」シリーズをはじめ、直径34メートルの世界一小さなリゾート「ジープ島」、そして世界一美しい海と言われる「紅海」など、海の中で繰り広げられる生命の循環という視点で捉えた最新作品を中心に、ハイビジョン映像を交え、母なる海の世界を堪能してきました。

 椰子の木に覆われた1周2分の小島「ジープ島」。真っ青な海、白い珊瑚礁に守られた海の美しさには目を見張りました。
 つかの間のリゾート気分に浸れましたね。まさにこの世の楽園ってこういうところでしょう。りのビーチリ。 海の「青」は、小地蔵にとっても心の栄養になります。見ているだけで気持ちがす〜っと静かになっていきました。
 それと写真だけでなく、ハイビジョンで撮影された動く美しい水中映像にも、とても癒されましたね
 それと何とも珍妙なさかなクンたちの顔(^^ゞオヤジそっくりな奴もデンといましたよ。

 ジープ島や紅海に比べて東京湾の汚いこと。73年当時はまだ工業汚水で海水が褐色ににごり、潜っている中村さんの露出部分も刺激でただれたそうです。
 そんな東京湾でも、したたかに海の生き物は息づき、環境再生に向けて種族を増やしているようでなりよりと思いました。
 マイミクの皆さんも、ぜひネットで中村さんの写真をご覧になって、いのちの母たる海への思いを深められてください。

☆写真家中村征夫公式ページ
 http://www.squall.co.jp/profile/index.html

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★★★★☆
 5年前是枝監督の実母を失った悲しみから、この企画はスタートしました。
 小地蔵もそうですが、実際に母と死別してみると、「何もしてやれなかったなぁ」という後悔は隠しようもありません。
 だから監督は、逆に明るい映画にしたいと強く思ったそうです。母が死へ向っていくプロセスではなく、生の一瞬を切り取ろうと。その一瞬の中に家族の記憶の陰影を織りたたんでみようと。そうして出来たのがこの作品だそうです。
 物語はフィクションではあるけれど、確かに映画が始まった時に監督の心の中で「あぁ、あそこに母が生きている」と思える、ドキュメンタリーみたいな作品に仕上がっています。
 そういう背景から生まれた作品なので、監督の少年時代からの想い出が実はシーンの中にぎっしり詰まっています。
 まずタイトルからして、「歩いても 歩いても」は、監督の少年時代に家でよく聞かされていた「ブルーライトヨコハマ」の歌詞からとってきたようです。
 そして冒頭から描かれるのは、家族が集まる日の昼食の献立作り。ここにも監督のお袋の味の数々が紹介されていました。大嫌いだったミョウガを切り刻むところ、きんぴら、五目寿司、そして傑作なのはトウモロコシの天ぷら。(撮影では温度を上げすぎトウモロコシが爆発したとか)
 それと年老いた母親がまるで子供扱いして、虫歯を治せとかしつこく注意するところなんぞ、ああどこでもあるねと微笑んでしまうシーンばかりです。
 おまえが車を運転して、私を連れて行ってくれるのが夢なのよと劇中の母は語り、息子は今度ねと言って、別れましたが、ついにその約束は果たされませんでした。

 是枝監督のレクイエムのような作品だけに、この作品を見終わるとき、もしご両親が健在なら、何か親孝行したくなる気持ちになってしまうことは請け合いです。

 作品自体は、監督はあまり家族というテーマを考えず本作りに入ったようです。
 最初に浮かんだのは、ラストの高台の墓地から遠く鉄道や海岸を見渡すシーン。そこに暮らす家族とはどんな人たちかイメージを膨らませてて、本を作っていったそうです。

 何十年も同じ屋根の下で暮らし続ける老夫婦の元に、15年前に亡くなった長男の命日ということてで、ひさしぶりに家族を連れて実家にやって来た息子と娘やってきて、過ごす24時間のホームドラマなのです。わずか24時間の平凡な家族の会話に、長男が死んで以来の15年間のエピソードを再現するばかりでなく、家族だからこそのいたわりと反目が、ユーモラスに温かく、ときにほろ苦いせつなさをもって描き出されところは、是枝監督の職人技が光ります。
 何せ出演しているのが阿部寛、樹木希林、夏川結衣、YOUの役達者な面々なので、撮影の合間でも阿部寛をボケ役にいじって、スタッフを仕事に集中させないくらい爆笑させていたとか。

 希林さんが、劇中でも人生経験に裏打ちされた辛辣な言葉をぽんぽん口にするので、爆笑に次ぐ爆笑でした。この作品で監督はあえて家族の傍観者に徹して、感情を入れずに演出しています。その分家族というものの愛しさ、厄介さ、人の心の奥底に横たわる残酷さが、浮かび上っていくのです。けれども出演者の軽妙な台詞回しで、嫌みなところも笑い飛ばして、気軽に見れるところがこの作品のいいところと思います。
  また連れ子で再婚したばかりなのに、夫の実家に引っ張り出されてぎこちなさを夏川結衣もうまく演じていましたね。
 
 同じような作品と言える『ぐるりのこと。』との比較では、夫役は余りにいい人過ぎました。こちらの家族関係の方がよりリアルティを感じることでしょう。
 あと『ぐるりのこと。』では音の取り方がライブな取り方をしていて、台詞が聞き取りにくいところが多々ありました。この作品では、監督は録音にもこだわりを見せて、画面で出ていない登場人物も、音で何を今やっているか想像させたり、野菜を切る音まで演出しているいるそうです。実際劇中の音の臨場感がとてもリアルに感じ、台詞も聞きやすかったです。

 あとバックで流れるギター・デュオ=ゴンチチはとてもよくあっていました。家族が外に出るとまるで穏やかな風のように、画面を吹き抜けていくのです。その心地よさもぜひ味わっていただきたいですね。
 
 淡々としたホームドラマですが、よく見ていくと、台詞の合間に家族の関係や歴史が刻みこまれ、思わず自分の家族のことを考えててしまう、そんな記憶にずっと残る1本となる作品となることでしょう。なかなかの秀作です。


●Introduction
 ある夏の終わり。横山良多は妻・ゆかりと息子・あつしを連れて実家を訪れた。開業医だった父と昔からそりの合わない良多は現在失業中ということもあり、気の重い帰郷だ。姉・ちなみの一家も来て、楽しく語らいながら、母は料理の準備に余念がない。その一方で、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。今日は、15年前に不慮の事故で亡くなった長男の命日なのだ…。

『ワンダフルライフ』や『誰も知らない』など、国内外で高い評価を受けている是枝裕和監督の新作は、成長して巣立った子供たちと老夫婦の、ある一日をたどるホームドラマ。人生の黄昏期を迎えた老夫婦に原田芳雄と樹木希林、息子夫婦に阿部寛と夏川結衣、長女にYOUと、観終わればその見事な役者のアンサンブルに舌を巻くはず。料理する台所の様子、家族そろっての食卓の風景、墓参りへ向かう歩道――そんな何気ない場面で交わされる会話のひとつひとつから、お互いの微妙な関係が判明していくところに、脚本の素晴らしさがある。子を持つ親、親を持つ子なら誰もが自分自身と重ね合わさずにはいられない物語だ。

[ 2008年6月28日公開 ]

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