番組の冒頭では、ある方法でナンパの成功率がグッと上がることが、紹介されました。この方法なら、ナンパだけでなく、セールス、カウセリングにも幅広く応用できます。
その方法とは、相手の身体に触れること。そっと触れるだけでも、相手の自分に対する集中度がアップするようです。もちろん他に、握手をしたり、さすったり、ハグしたり、密着度が増すほどに、驚くほどの効果が出てくるようです。
番組では、とあるショッピングモールへ買い物に来た夫婦やカップルを対象に、5分間ハグしてもらうテストを行いました。
まずハグの前に、対象者の唾液を採取。5分間のハグのちに、唾液の成分に変化があったのかどうか調べるというものでした。
結果は、あるホルモンが激増していた人がいたのです。平均で25%、多い人で84%も。特に増えたのは女性でした。しかし、男性ホルモンや女性ホルモンは変化はありません。ではどんなホルモンが増えていたのでしょうか?
●触れあうことで、相手の身体にどんな変化が起こるのか?
実は、体に触れるだけで脳からある物質が、大量に分泌されるのです。
そのホルモンとは、『オキシトシン』といいます。皆さんには、あまり馴染がないかもしれません。でも、スウェーデンでは「ハッピーホルモン」としてとても有名なんです。 ハグすると増えるということも、子供からお年寄りまで、スウェーデン人ならみんな知っていることにビックリしました。
スウェーデンでは、いち早くオキシトシンのパワーに着目し、その力を医療にも使えないか研究が続けられてきたのです。
そしてこの方法を『タッチケア』と命名し、主に保育園や病院などで、触ることで効果を得ようという試みが続けられてきたそうです。保育園や学校ではタッチケアによって暴力や問題行動が減ったというデータがあり、病院ではがんや痛みのある患者さんにも使われているそうです。
日本でもリウマチで悩む元看護師さんの方が紹介されました。彼女は7年間ずっと痛みに悩まされていて、看護師仲間にタッチケアをしてもらったそうなのです。
それまでは、痛み止めの薬もほとんど効果はなかったのに、タッチケアを受けてたら、、3回目には手のしびれが軽減され体全体が軽くなったそうです。繰り返しさすってもらっているうちに、とても気持ちよくなり、痛みも消えて、歩くのも楽になったそうです。まさに『手当て』ですね(^。^)やり方は背中を10分間ゆっくりさすってもらうだけ(⌒∇⌒)
ほかにも高血圧の人も週3回の10分間、タッチケアを行うと、血圧が10%もダウンしたそうです。
さらに、最近認知症にもこのタッチケアは注目されています。認知症を患うと攻撃的な性格に急変しやすいもです。ところが認知症のある女性に、タッチケアを毎日10分間続けていったら、日を追うごとに行動が少しずつ変わっていったそうなのです。
乱暴な言葉もなくなり、穏やかな表情に。また徘徊もなくなったそうです。
介護に悩み人にとって、タッチケアは救いとなれる技法でしょう。
ほかにタッチケアは東日本大震災、熊本の震災など被災地でも導入されて、不安などを取り除く効果が出ているのだそうです。
このように、タッチケアは、病気自体を治すものではありませんが、病気による様々な症状の改善が期待できる方法であるといえるでしょう。
●オキシトシンはどうやって分泌される?
私たちの体は痛みやストレスを感じたときに脳の中の「扁桃体」(へんとうたい)という部分が不安や恐怖を感じます。この「扁桃体」が、認知症や慢性的な痛みの発信源となっているわけです。
この扁桃体の興奮を鎮めるのが「前頭前夜」という部分です。前頭前野はヒトをヒトたらしめ,理性や創造性を担う脳の最高中枢の部分です。しかし強い痛みが、長く続く場合や強いストレスにさらされっぱなしとなる場合は扁桃体がずっと興奮状態になってしまうんです。あばれるくんとなった扁桃体には、前頭前夜でも対処不能になってしまいます。そんな時、興奮した扁桃体を優しく包み込んでなだめるのが、オキシトシンさんなのです。すると扁桃体の興奮状態で、引き起こしていた高血圧や痛みなどの症状が、改善されるわけなんです。
実は人間だけではないんです。チンパンジーやニホンザルもケンカした後などに、すぐハグをする習性があります。あれで、オキシトシンが分泌されて、闘争本能が制御され、仲間と群れで寄り添うことが可能となるわけです。オキシトシンの分泌は、動物たちにとっても、集団で生き残るために最も重要な本能なのですね。
オキシトシンは触る側にも効果があり、安心・信頼できる間柄で分泌されます。なるべく頻繁に接触したほうが効果がよりあるそうです!家族や法友同士で毎日ハグやボディタッチをしたらみんなでより幸せになれるでしょう。
体と体が触れ合うことが、幸福で健康な生活を導いてくれるのです。
伝道では、言葉だけでなく、相手の肩とか腕とかを軽くポンポンとたたきながら、励ましの言葉を述べると効果的でしょう。
好きな人には、勇気をもってハグしましょう。それで恋の道が開けるかも。
選挙に打って出る人なら、演説ばかりでなくて、車から降りて、なるべく多くの有権者と握手したり、ハグしましょう。
愛しあう夫婦間や、年老いた両親をいたわるには、毎日10分間は優しく背中を撫でてあげましょう。それだけでも、体と心がとても楽になります。
ペットのワンちゃんやネコちゃんにも、有効ですよ!
オキシトシンは、触ってあげる側にも分泌されます。まさに与える幸福そのもので、与えた側もハッピーになれるところが素敵な現象ですね。
●独り身でも、オキシトシンを分泌させる方法
さて、この話寂しい独り身には関係ないのでしょうか。いえいえ独り身で触れ合わなくても、オキシトシンを分泌させる方法があるのです。
アメリカ・ウィスコンシン大学のレズリー・セルツァー博士の研究によると、7歳から12歳までの女の子61人に大勢の前でスピーチをさせ、直後に「あること」をしたところ、体内でオキシトシンが増えたのが確認でき、ストレス値も激減したというのです。
そのあることとは、「母親と電話する」ことでした。このことから、自分が心から信じられる人、好きな人の声を効くだけでも、オキシトシンが出ることが証明されたわけです。愛する人と電話をするだけでも分泌されるなんてすごいですね!
話は変わって、番組では日本テレビのマツコロイドの開発で一躍有名になった、アンドロイドの開発の第一人者で、ロボット研究の権威である大阪大学の石黒浩教授が登場。石黒教授は目下、1人暮らしの人を癒やすロボットを研究しているそうです。(エッチな想像をしないように)
石黒教授が、実験と検証を重ねた末にたどり着いたのは抱き枕。普通の抱き枕何が違うかというと、「声」と「手触り」というのですね。
要は、たとえ一人暮らしでも、他人の存在さえ感じさせれば、オキシトシンの分泌を誘導することができるのだそうです。石黒教授いわく、「声だけだと存在を感じられないけど、人間のような触感に声が加わると、とたんにその人の存在を感じれるようになる」と解説してくれました。
石黒教授の抱き枕は、ちょうど枕の耳に当たるところに、ポケットがあり、そこに携帯電話を忍ばせることができる構造になっていました。
この抱き枕で早速実験。11年前に夫と死別したというある老婆に、「抱き枕と電話」の組み合わせを試してもらうと「身近にいるって感じがします」「ホッとします」との感想が得られました。またオキシトシンも濃度が上がっているのが確認できたのです。
とっても簡単な方法なので、ストレスを感じた時などは家族や気のおける友人などに抱き枕を抱えながら、電話してみてください。きっと心が穏やかに癒されますよ。
☆番組公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/gatten/
☆「痛み&認知症に効く!“癒やしホルモン”の驚きパワー」再放送
6月7日(火)午前2時〜