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2008年公開
テレビドラマが当たって、映画化。
豪華キャストが攻を奏して 観客動員が増え、第2弾も制作されましたね。
原作は小説です。
映画化になると どうしても起承転結が煮詰まった感じになります。
時間の流れが矢継ぎ早で心情が置いてきぼり・・・。
映画という制約の中では仕方ないもの、と思っていました。
物語は 精彩を失った高校教師とアパートの隣人母娘とのふれあいに殺人事件が絡んでいく。
毎日を虚無にすごす男。
人との関わりも極力避けている。
そんなとき越してきた母娘。
隣人の元夫は酒乱気味。
モノクロームな世界に彩りをそえる母娘の存在。
少しづつ男のなにかが変化していく。
それは傍目にはわからないくらいの。
母娘に話しかけられて動揺する目線。
くちの端にうっすら浮かぶ笑み。
そして事件が起こる。
怜悧な頭脳で数式を解くように無駄のない行動。
適切なアドバイス。
深く静かに一歩づつ。
どうして そこまで 関わろうとするのだろうか。
他の誰とも 繋がろうとはしないのに。
少なからずの恋愛感情を持ったとするには彼の行動は淡泊すぎる。
このあたりがもやもやして難解でした。
あまりに一方的な行動で、母娘にしたら迷惑なだけに思えました。
過日、何度目かのテレビ放映がありました。
珍しく台所仕事も無かったので、集中して観ることができました。
終盤。
湯川に詰問されて回顧するシーン。
(ここで彼の心情が表現されます)
ここからは ネタばれになります。
母娘が初めて男の部屋を訪れたのは 単純に引っ越しの挨拶だった。
が、男はちょうど首を吊る寸前であったのだ。
母娘の来訪により機会を逃すことになり命の期限をのばされた男。
男は思ったのだろう。
ここからはオマケの人生である。
母娘により拾われたものなら、母娘のために使おうと。
人は社会の中で生きるものである。
しかし、肩が触れそうなほど近くにいても心の中では距離をもつ。
何を発しても返ってこない。
自分が空になった気さえする。
居ても居なくても同じ。
ならば消えてしまおう。
そう男は考えたのだろう・・・。
ワタシにも経験があります。
天涯孤独になって もうどうでもいいや、と自棄に思ったことが。
踏みとどまったのは 友人の言葉。
と、そんなワタシを雇ってくれた某社長。
友人は事あるごとに誘ってくれて。
社長は仕事をふってくれました。
だから、恩に報いようと懸命に励みました。
深夜残業もお構いなし。
家に帰っても誰もいないのだから。
容疑者Xにも 湯川 という友人が居たのに。
彼には見えていなかった。
自分の不幸に押しつぶされて 本当に(心が)不幸な人になってしまった。
彼の献身は 重大な罪を重ねることになり、
守るべき人さえ守り通せなかったのです。
解けなかったのかなぁ、心の数式。
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