たった一人の世論

世相を“複雑系”の視点から・・・

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 今回の6カ国協議で気になるのは、それぞれ相互の関係にわずかながら異変が生じているように見受けられることだ。本来であれば日米韓3国がスクラムを組んで北朝鮮に対峙し、中国とロシアが北朝鮮の応援団として控える図式を描けるのだが、今回は日米韓の3国スクラムが緩いという印象が強い。もっとも、日米間に限っていえば必ずしも結束が緩んでいるわけではなく、協議内容そのものが米朝主導型なのでアメリカが米朝対話に力点を置くのは仕方がないだろう。となれば日韓が歩調をそろえてもよさそうなものだが、日本が拉致問題を取り上げたことに腹を立てている韓国にはその気がないらしい。
 それどころか盧武鉉政権は日米両国の頭越しに、核廃棄を条件にした200万kw規模の電力支援を行なう計画を金正日に伝えている。しかもこの直接送電計画には、韓国政府内で「安重根計画」のコード名がつけられていた。わざわざ伊藤博文を暗殺した犯人の名をコード名に選んだのは、おそらく民族主義に訴えて金正日の心をくすぐる作為と、送電の管理と技術面は韓国が抑え経費の大半を日本に押し付けようという下心があってのことだろう。
 さらに勘繰れば、盧武鉉政権は日米韓3国スクラムから離脱をも辞さない腹積もりを金正日に伝え、今回の6カ国協議で必要に応じてタグマッチを展開する提案でもしたのではないかと思われる。一方、中国と反りが合わなくなってきた北朝鮮は、巧みに韓国を操りながら独力で対米接近を図る魂胆かもしれない。このため対日協議はいい加減にして、よほどのことがない限り拉致問題には見向きもしないだろう。
 中国は協議が継続さえすれば面子も立ち、戦略的にも有利な面があるのでもっぱら米朝対話の静観に徹するだろう。こうしたなかで手持ち無沙汰なのはロシアだが、どちらかというと中国寄りのスタンスで協議全体の行くへを見守ることになりそうだ。
 最新の新聞報道によればアメリカは核放棄宣言と同時に、安全保障などの見返りを供与する「同時行動方式」で合意を形成することを北朝鮮に提案しているという。が、北朝鮮は6カ国協議を軍縮協議へ変更することを求め、在韓米軍の戦術核兵器撤収に固執する可能性がきわめて大きいのでアメリカ側は手を焼くに違いない。
 以上のようにわずかながら垣間見える6カ国それぞれの位置のずれ、そうした新たな立場の2国間で生ずる相互作用から協議の行方が定まることになるのではなかろうか。

閉じる コメント(3)

北朝鮮は基本的に核を放棄することはないと思われます。なにせ、ほかに外交のためのカードを持っていないから。もし、手放した後に国際社会の要求をはねつけることができなくなるから。

2005/7/29(金) 午前 9:40 sun**2072*7

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理解しがたいのは韓国、同じ民族なら、何をやっても許してしまうというのでしょうか。

2005/7/29(金) 午後 5:31 [ kim**3hiro ]

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TBしてみました。

2005/7/30(土) 午前 1:48 [ - ]

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