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久々の裁判ネタです★ どうも、ニュースによると、いわゆる「青写真」判決の判例変更の可能性があるようです。 自治体が土地区画整理事業の計画を決定した直後に、計画内容を不服として 住民が決定取り消しを求めることができるかどうかが争点となった行政訴訟の上告審で、 最高裁第3小法廷(近藤崇晴裁判長)は5日、審理を15人の裁判官全員で構成する 大法廷(裁判長・島田仁郎長官)に回付することを決めた。 大法廷回付により、計画決定段階で起こされた取り消し訴訟は審理の対象にはならない とする最高裁判例が、41年ぶりに見直される可能性が出てきた。 大法廷が判例を見直すことになれば、計画決定段階から事業の是非について司法判断を 求めることができるようになり、市街地再開発事業など他の都市計画事業にも影響を与えそうだ。 この訴訟で問題となったのは、浜松市の遠州鉄道上島駅周辺5万7000平方メートルを 対象とした事業。同市は2003年11月、県知事の認可を受けて事業計画を決定したが、 事業区域内の住民らは「無駄な事業で計画にも無理がある」として、04年2月に提訴した。 住宅地や道路などを整備する土地区画整理事業は、土地区画整理法に基づいて、自治体など が計画を決定した後、事業区域内の住民の所有地を代替地と交換するなどして区画整理を 進めていく。 しかし、住民側が計画決定の取り消しを求めて提訴するケースは少なくなかった。 最高裁大法廷は1966年2月、「事業計画そのものは、まだ事業の青写真に過ぎず、 具体的に住民らの権利を侵害するわけではない」として、計画決定段階での請求を認めず、 代替地が指定されるなど移転を余儀なくされるような権利侵害が起きる段階にならなければ、 訴訟の対象にならないとの判断を示した。 その後の同種訴訟では、この最高裁判例が踏襲され、住民側の訴えはすべて退けられてきたが、 専門家の間では「代替地の指定などの段階では事業はかなり進行しており、その後に訴訟を 起こしても司法救済を受けられない恐れがある」などの指摘が出ていた。 この訴訟では、1審・静岡地裁、2審・東京高裁とも請求を却下していた。 (2007年12月5日14時38分 読売新聞) 上の記事にもありますが、「青写真」判決とは、事業計画は「青写真」であって、 具体的に個人の権利を侵害するものではないから、訴訟の対象にならない・・ 事業計画を取り消したい!と思っても、取り消せませんよ・・というもの。 行政法の世界では『処分性がない』からだめ、と言われ、以後40年にわたって、 この判決に従ってきている訳です。 なんで「処分性がない」とだめか・・と聞かれると、いささか難しくなるのですが、 簡単に言えば、行政機関が行う行為を「取り消す」ための訴訟を起こすには要件があって、 その要件に「処分性がある」ことが含まれているからなのです。 【参考】 行政事件訴訟法第3条第2項 この法律において「処分の取消しの訴え」とは、行政庁の処分その他公権力の行使 に当たる行為(=処分)」の取消しを求める訴訟をいう。 処分を取り消すのだから、処分はあって当然のこと。 そこで、「事業計画」を出すことが「処分」か?という話になるのですが・・・ この処分性の基準がまた別の判例でありまして、その判例によると、 「公権力性」と「直接的な法的効果の発生」が必要だとされているのです。 で、青写真判決の場合、原告には「直接的な法的効果の発生」がない(=青写真) ことから、認められなかったらしい。。 でも、この結論、一方当事者からは理解できますが、他方当事者かからは全く 理解できないものに。 一方当事者である行政庁側からすると、「何の実害もないから処分じゃない」 という理屈はあります。 他方住民が当事者である場合を考えてみると・・・ 例えば、事業計画が計画どおり進み、あと住民1人のみ反対して、その部分のみ整備出来ない場合。 果たして、その住民はその土地を明けわたさず、そのまま裁判に入って、その要求が認められる のだろうか。。 周りは計画通りに道路が出来てて、自分の家がその道路を分断してる・・と言われると、 結局周りの目を気にしてしまい、行政庁の指示に従わざるを得ないことも起きるかと。 ということは、事業計画策定時には争えず、訴訟できるようになった時には、 完成に近づいており、計画をストップさせるなんて困難な状況になり、 結局は、行政庁の言うがままに整備されていくのか!おかしい!ということになるかと考えます。 だったら、まだ計画の段階で、きちんと決め直すなり、計画を中止するなりした方が 良いのではないか・・なぜできないのか・・。ということになると思いますがね。。 と、以前青写真判決を見たとき、心に引っかかっていました。 そんな中で、このニュース。 一度判例として出たものを変更する場合は、小法廷(定員5人)ではなく、 大法廷(定員15人)で審議をして決めることとなってます。 結果は、どうなるのか。今から楽しみです。 あっという間に水曜日・ これではあっという間に週末、年末・・と続いていきそうで恐い。。 そんなことにはならないよう、頑張っていきたいと思います。
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そうなんですか!!
最近、全然ニュースを見る時間がないんですが、判例変更になったらかなり重要な判例になりますよね。
ニュースに注意してみます。
2007/12/7(金) 午前 0:10 [ カタカナ ]
>crown422さん
そうですよねぇ・・これはすごいことになると感じて、
速攻記事にしてみました。
私もあまり新聞見る時間がないのですが、たまたま見たら1面ですから。。
いやあビックリしました(^^;;
2007/12/13(木) 午前 2:08 [ gogo_houka ]