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「unlearn=『学びほぐす』」
「learn」は学ぶであり、「unlearn」は、学んだことを忘れる、学び直すと訳される。
ところが、暮れにたまたまブログで見つけて興味深かった本を買い、読んでいて、あっと驚いたことがあった。河出書房新社発行の「kawade道の手帖 鶴見俊輔 いつも新しい思想家」(2008.12.30初版発行)という本の中に、中井久夫さん(精神科医・1934年生)と鶴見俊輔さん(哲学者・思想家・1922年生)の対談が冒頭に掲載されている。対談のタイトルは、「あいまいさでつかむ思想」。その19ページから20ページにかけてこの言葉が出てくる。
引用開始。
鶴見(笑)。私は生涯に一度、ヘレン・ケラ
ーに会ったことがあるんです。
中井 ほお。 鶴見 それはね、ハーヴァードの学生だった夏休 みにニューヨークの日本図書館で本の運搬
をやっていたら、ヘレンケラーがやってき
たんですよ。通訳はサリバン先生ではもう
なかったな。
そのとき我々は、宮城道雄の「春の海」と いうレコードをかけたんです。
中井 ああ! 鶴見 すると、ヘレン・ケラーは蓄音器に指を当 てて振動を聴いていました。
その場にいた人でヘレン・ケラーを囲んで、 話をしている時に、「私は、ハーヴァード
大学の三年生です」と言ったら、ヘレン・
ケラーは「私はその隣のラドクリフという
大学でとてもたくさんのことを学んだ。だ
が、そのたくさんのことをunlearnしなく
てはならなかった」。と言ったんですね。
I've learned many things. But later,I
had to unlearn.
私はそこで初めてunlearnを聞いたんです
よ。日本語になおせば「学びほぐす」とい
うことになるかな。
中井 いい言葉!いい訳ですねぇ 鶴見 何十年もたってから、それは良寛に似てい るなと思ったんです。
後はコニヤンが省略。 引用終了。
鶴見俊輔さんは「unlearn」を「学びほぐす」と訳されているのだ。他のところでは、鶴見さんは、次のようにも書かれている。
「たくさんのことを学び(learn)、たくさんのことを学びほぐす(unlearn)。それは型通りのセーターをまず編み、次に、もう一度元の毛糸に戻してから自分の体型の必要にあわせて編み直すという状景をよびさました・・・」と。
私は、この言葉に出合い早朝から感動してしまった。大学を卒業し、教師になって、それも何十年も経ても自分自身の「学び」がまだまだ身についてないなあと感じるのは、自分に合わせて「編み直しをしてこなかった」のではないか・・・と思ったからだ。
「学びほぐす」という言葉。
いい言葉である。
すばらしい訳である。
この言葉を肝に銘じながら、今年も不登校の子どもたちと一緒に汗を流しながら活動していきたいと新年の決意をした。
新年早々に、こんなステキ言葉に出合って、私はとても「ラッキー」であったと思っている。 ああ有情。
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コニヤン先生(
2013/1/3(木) 午後 11:59 [ 。 ]
3Rさんへ>「unlearn」と「ヘレンケラー」さんとの出会い、ステキでしたね。恩送りしたしがいがありましたね。今年も宜しくお願いしますね。ああ有情。
2013/1/4(金) 午前 7:46