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NCC教育部より下関教育長の歴史歪曲発言に対する抗議文
2008年7月11日
下関市長 江島 潔様
下関市教育長 嶋倉 剛様
日本キリスト教協議会(NCC)教育部
総主事 大嶋果織
プログラム委員長 呉 寿 恵
わたしたちは、日本が朝鮮を侵略した過去を反省し、「在日」が味わわされてきた差別の苦しみを覚えつつ、これからの「在日」と日本と韓国・朝鮮の関係を平和で豊かなものにしていこうと、「在日」、日本、韓国の子どもたちの交流をプログラム化し、推進している団体です。
わたしたちは、去る6月26日に、嶋倉剛教育長が山口朝鮮学園の関係者に対して、朝鮮半島に対する日本の植民地支配について「歴史的事実に反する」と発言したことを聞き、その歴史歪曲ぶりに衝撃を受けましたが、翌27日午後には、(日本の植民地支配が多くの人々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えたという)政府見解を尊重する」と述べたことから、すぐに発言を撤回し、謝罪すると思っていました。ところが、嶋倉教育長は、発言の撤回や謝罪を求めて連日市役所を訪れている学園関係者と面会しないまま、7月8日の市教育委員会の定例会で、前記発言について、「大変なご迷惑をかけた、今後は教育行政の信頼を損なうことなく職務に当たる」、「(日本が植民地支配を謝罪した)日朝平壌宣言の詳しい内容について認識を欠いていた。政府見解を尊重する」と発言したと報道されています。
認識の欠如に基づく間違った発言であったのなら、市教育委員会で上記の発言をする前に、まずは、山口朝鮮学園関係者に対して、説明と謝罪するのが本来ではないでしょうか。それにもかかわらず、嶋倉教育長は、山口朝鮮学園関係者たちと「直接会ったり、文書で回答するつもりはない」と述べているとのこと。なぜ、そのように頑なな態度をとるのでしょう。
人間はだれしも間違いを犯します。この文書を書いているわたしたちも例外ではありません。大切なのは、間違いに気づいたときにどうするかです。素直に過ちを認めて、相手に謝罪し、同じ事を繰り返さないためにはどうしたよいか、考えていこうとする態度こそ肝要です。そこから、関係の回復も始まって行くのです。謝罪は恥ずかしいことでありません。どうか、嶋倉教育長には、山口朝鮮学園関係者に会って、発言の撤回と謝罪をしていただきたい。また、市長には、そのように指示していただきたいと思います。
しかしもし、嶋倉教育長が本心では「植民地支配は歴史的事実ではない」と考えており、それゆえに、頑なな態度をとっているのであるとすれば、教育長として不適格であることは明らかです。
その場合は、嶋倉教育長は辞任すべきであり、市長は嶋倉教育長を解任すべきでしょう。
市長と教育長の早急かつ誠実な対応を望みます。
以上
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