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『下流志向』

『下流志向(学ばない子どもたち 働かない若者たち)』。内田樹著。講談社。
うちだたつると読む。1950年生まれ、東京大学仏文学科卒。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、映画論、武道論。
特に住宅関係の本ではない。一年半くらい前に、どこかのインターネットに、子供部屋の参考になる、とあって、購入した。

人様のお書きになった本なので、ここに詳しい内容を書くわけにもいかないが、日本の子供全体の学力低下、若者のニート増加、の深層はなにか、では、この危機的状況にどう対処すべきか、という本である。
とても子供部屋の参考になる本とは思えないが、見方、考え方が非常に面白い。
子育て中の方が読めば、参考になるかもしれない。もしかすると、目からうろこが落ちて、内田樹さんの信者になるかも。

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子供部屋。
家作りの人々にとって、関心の高い空間である。住宅雑誌で組まれる特集のベスト3は
1位 キッチン
2位 バスルーム
3位 キッズルーム
意外にトイレの特集は組まれない。

『頭のよい子が育つ家』(四十万靖、渡邊朗子著)もベストセラーである。住宅コンサルティング会社を立ち上げるにあたり、有名中学に合格した200件以上のお宅を取材してまわったそうだ。11件の頭のよい子の家をイラスト入りで紹介し、「頭のよい子が育つ家」に変身させるコツまで教えてくれる。
おそらく、この著者には、数多くの講演依頼と、数多くのコンサルティング依頼が舞い込んでいるだろう。目の付け所の勝利である。
実は私は、内容よりも、この目の付け所に感心した。著者が「頭のよい子」なんだろうと思っていたら、やはりご自身が慶応中学合格者であった。なるほど、本の内容と合致しますね。

ハウスメーカーや設計事務所でも、頭のよい子の育つ家企画がやたら多くなってきている気がする。このままいけば、日本中に頭のいい子が増え続け、ちょっと前のように世界中から「賢い日本人」と呼ばれる日も近い。・・・本当か?
どれも似てくるのがなんとなくいやなのである。家に帰ったら必ず一度は親の前を通り、団欒の場があり、いつでも家族の気配が感じられる家、これこそ頭のいい子が育つ家。また、流行りのスタディルーム(最近、突然、スタディルームのある設計が急増しているように感じる)。廊下またはリビングの隣にあって、親子で本を読んだりパソコンいじったり共有できる空間。でも、昔、いなかの玄関土間に面した茶の間で、じいさんばあさんと宿題していた子供が成績よかったなんて話、聞いたことないぞ。

繰り返すが、『頭のよい子の育つ家』は、目の付け所のよい本である。有名中学合格者の家をこっそり覗くことが出来、こんな子供部屋もありかな、と考えるのに役立つ本である。
そこいらじゅうで同じような企画がなされ、また、売れていくことに問題を感じるのである。子供に環境のよい家は、その家族、その子供で違うはずである。年齢によっても全く変わってしまう。
自分のことを考える(ほかの人を取材するわけにもいかないので、申し訳ありません)と、その頃3LDKのアパート暮らしの中で、両親は、たぶん勉強しろと、一部屋を子供部屋にしてくれた。夕方になって、一人子供部屋に入っていくわけだが、全然勉強なんてする気にならなかった。個室失敗、スタディルームがあれば、勉強したかもしれない。(しなかった可能性のほうが高いか)。しかし今、本を読むにしろ、なにか書くにしろ、コンピューターにしろ、一人でなければなかなか集中できない。スタディルームで子供と一緒に、は無理である。高校生にもなれば、親の隣で勉強なんて、恥ずかしくてできるか、となるかもしれない。
個室の合う家庭、スタディルームの合う家庭、大広間のような部屋の合う家庭、色々なのだ。同じような企画ばかりでなく、様々な提案が、書籍や設計士やハウスメーカーからなされているほうが、健康的だ。

私は最初から、子供部屋はいらないと考えていた。「子供部屋にしてもいいよ」という部屋があればいい。
出来上がってみれば、2階は、北にリビングダイニングキッチンの空間、南に水周りと、子供部屋になってもいい空間があり、間に中庭がはさまった。現在は北の部屋は、4人が並んで寝る寝室になっている。北で暮らして南で寝る。中庭のおかげで、北のほうがはるかに明るい。
近い将来、南の部屋は簡易壁で仕切られて、二つの子供部屋に区切られるかもしれない。それでも中庭でリビングと通じているから、子供から、この家、プライバシーが全然ない、と、苦情が出るかもしれない。いいんだよ、家なんだから。目隠しがほしけりゃ、自分で布なり木なりを買って来て作れ、さもなければ、アパート借りて自立しろ、てなもんです。

最後の宮大工、西岡常一さんと、その唯一の内弟子、小川三夫さんからの聞き書きである。

〈天の巻〉西岡常一さんの言葉。
木を育てる、人を育てる、職人を育てる。90年間、法隆寺の宮大工として生き、職人として、木を、人を見てこられた方だ。「今の世の中、科学で考え、便利な機械を使い、技術を習得するのも、物を作るのも、安く、早く、の時代になった。そうじゃないんだよ、伝統は科学では超えられないことも多い。本ではなく、経験でしか得られない伝統の技術もたくさんある。住み込み修行で育った職人を軽視する社会は問題だ。」

〈地の巻〉小川三夫さんの言葉
飛鳥時代の職人の伝統を、人生、生活まで受け継がれた西岡常一さん。職人を軽視する現代にあっては、貧しさゆえ、弟子もなかなかとれなかった。その唯一の内弟子として、西岡さんの精神を受け継がれつつ、現代風にアレンジして工舎を作り、今では何十何百というお弟子さんを育てた、小川三夫さん。この工舎では、現代が失いつつある熱い精神が生き続けている。

〈人の巻〉小川さんとそのお弟子さんたちのインタビュー

心の深いところに響いてくる本だ。

3000年の木の家は3000年もつそうである。法隆寺の檜は1300年経った今でも、鉋(カンナ)で削ると檜の香りがするそうだ。昔のやり方は、200年で山を育て、その木で家を建て、また200年木を育てる。資源がなくなることはない。
今の木を使っても、職人の技で適材適所に建てれば、300年はもつと言う。ただし、金物を使うとそこから木は腐るんだとか。

一般住宅で、西岡常一さんの精神を受け継ぐ家は難しい。
社長の言葉、「少なくとも100年はちゃんと住める家を作りますよ。」、少し安堵する。
我が家としては、メインテナンスもしっかりして、150年後にも十分住める家を目指そうと思う。

後日、住み込みではないが、ひとつひとつ、丁寧に仕事をしてくれる職人さんたちを見て、感謝するとともに、「西岡さん、日本の職人さんもまだまだがんばっていますよ。」とつぶやいている自分がいた。
職人さんたち、どうもありがとうございました。

松井修三と山本順三

松井修三氏が書いた本、「いい家がほしい」。大ベストセラーである。「建ててしまった人は読まないでください。」の新聞広告が衝撃的だった。外断熱以外は断熱ではない。ソーラーサーキット以外ではいい家は建たない。(その後、ソーラーサーキットとは断絶状態で、ソーラーサーキットより素晴らしいシステムをお持ちだとか)。

山本順三氏、自称、断熱屋だそうである。著書「無暖房、無冷房の家に住む」。面白いが、セルロースファイバー以外は全部だめ、だそうである。松井修三氏の天敵、犬猿の仲だそうだ。インターネット上でも、相手を完全否定する。

同様の本に、「いい家がほしい」と外断熱を全面否定することで売れている、「外断熱が危ない」(西方里見著)がある。

信じながら全部同時に読めば、三者ともに絶対いい家が建ち、三者ともにろくな家が建たないことになる。

私の感想、絶対などということはなかなかない。どんな工法にしろ、長所短所を踏まえ、完璧を目指して建てる以外にないのではないか。

住宅業界、同業者を否定することが多い業界な気がする。

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宮脇壇、男性だが、みやわきまゆみと読む。
1936年生まれ、1964年には一級建築事務所、宮脇壇研究所を設立。
仕事の無い頃から、住宅設計ばかり考えていたらしい。自ら住宅塾などを開いて仲間と集い、講師を招いたりして住宅の研究をしていたと言う。一生を住宅設計にささげたような人である。

『宮脇壇の住宅設計』
そんな宮脇さんの住宅設計の基本と、その上にある工夫に満ちた本である。写真や絵によって、とてもわかりやすい。生活する側の人間の目線で家を考えておられたようで、毎日の生活で使いやすい家を目指されていたことがわかる。
一言で言えば、住宅愛。愛情に満ちあふれた設計をなさっていたのだろう。
一度講義を聴いてみたかった。

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