Potterのいる生活

☆ 更新&訪問、いつもよりさらにゆっくりになっとります。。。スミマセン。。。 ☆

☆ALEX のこと・命のこと☆

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8ヶ月間をともに生きて、静かに天に帰って行った
わたしたちの第一子・Alexander のこと。
人生で最高の喜びと最大の哀しみを知ることになったこの出来事と
しっかりと向き合うため、自分の心の整理のために書庫を設けました。
なので、今のところコメント欄は設定しておりません。ご了承くださいませ m(_ _)m
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絆創膏

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ALEX とお別れしたとき




心に絆創膏をはった。










あれから5ヶ月。




台所に立って、こっそり泣くことは


もうなくなったけど








きのう


その絆創膏がちょびっとはがれたみたいで







胸が痛くて痛くて


涙があふれてあふれて





かあさん夕べはよく眠れなかったよ。











絆創膏がいらなくなるまで



まだしばらくかかりそうだね。

「書く」ということ

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私がこうしてブログを再開し

Alexのことを綴れるようになったのは

Grief Work − 悲嘆のプロセスを経て

その悲しみを別の形に昇華できつつあるからなんだと思います。



書庫の説明にも書きましたが

私達が経験した出来事と向き合い、それをしっかり受け止めること

「自分の心の整理」がそもそもの目的でした。


自分が通り抜けてきた一連の体験・感情を改めて辿り

文字にして書き表すという作業は、

リグレッションセラピー(退行催眠療法)の手法と似ています。


セラピストのリードに合わせて

取り組むべき“issue”が起こった当時に遡り、

そこに見えてくる状況、その時の感情、思いを描写していく。


その時に大切なのは、

そこにいて嘆き、悲しんでいる当時の自分の感情に同化してしまわないこと。

あくまでも映画のスクリーンを見るように、距離を保って

そこにいる自分がどんな思いで、どんな風に感じているのかを表現すること。


そして準備ができたら、今の自分がスクリーンの中の自分に歩み寄り

「大丈夫、もう悲しまなくても苦しまなくてもいいんだよ」と受容し

そこにあるマイナスのイメージを、プラスのイメージに置き換えることで

過去の辛い体験やトラウマを癒していく、というものです。



あの時の自分の感情に同化しないように、のまれないように

Alexの生と死について書き綴ることは、私なりの自助的セラピーなのです。



そして、「書く」ことのもう一つの大切な目的は

私と同じような経験をされた方々への情報提供です。


死産に臨むことになったとき、

なんの備えも知識もなかった私は途方に暮れてしまい、

それがどんなものなのか、どう対峙すればいいのか

体は、心は、どうなってしまうのか

教えてくれる情報を、縋るようにして探しました。


でも、溢れるように発信されている妊娠・出産の情報量に比べると

産声を聞くことができないお産については、ごくごく限られたもので

「やっぱり私のようなケースは異常なんだ・・・」と疎外感を感じましたし


周囲に同じような経験をした人がいなかったために

自分だけがこんな思いをしているんだ、と孤独感も感じました。


私の通ってきた過程を綴ることで

「悲しいのは自分ひとりじゃないんだ」
「共感してくれる人もいるんだ」

と、今、真っ暗な闇の中にいる方々に一筋の光を見出していただけたら


そして、ここを訪れて下さったみなさんに

お腹の中で新しい命が宿ってから9ヶ月もの間

無事に育って、おぎゃあと元気に生まれてくることがどれだけすごいことなのか


いのちの奇跡を少しでも感じ取っていただけたらいいなと

そんな風に思うのです。

no other way but through

                       Have you come to the Red Sea place in your life
                             Where, in spite of all you can do,
                        There is no way out, there is no way back,
                              There is no other way but through?     
                〜 Annie Johnson Flint 〜     


その日は、夏の陽射しがまぶしく、ビクトリアでは珍しい蒸し暑い午後でした。

今回から2週間ごとになった検診の日

赤ちゃんを早く感じたくて、

予約時間よりもかなり早いめに Family Doctor の所に向かいました。

いつものように和やかな雰囲気で診察を受け

いつものように心音を確認。

器具をお腹に当ててしばらく、いつもの力強い鼓動の音が聞こえてきません。

「あれ?赤ちゃん隠れてるのかな・・・?」

先生の顔つきがこわばるのが分かりました。

「器具の不具合だと思う・・・たまにあるんだよ。
 すぐに連絡入れるから、今からすぐに総合病院に行って
 超音波取ってよく診てもらって。僕もできるだけ早く駆けつけるから」

今思うと、一人で総合病院に移動しなければならない私を動揺させないために
「器具の不具合」だと言ってくれたんでしょう。

予想外の展開に気を失いそうになりながらも

急いで旦那に電話で状況を説明し、総合病院で落ち合うことになりました。

そこからどこをどうやって運転し、病院に辿りついたのかはっきり覚えていません。

ただ運転しながら、

「器具が壊れてただけ。超音波で確認すれば大丈夫。」と言い聞かせる自分と

検診で心音が取れないということが、どういうことなのか漠然と理解している自分がいました。


病院の入口で、私以上に動揺している旦那に「大丈夫、大丈夫」と声をかけて
指定された外来病棟に向かいました。

私達が入っていくと、急に受付が慌しくなり

しばらく待たされた後、超音波検査室に通されました。


いつもは技師さん・看護婦さんと一緒にモニターを確認できるのに
その時は私達から見えないようになっていて

それが何を意味しているのか気付いていながらも、そうでないことを祈りながら

「There he is, He is all right!」という先生の言葉を待っていました。

しかし・・・

「I'm so sorry...」

先生の言葉を掻き消すように、旦那と私の泣き声叫び声が響き渡りました。

「そんなはずがない!そんなことあるわけがない!」
「なんで私達の赤ちゃんが・・・!!!」

それまで押さえていた感情が堰を切って溢れ出して

それはもう「泣く」なんてものではなく、慟哭でした。

涙を流すくらいでは到底表しきれない、苦しい、胸がえぐられるような哀しみ。

私は検査台から起き上がれずに、旦那は私のお腹を抱えるようにして

泣き崩れました。

「これは悪い夢だ、そのうちきっと目が醒めて、また元通りに戻ってるはず!」

本気でそう思おうとしましたが、あるのはただ残酷な現実でした。



どれくらいの時間が経ったのでしょうか、

看護婦さんが入ってきて

「すぐにお部屋を用意しますから、
 そこでドクターから今後について説明してもらいますね。」

と言い、病室に移動しました。

産婦人科病棟はエレベーターを挟んで大きく2つに分かれています。

廊下と壁に青いラインがひいてある「青の棟」は、通常のお産を控える妊婦さん用

同じように赤いラインがひいてある「赤の棟」は、
何らかの処置が必要な、お産にリスクを抱えた妊婦さん用

もちろん私達は「赤の棟」へと案内されました。

通されたのは「Room 7」。

「また“7”だ。。。」と思いました。

私の人生にはなぜか「7」と「4」の数字がつきまとう・・・



ドクターが説明に来るまで、少し時間がかかるとのことだったので
色々考えて、国際電話で母に連絡することに決めました。

初孫の誕生を、遠く日本で心待ちにしてくれていた母。

「まだ早すぎるって!」と言ってるのに、早々と赤ちゃん用品をたくさん送ってくれたのに・・・
8月10日の予定日にあわせてビクトリアに来るのを楽しみにしていたのに・・・


「もしもし?」という母の声を聞いた瞬間、

張り詰めていた心がフッと緩んで涙が止まらなくなりました。

「お母ちゃん、赤ちゃんな、あかんかってん。ごめんな。」

そう言うのが精一杯でした。


つい数日前「順調やで〜。予定日もうすぐやし、楽しみやね!」って電話で話したところなのに

突然国際電話で赤ちゃんの死を知らされて、受け入れろという方が無理でしょう。

自分の手の届かない所で娘が初めての妊娠生活を送り

自分の手の届かない所で娘が死産に臨まなければならなくなった

日本で、ただ私からの電話を待つことしかできなかった母の気持を思うと、本当に胸が痛みます。



ドクターの説明によると

私のように、妊娠後期で何の問題も見られないのに
突然赤ちゃんが亡くなってしまうというケースは
珍しいけれど、それでも稀にある。
妊娠は継続できないので、陣痛を人工的に起こして赤ちゃんを産んであげなければならない。
精神的にも身体的にも、すごく辛い経験だけれど、
ドクターもナースもみんな全力で、乗り越えられるようにサポートするので
心配しすぎず、そして自分を責めないように。
この部屋はあなたのためにいつも空けてあるから
自分なりに心の準備ができたら「Room 7」に来るように。


淡々と、ひとことずつ、ゆっくりと話してくれました。


「私達の赤ちゃんが亡くなってしまった。
 そしてその亡くなった赤ちゃんを産んであげなければならない・・・」


改めて自分に突きつけられた現実をかみ締めて


その時は

苦しみの先に喜びのないお産に臨まなければならない絶望感、不安、恐れ・・・

そんな負の感情が波のように押し寄せてきて

もうそのまま消えてしまいたいと思いました。


長い長い一日・・・

2008年6月30日のことです。

Still to be Born

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           I carried you in hope,

              the long nine months of my term,

              remembered that close hour when we made you,

            often felt you kick and move

            as slowly you grew within me,

            wondered what you would look like

           when your wet head emerged,

            girl or boy, and what glad moment

           I should hear your birth cry,

            and I welcoming you

             with all you needed of warmth and food;

             we had a home waiting for you.

             After my strong laborings,
 
             sweat cold on my limbs,

              my small cries merging with the summer air,

                you come. You did not cry.
             
               You did not breathe.

               We had not expected this;
 
               it seems your birth had no meaning,

                 or had you rejected us?

                 They will say that you did not live,

                 register you as stillborn.

                 But you lived for me all that time

                    in the dark chamber of my womb,

                  and when I think of you now,

                    perfect in your little death,

                 I know that for me you are born still;

                 I shall carry you with me forever,

                   my child. You were always mine,

                   you are mine now.

                   Death and life are the same mysteries.


              - 『 Stillborn 』  by Leonard Clark
 




わたしたちの第一子・長男の Alexanderは、
8ヶ月間わたしの中で精一杯生きて
そして静かに天に帰っていきました。

それは本当に、神聖で、おごそかで、
生命の神秘を目の当たりにし、強く実感したできごとでした。

7月2日は Alex の誕生日で命日。

生と死は決して対極にあるものではなく、表裏一体なのです。

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