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究極のレッスン 〜「風に向かって」
「遥かなる道」を目指したい!・・・そんなあなたのために。

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パッティングの秘密

〜 【ボールスピード】 〜

アメリカに渡って半年も過ぎた頃、Tommy Armour Tourでの成績も上位に顔を出せるようになっていた。
ショット、アプローーチ、そしてパットに於いても技術的問題はクリアー出来ていたからである。
ただスコアは安定してきたものの調子が良くて18ホールで2アンダー、3アンダーどまり。
これでは3日間でイーブンパーがやっとこさ、とても優勝出来るるスコアは望めない。


ショットがついてもバーディパットが決まらない。
アメリカ人のプレーヤーの爆発力は凄まじい。
私の方が遥かにショットの精度が高いのにも関わらず、終わってみれば彼らはバーディの山を築いている。
そして何度となく言われ続けたこの言葉「Toshi!パットさえ入ればいつでも65は出せるよ!」
慰められているのか?けなされているのか?


「技術的な問題はないはずだ!」
「精神的にも負けてはいない」
「なのに何故?!」


私は例のスティーブ.ロマンティンをゴルフに誘った。
18ホールを終えて彼に尋ねた。
「俺のパターのどこに問題があるんだい?」
彼は考える事なく答えてきた。
「技術的問題は全く無い完璧なストロークだ!」
「問題はスピード」
「???」
「スピード?」
日本では聞いたことのないフレーズだ。
「それはタッチという意味?」
私は聞き返した。
「いや!違う」
「君のパットはスピードが一定でない」
「パットでもっとも大切なのはスピードなんだよ!」


英語が完璧ではない私にとってこれは禅問答のようなもの。
私はもう一度聞き返した。
「私のパティングにおけるタッチが弱いのかそれとも強すぎるのか?」
「そうじゃない君は自分のボールスピードを持っていない」
「???」
彼は容赦なく続けた。
「何故同じ距離のパットを強く打ったり弱く打ったりするんだい?」
「何故どんな状況でも同じボールスピードで打たないのか?」
この言葉で私はようやく彼の言わんとすることが見えてきた。


私も含めて日本人プレーヤーの多くはこういう事をグリーン上で口にする。
「このラインは強めに打ったらカップの内側やけど、タッチだしたらボール一個は切れるかなあ?」
キャディさんもこう切り返す。
「真っ直ぐ強め大丈夫よ!」
「そやけど外れたら少し下りやし・・・3パットの可能性があるから流しとくわ!」
この会話は日本のプロでも平気で使う。
トーナメントの解説でもゲストプロが「さあ!ここは真っ直ぐ強気に打てるかどうかがこの試合を決めるKeyになるでしょう!」


今私は・・・この会話を本当に滑稽だと思う。
しかしスティーブに指摘されるそれまでは「私も同じ言葉」をいつも自分の頭の中でつぶやきながらプレーしていたのだ。
「ここはどうしても外せないパットだ」
「強めに真っ直ぐ!!」
また時には「無理に強く打ってバーディパットを3パットのボギーにしたくない」
「ここは安全にジャストタッチでいこう!」・・・


「状況に応じてボールスピードを変えてしまうパットをするべきではない!」と彼は言いたかったのである。
彼はこう続けた。
ボールスピードを変えないでプレーし続ければ自分のラインも明確になってくる。」
「グリーンを読む目も一定してくる」
「Toshiはあまりに多くのラインを持ち過ぎている」
私はここまで言われて「日米プレーヤーのパットの差はここにあったのか!」とコロンブスの卵以上の驚きであった。


彼の言葉の意味が良く理解できた人は、先ほどのキャディさんとのやりとりは本当に滑稽だと気づくはずである。
キャディさんにどれくらい曲がるか聞く事は全く意味のない事なのだ。
「どちらに切れるのか?」と聞くのは許される。
しかし「どれくらい切れるのか?」という質問は・・・本当は答えられるはずもない。
専属キャディならまだしも、初めて出会ったキャディさんがあなたのパティングのボールスピードをどうして知っているのか?
ボールスピードを知らずしてラインの答えは出てこない。
無数とも言えるパットラインを作り出す事が出来るのは、あなたが持っているパティングのボールスピードだけなのだ。
人にラインを聞く事の滑稽さが身に沁みてわかった。


【自分自身のボールスピードを持つ】
この事がパティングではもっとも大切な要素なのだ。


ジュニアの頃からプレーしてきたプレーヤーは誰に教えられる事なくこのスピードを自分のものにしている。
ブライアン.ハーモン(Braian.Harman)
彼の持つパティングのボールスピードはデビュー当時のタイガー以上だと書いた事がある。
彼の為にラインを読んであげる事は・・・誰にも出来ないはずである・・・


私はさっそくこの【ボールスピード創り】に取り掛かった。
しかしこれは・・・予想以上に難しかった。

この記事に

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    3パット撲滅の第一歩へのレッスン
    肝に銘じ読ませて頂きます。

    ko

    2008/3/27(木) 午後 8:52

    返信する
  • パッティング。とても興味があります。
    ここに自身が持てると、全くゴルフが変わる気がしています。

    常に一定のボールスピード…???
    距離が違っても??正直よくわかりません。

    続きを期待しています。

    トトロン

    2008/3/27(木) 午後 9:30

    返信する
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    「カップインする際のボールの勢いを常に同じようにする」という事でしょうか? 強めに打つ人は常に強めに、ジャストタッチで打つ人は常にそのように打つ、というように。
    確かに、それが出来ればラインで迷う事が少なくなりそうです。

    自分も、続きを気を引き締めて読ませていただきます。

    とこなつ

    2008/3/27(木) 午後 10:27

    返信する
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    ずっとパターを探してます・・・・スピードって言葉は始めて耳にしました。スピードを一定させる・・自分のスピードを探すんですよね!
    探してみます!有難う御座います^^

    [ あり姫 ]

    2008/8/15(金) 午前 0:39

    返信する

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