居雲居

長い長い冬眠がクセになってしまった。少しリハビリが必要かと・・・・

趣味の話 映画編

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愛を読む人


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最初この映画の情報としては、15歳の少年が年上の女性から愛の手ほどきを受ける映画だと聞いた。
その後、感動の恋愛映画だとの情報が耳に入って来たが、恋愛映画には殆ど興味を示さないため、このままスルーするものと思っていた。
ところが、「ナチスの裁判が云々、その真実とは」との情報が流れ込んできたので、興味が少し湧いてきて、情報収集する事に・・・・「見てみたい」・・・・そして鑑賞。

実に素晴らしい映画でした。
一言でいえば、脚本の勝利ですね。
実に細かい演出が端々に散りばめてあり、それらが話が進むにしたがって登場人物の深みを掘り起こしてくれる。

本当は、映画の感想記事を書く時は見ていない人のために内容にオブラートを掛けてUPするべきものでしょうが、公開的にも終わりが来ているのでちょっと深めに書いてみます。

裁判編

人はこの映画を恋愛映画と言うが、私は社会派映画と解釈しました。
主人公の「ハンナ」が犯した罪、ナチスのユダヤ人収容所の看守。
そして、その事を裁く裁判。
ロール教授のセリフ「感情ではなく、法で裁く」「犯罪とはそこに意思が働いたかどうかで決まる」これが裁判の行方を見届けるに従って大きく心に残っていく。
「ナチス」と言うだけで感情論が先に立ち、全てを否定的に考える世論(人間)の怖さ。
看守としての職務に只まじめに従っただけの「ハンナ」に問われる罪。
そして、ハンナが裁判長に言ったセリフ「では、どうすればよかったんですか?」
その答えを誰もが持たない。ここにこの裁判の大きな間違いがある。
非難する事は簡単です、それが世間で悪だと考えられる事に対してならなおさらです。
でも、非難することに対して自分が負う責任や自覚についてまで考えている人は少ない。

ハンナ編

彼女の性格の生真面目さが全ての悲劇の始まりである。
この生真面目さを表すために映画の端々でそのエピソードを散りばめている。
マイケルを丁寧に洗ってあげるシーンや、きちんと片付いた部屋。
逃げるように引っ越す時にも牛乳瓶を丁寧に洗い流すシーンなどはその最たる物だと思う。
こうしてハンナが生真面目だという形を作り上げて裁判のシーンへと移っていく。
そしてハンナが自分の意思とは関係なく、ただ看守としての仕事に忠実なだけだったと言う事実に結びつける。・・・だから囚人を逃がす事が出来なかった。
ハンナにとって彼らは「ユダヤ人」ではなく「囚人」だったのです。
そして彼女の女としての強さにまいりました。
「文盲」という事実を隠す為に全てを捨ててきた人生。これは男には真似の出来ない生き方です。
事務職に移動が決まると、せっかく実り始めた愛を捨てて旅立つ
もともと続く事のない愛だと思っていたかも知れないが、男であれば職を変えて愛は捨てない生き方を選ぶだろう。
そして極めつけは、罪を被ってまでも守り続けた秘密。
おそらく彼女はこう思ったのだろう
「今まで「文盲」という秘密のために一人で生きてきた、刑務所に入ってもこれまでの生き方とどこが違う?同じ事ではないか、それならばこの秘密は守りぬこう、そして今気が付いたこの罪を償う事にしよう」と・・・・・


結構マジで書きこみました(笑)少々頭がヒート気味に付き、「マイケル編」「恋愛編」は次回に
今回は実にバカバカしい映画を紹介します。

先日、初めて入ったレンタルビデオ屋で発見しました。

『バーバー吉野』

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[監督] 荻上直子 
[脚本] 荻上直子 
[音楽] 井出博子 
[出演] もたいまさこ/米田良/大川翔太/村松諒/宮尾真之介/石田法嗣/岡本奈月/森下能幸/三浦誠己/たくませいこ/浅野和之/桜井センリ 

ストーリー
ある田舎町の小学生たちの頭髪は、唯一の床屋「バーバー吉野」のおばちゃん(もたいまさこ)によって、額の上で前髪をピッチリ揃えるおかっぱ頭【吉野刈り】にすると決められている。
これがこの町の伝統であり、誰もその事に何の疑問も持っていない。
しかし、ある日事件が起こる。東京から茶髪の転校生が現れた。
彼が「吉野刈りが変だ!どしてそんな髪型にするの?」と指摘した処から町を挙げての大騒動へと発展していく。


この映画は、噂だけ聞いており、長い間観る事が出来なかった。

ご多分に漏れず、この手の映画は上映館が少なく、大した宣伝もしていない為、リアルタイムで、観る機会がなかったのである。

数年後のある日、出張先で付けたテレビ(スカパー)で偶然にも流れていたのである。

いや〜〜感動しましたね。この幸せを神に祈りましたよ(笑)

しかし、その後、この作品と出合う事がなかった。レンタル屋にはこんなマイナーな作品が置かれる事はなかったもので。

それがなんと!!!!

また出会えた喜び、早速レンタルして観賞しました。

実に、くだらん!!!!


ほんと、バカバカしい。

評価はしようがない。


でも・・・・・・僕は大好きなんですね、この映画。僕的には最高です。

小学生が隣町へ行く事の大冒険、夜中に集会を開くスペクタクル。

しかし、何と言っても、

エロ本を読みふけり、好きな女の子の胸のふくらみや下ネタで異様に盛り上がる男の子のアホな生態が、中年男のロマンを掻き立てるのです。


萩上直子監督の作品は、「かもめ食堂」「めがね」と有名です。

馬鹿笑いではなく、含み笑い程度の展開でストーリーが流れて行くので、
のんべんだらりと観るには良い作品だと思います。
しばし、俗世を忘れますよ(笑)
本日、日々の忙しさから解放されたので映画を見に行ってきました。
(ただ単に、新年会が無かっただけです)

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チェ/28歳の革命
「トラフィック」でアカデミー賞監督賞&助演男優賞を受賞したスティーブン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロが、キューバ革命を率いた指導者エルネスト・チェ・ゲバラの生き様を2部作、総上映時間4時間25分で描く大作の第1部。1955年7月、貧しい人を救いたいと南米を旅するゲバラは、故国キューバの革命を計画するフィデル・カストロと出会い、彼に同調。そして1956年、28歳の若さで革命に乗り出したゲバラは、キューバの独裁軍事政権を打倒する。

原題:  Che: Part One
監督・撮影: スティーブン・ソダーバーグ
出演: ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲ 
      カタリーナ・サンディノ・モレノ、ロドリゴ・サントロ、ジュリア・オーモンド
製作国: 2008年スペイン・フランス・アメリカ合作映画

「チェ・ゲバラ」本名「エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ」は革命家である。


しかも武力革命家です。

悪く言えば殺人者です。

しかし、あの平和を世界中に訴え続けたジョン・レノンが

「世界で一番かっこいい男」と褒め称えた。


それほどに彼の生き様や思考はすごいものがあり、私自身も尊敬の念で見つめている人物の一人です。

さて、これほどの素材を持って描き出された映画「チェ・28歳の革命」




正直言って・・・・・・落胆して帰って参りました。

* カストロと知り合い、キューバ革命へ乗り出すプロセスが全然描いていない。
  (時間が足りないのならば、3部構成にしても描くべきだ。)
* 国連演説を絡ませながら描く部分は、一部構成なら素晴らしい演出(実際、素晴らしいとも思
  える)だろうが、2部構成にしているなら、ここは時間の流れ通りに描き、革命のプロセスを
  しっかりと描くべきだ
* 前半のジャングルの歩きまわるシーンは、その時々の状況を感じさせながら描くべきである


そして、ラストシーン。


確かに、次回に続くからかもしれないが、この作品も一つの作品としてきちんとした

終わらせ方はなかったのだろうか?

まるで、トイレタイムに一回中断みたいな終わり方は、・・・・・・・・理解不可能



ここまで文句を言いながらも、これがきっかけで多くの人たちがゲバラの理想や信念を

感じ取れればいいのなと、ゲバラファンの私は思うのでした。


あと一つ付け加えて置くならば、

「ゲバラ」がキューバ革命終了後、来日した際(日本の工業施設の見学の為に)

大阪のホテルで、広島が近いことを聞くや否や予定を変更して広島の原爆慰霊碑に向かった。

そして原爆病院へと足を運び、戦争の悲惨さを胸に刻み込みキューバへと帰って行った。

彼の本質は平和主義者なのだ。

アフタースクール

昨日の忘年会の余波が昼頃まで頭の中を襲い続けて、
ほとんど溺死状態と化していた。


こんな日は気楽に観れるDVDをと思い、レンタルショップへ



ぶらぶらと散策していると、以前から気に留めていた作品が・・・・



なんとこれが大当たり



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脚本・監督:内田けんじ/音楽:羽岡佳
出演:大泉洋/佐々木蔵之介/堺雅人/常盤貴子/田畑智子 他

              ストーリー
母校の中学校で働く人のよい教師・神野(大泉洋)の元に、かつての同級生だと名乗る怪しい探偵・北沢(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。北沢は神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう・・・。人を疑うことを知らない男と、人の裏側ばかりを見てきた男。ちぐはぐコンビの捜査活動から、神野の知らなかった、友人・木村の一面が次々と明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと向かっていく・・

見始めると、??と思い、見続けると、なんかわざとらしい演出だな(普通ここまでしないだろう)


しかし、テンポが良く、話の展開が小刻みに進んでいき、見る者の興味を引き付ける作品だったので、
そうした違和感も苦になる事無く見続けて行った。



しかし、しかし、その違和感がとんでもない種まきだった。





謎解きの段階で、ありとあらゆる違和感や矛盾が一筋の川となり綺麗に大海へと流れ込んだのだった。



これは、脚本の勝利だと思う。




内田けんじ監督の前作品「運命じゃない人」を観たくなってしまった。



内田けんじ監督
1972年、神奈川県生まれ。1992年から1998年まで留学先のサンフランシスコ州立大学で、映画製作技術および脚本技術を学ぶ。帰国後に自主製作した『WEEKEND BLUES』(2001)がPFFアワード2002で企画賞、ブリリアント賞を受賞。PFFスカラシップで製作した長編デビュー作『運命じゃない人』(2004)では、ストーリーテリングの巧さに批評家が絶賛。2005年のカンヌ国際映画祭批評家週間に出品され4冠受賞という快挙を果たし、さらに国内の映画賞でも8冠を達成。2007年に手掛けたCM「高橋酒造 白岳」もアジア・パシフィック広告賞で銀賞を受賞した。

カラーパープル

久しぶりの映画紹介。

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カラーパープル


あらすじ

1909年。南部ジョージアの小さな町で、まだ少女のセリーが二人の子供を出産する。その後、ミスターと呼ばれる横暴な男のもとに嫁いだセリーには、召使い並みの扱いを受ける辛い日々が待っていた。心の支えだった妹のネッティも消息を断ち、セリーの苦悩は深まるばかり。そんなある日、ブルース歌手のジャグが訪れ、セリーが彼女を世話することに…。ジャグを通じて人の愛に初めて触れたセリーは、ようやく明るい未来を予感する。原作のピューリッツァー賞作品を、巨匠スティーブン・スピルバーグが壮大なスケールで描いた名作。

監督  Steven Spielberg スティーヴン・スピルバーグ 
原作  Alice Walker アリス・ウォーカー 
脚本  Menno Meyjes メノ・メイエス 
原題 : The Color Purple 
製作年 : 1985年 
製作国 : アメリカ 
配給 : ワーナー映画配給
 
            キャスト(役名) 
•Danny Glover ダニー・グローヴァー  (Mr.Albert) 
•Whoopi Goldberg ウーピー・ゴールドバーグ  (Celie) 
•Margaret Avery マーガレット・エヴリー  (Shug Avery) 
•Oprah Winfrey オプラ・ウィンフレー  (Sofia) 
•Willard Pugh ウィラード・ヒュー  (Harpo) 

この映画の公開当時、スピルバーグ監督は「JAWS/ジョーズ」からなる娯楽徹底主義の烙印を押されていた為、重厚な人間ドラマを彼が撮るという事に周囲が困惑の色をあからさまに出し、上映時には余りヒットしなかった作品である。
また、黒人の心を理解していない黒人映画」という批判も黒人社会から出ていた。
こうした背景と、当時のアカデミー会員との確執もあり、第58回アカデミー賞で、作品賞を含む10部門で候補(助演女優賞で2人あがったので11候補)にあがりながら、全くの無受賞だった。
しかも、スピルバーグにいたっては、監督賞候補入りにも至らなかったと言ういわく付きの作品だ。
一部には、単なる賞取りの為だけに作った作品などと中傷する批評もあった。
その後、「シンドラーのリスト」で見事アカデミー賞を受賞する事にはなったのだが、
僕としては、この作品のほうがより相応しい作品だと思っている。


この映画の基本テーマは、「差別」にあると思う。
普通、黒人を主人公に差別映画を描くと、人種差別を描く映画になるのだが、
この映画は違う。人間社会にある「差別」を描いている。
男女の差別、職業の差別、宗教の差別、家族の中の差別、様々な差別を、
人種差別の底辺に措ける黒人社会の中で描くことにより、人間社会にある「差別」の醜さをより浮き彫りにしている。
そして、主人公の女性がすこづつ成長していく姿の中に、僅かづつ光を与えて行く事により、人間の成長と、「差別」に立ち向かう勇気、そして人と人との手の繋がりを膨らませていき、幸せをつかみ取るハッピーエンドへと辿り着かせる。

最後は出来過ぎ感が多少あるが、耐えに耐えた花の種が、一気に開花する爽快感がそれを忘れさせる。(と、僕は感じるのだが・・・・)


主人公のCelie役のウーピー・ゴールドバーグはこの作品で映画デビューであり、その後の活躍は知っての通りです。
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正直いって、ゴールドバークの顔は良い顔とは言えないのだが、この映画の中で時折見せる表情が可愛く見えて仕方がないのは、彼女の演技力の為だろう。

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 感動のラストシーン

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