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まゆみんの夫です。
今朝の新聞を見て驚いた。
福岡大学病院の医師が、がん患者に対して積極的治療だけでなく、
緩和治療という選択肢を示さなかったことで、和解金1300万円を支払ったとある。
(医師は副作用に関しても十分な説明を怠った)
「残された時間」の過ごし方の選択肢を積極的治療だけでなく提示すべきだったと解説されていた。
僕の認識では、緩和ケアは積極的治療を止めた人が行うものではない。
昔はそういう認識だったようだが、今は違う。
緩和ケアというのは、「痛みを緩和(コントロール)するケア」である。
WHOによる定義も
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な・魂の)問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。
とある。
例えば、熊本赤十字病院の場合、
昔は緩和ケアというものを特別視し、緩和ケアの専門病棟が存在した。
しかし、今はない。
どこの病棟でも、あらゆる痛みを軽減できるようケアするのは当たり前だからである。
WHOの定義の“疾患の早期より”という言葉に注目して欲しい。
緩和ケアは“あきらめ”の医療ではない。
痛みを取って治療するためにも、早期に取り入れるべき手法である。
まだまだ誤解が多いと感じる。
ちなみに、緩和ケアでは麻薬を使用することもあるが、
痛みをコントロールするための麻薬に依存性は無い。
麻薬中毒にはならないのだ。
これも「麻薬=悪」という偏見が未だにある。
また、緩和ケアに取り入れられる医療には、身体的痛みだけでないことも伝えたい。
麻薬は、積極的に医療に取り入れるべきだと言うのが現在の認識である。
まだ患者側にも知識不足の医者にも誤解している人はいると聞く。
最近の酒井法子や押尾学の報道でも、麻薬に対する誤解を助長しているのではないかと心配している。
医療に使う麻薬は、もちろん合法であるし、治療の選択肢のひとつである。
別に麻薬を使うのはがん患者だけでもない。
強力な鎮痛剤としての麻薬が認知され、患者の痛みを早期に軽減できる医療の発展を願う。
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