がん難民 コーディネーター 藤野 邦夫

最後まで生きる希望を捨てない人の方が、穏やかに逝くように思います。

乳がん

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乳房再建の続き

乳房再建に特化した施設としては、東京の「ブレストサージャリークリニック」と、大阪の「メガクリニック」が知られていますが、小生とは面識がありません。

いずれのばあいも、乳腺外科や外科からの紹介状が必要になります。

地元では乳ガンの専門医のいる病院として、愛知医科大学付属病院、愛知県がんセンター、国立病院気機構名古屋医療センター、社会保険中京病院、名古屋第一赤十字病院が知られていますので、相談されてみればいいでしょう。

さらに新しい方法としては、横浜市立大学付属市民総合医療センター再建外科の佐分利彦・准教授が、患者の体型や希望に対応できる自家組織移植法(DIEP flap=深腹壁動脈穿通枝皮弁=しんふくへきどうみゃくせんつうしひべん)を実施しています。

これは筋肉でなく脂肪組織を使う方法で、さまざまな箇所から細い血管をつけた脂肪組織だけを採取し、この血管と胸の血管をつなぎます。

さらに最近では、もっと細い血管を使う「SIEA flap=浅下腹壁動脈皮弁」という再建方法も試みられていますが、これはさまざまな条件に合致しないとできません。患者によって条件が違いますので、こまかい説明ははぶきます。

これらの方法の問題点は、極度に精密な技術を使用するため、手術には平均して八時間もかかり、むずかしいケースでは一〇時間もかかります。このため一日にひとりしか手術できず、二年以上待たなくてはなりません。費用はケース・バイ・ケースです。

しかし、リンパ節も同時に移植すると、リンパ浮腫が改善されることもわかってきました。

ヨーロッパでは、腹部、腰、太ももから脂肪細胞のもとになる脂肪幹細胞を採取し、胸に注入して乳房をつくる技術も開発されています。つまり乳房再建は、いまなお開発途上にあるということです。

乳房の再建

「乳ガン治療は再建をしてから、はじめて完了する」という欧米の常識と日本の実情とのあいだに距離があるようです。

乳房再建が目ざましい変化を遂げています。

現状では、大きくわけてシリコーンなどの「インプラント」(人工物)をいれる方法と、自分の組織を移植する方法があり、前者では手術が比較的簡単で、乳房以外に傷がのこらないところがメリットです。しかし、全摘手術で胸の筋肉まで切除されていれば、この方法は困難になるでしょう。

後者のばあいは、自然に近い乳房を回復できる点がメリットになりますが、一〜二週間の入院が必要になり、組織を採取した腹部や背中に傷跡と筋肉の障害がのこります。

たいていは腹部の中央を走る腹筋を採取しますから、確実に腹筋力が低下し、神経が損傷されるので、両脇の筋力も低下します。腹筋と背筋のバランスがくずれ、腰痛のような痛みがでる人も少なくないようです。ほかにヘソの位置がずれたり、腹筋のラインが消えたりすることもあります。

また背中の背筋を使うと、使わない筋肉は萎縮していくため、乳房も小さくなるリスクがあり、後背筋を使うと、肩を動かすたびに胸に移植した筋肉かいっしょに動く症状もあらわれます。したがって胸筋さえのこっていれば、常識的には前者を選ぶことになります。

人工物を使う後者の方法でも、さまざまな技術が使われていて、全容を知ることは不可能です。施設によっては日帰りで、皮膚と筋肉のしたに「テッシュ・エキスパンダー」(組織拡張器)を挿入し、月にいちど生理食塩水をいれて拡張していき、少しずつ拡張する方法がとられます。

そのあと組織拡張器をぬきとり、人工物をいれるわけですが、いまでは液もれの不安があるジェルタイプの「シリコーンバッグ」でなく、柔軟性のある固形素材製の「ソフトコヒーシブ・シリコーン」が開発されています。

しかし組織拡張器の挿入に三〇万円と、人工物との交換に五〇万円かかり、しかも一回ですまないところに問題があります。

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