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主婦との恋〜結論〜

弘美が働き出して変わったこと。


それは、一つにメールの回数が減ったこと。


それは、働いている以上、仕方のないこと。


そして、大きく変わったのがメールの内容だった。


多くが仕事のことで埋め尽くされている。


そして、初めての給料を手に取った頃、


僕の何かが崩れるような一言があった。





















『頑張って働いて、車を買い換えようって旦那と話してるの』





















働くことで、旦那以外の世界が出来た弘美は、もう僕が必要じゃなくなったのかもしれない。


メールの回数も一日に数回が、三日に一回になっていき、


三日に一回が、一週間に一回に…


どんどんと連絡が取れなくなり、ついには、全く返事が来なくなった。


僕は、もう半ば諦めていた。


一時の淡い夢だったのだと…


数ヵ月後、一通のメールが弘美から届く。





















『ちゃんと、さようなら言ってなかったね。さようなら』





終わり

   「就職先が見つかったよ!!」



弘美から朗報が入った。


ついに、正社員として雇ってくれるところが見つかったのだ。


弘美は、続けてこんなメールを送ってきた。


   「今までみたいにメール出来なくなるけど…気持ちは変わらないから!!」


今までは、自由のきく主婦業だったが、これからは、そうもいかない。


1日働いて、夜は家事。


鬼のようなスケジュールをこなさなくてはならないのだ。


でも、僕は心から喜んだ。


弘美が一歩、前進したからだ。


今まで、家でくすぶって、ストレスだけを溜めていた。


心に不健康だと感じていたからだ。


外で働く事で、見聞も広がるし、何より人と話せるのは全然違う。


家で旦那さんを待ち、子供がいるわけでもない。


人と会話する事無く、一日が終わる事が多いのだろう。


正味な所、僕に近づいて来たのも、そんな理由かもしれない。


ストレスのはけ口として、僕が存在していたのかもしれない。





















そして、初めての出勤日が来た。


弘美は、物凄く楽しかったのだろう。


久しぶりの仕事に、興奮したようなメールが来ていたからだ。


メールの数は、少なくなったけど、僕は喜ぶ弘美が愛しかった。


しばらく、働き出すと、弘美のメールが少し変わってきた。


この変化が今後の僕らを占ってるようだった…






続く

あの電話からしばらくは、今まで通りの生活を送っていた。


弘美とも相変わらずだ。


しかし変わり始めた事がある。


それは、弘美の一言からだった。


   「私、仕事を探す事にした…」


理由は、こうだ。


旦那と別れたくても自分が専業主婦だと急には生活できない。


かと言って、実家に出戻りもできない。


自分が自分の生活を出来るように、フルタイムで働くと言うのだ。


弘美は、僕にもこう言った。


   「豊君に何でもかんでも頼るわけにはいかないでしょ?」


ようは、自分が自立してないのに、僕を逃げ道に飛び込みたくないのだ。


弘美の考えは、立派だった。


何も反対する理由は無い。


僕も全面的に協力すると言っていた。





















しばらく、就職活動をしていただろうか?


なかなか弘美は、就職が決まらなかった。


と言うより、面接もそんなに行ってなかった。


良さそうな所を見つけると、僕に報告はしてくる。


しかし、腰が重いのだ。


当然と言えば、当然だ。


何もしなくても旦那が生活はさせてくれる。


切羽詰った感が無いのだ。


旦那との生活さえ我慢すれば済む話で、今までよりマイナスになる事は無い。


それに、僕と言う支えがあったのも大きかったのかもしれない。


時々会う僕で、ストレスを発散していたのかもしれない。


ある日、弘美から一通のメールが来た。











   









   「就職先が見つかったよ!!」







続く。

弘美からの一本の電話。


こんな時間に電話がかかってきたのは、初めてじゃないだろうか?


時計を見ると、夜の10:00だった。


しかも金曜の夜。


旦那さんと一緒のはずだ。


それより、自分が金曜の夜なのに、一人部屋にいるという事に、


少し虚しさを感じたのを覚えている。


   「突然、ごめんね…」


   「ううん、平気だよ。弘美こそどうしたの?旦那さんは?」


   「実はね…喧嘩したの…」


   「喧嘩?どうして?」


   「今日、旦那が帰ってきて、ご飯の準備してたのね…」


   「うん」


   「そしたら、旦那が私を求めてきて…」


   「うん、それで?」



この手の話に慣れてしまったのか、他人事のように聞いている自分に驚いた。



   「私…拒んだの。と言うより拒絶しちゃったの」


   「それは、旦那さんからしたら辛いよね…そりゃあ怒るよ…」


   「うん、でもどうしても嫌だったの。豊以外に触れられるのが…」


   「それで、どうなっちゃったの?」


弘美は、軽く涙を啜りながら答えている。


   「ぶたれた…暴れちゃって…」


   「大丈夫なの!?」


   「うん、あの人すぐに、ぶつから…」


   「で?旦那さんは?」


   「そのまま怒って出かけちゃった」


   「そっか…」


   「私、もい嫌だよ…」


   「うん…」


   「豊の所に飛び込んでもいいかな?」





















弘美の真意は、どうだったかは、わからない。


ただ、何かが動きそうな予感はしてきた。


弘美が飛び出せるのか?


そして、僕は、それを受け止められるのか?







続く

あれから、二人の付き合いが始まった。


僕の生活は、弘美とのメールと弘美に逢う事以外は何も変わらない。


弘美も恐らく、僕以外は、何も変わらない生活を送っていたと思う。


毎日、旦那さんの為に洗濯をして、


毎日、旦那さんの為に食事を作って、


毎日、旦那さんの為に掃除をして、


毎日、旦那さんの為にお風呂を入れて、


毎日、旦那さんの為に…


夜の営みも旦那さんとあったのだろう。


一度、ベットの中で、その話を聞いた事がある。


旦那さんとのは、苦痛だから本当はしたくないと。


だから僕に抱かれてるのが一番、幸せだと。


弘美は、僕に対しての想いを素直に伝えただけかもしれない。


ただ、僕にはキツイ一言だった。


弘美の家庭での出来事一つ一つが、心にずしりと圧し掛かってきた。





















弘美とは、基本的にメールでのやりとりだけだ。


逢うにしても時間が無い。


僕は土日休みの普通のサラリーマン。


旦那さんも土日休みの普通のサラリーマン。


弘美は、普通の専業主婦。


僕は時々、会社をサボっては、昼間に時間を作った。


弘美は、何かしら理由を付けて、夜の外出を試みた。


それでも逢えるのは、月に一度有るか無いか。


時間にしてみたら2、3時間程度だ。


いつもホテルの部屋で逢って、別れるの繰り返し。


逢った時は、貪りあうように求める二人。


普通のカップルと違って、逢える時間が異常に少ないせいか、


その2、3時間が物凄く濃い時間になる。


なぜなら、次があるかわからないからだ。


旦那さんにバレたら…


どうしても、こんな思いが二人の頭をよぎる。


そして、弘美はその不安を払拭したいかのように、僕によく質問していた。


   「もし、全てを捨てたら…豊君は私の事を守ってくれる?」


   「当たり前だろ。誰が何と言おうと、弘美の味方だよ」


お互いが自分の傷を埋めるには、この会話しかなかったのかもしれない。





















しばらくすると、二人のパターン、二人の形が出来始めてきた。


そんなある日、鳴るはずの無い時間に鳴るはずの無い人から着信があった。


夜、弘美からの着信だった…




続く

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