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宮崎ボランティア日記と批評
http://blogs.yahoo.co.jp/goodef224/MYBLOG/write.html
長野県内で調査を行っている、調査員のブログ。報告書作成の著者のノウハウは、参考に
なるだろう。そして世間で流布している考古学徒のイメージを払拭するかのような言説
は興味深く読めるだろう。
その中で興味深い一説があったので引用してみたい。
『パソコンをひろげてるとなんとなく仕事をしてるような感じがする。
というのは一般的な見方だろうか。
ただそれが通用しないこともある。最近、デジタルトレースをやり始めているのだが、いままでそんなことはやっていなかったし、突然マイノートパソコンを持ち出して始めたので、どうも何か怪しいことをしていると思われたようだ。しかもキーボードをたたく音もしないので、ますますその怪しさは増してしまった。遊んでいる、としばらくは思われていたようだ。(まぁ普段の行動が行動なので仕方ないか…)パソコン=仕事ということが通用しない場合もある。
同じ身ぶりをしていても周囲のコンテクストによってその与える意味は大きく異なってくる。
アナログ一色のところにデジタルを取り入れると、スゴーイという歓声とともに変わった人という視線を向けられる。これが客神マレビト気分?ここをご覧になっている方の中にも職場でパソコンのことなら彼に聞けばいい、と頼られながらも、パソコンオタクという変な視線を向けられている、という方もいるのではないだろうか。(私はそんなにパソコンに詳しくないので、そこまでではないが…)
おそらく考古学におけるデジタル化もそんな眼でみられている、と感じるのは思い込みだろうか。おそらく大抵の現場がアナログを基軸とした作業工程を組んでいるから、そう感じられるのだろう。そもそも大学での考古学の初歩がアナログ一辺倒だから、それが最高のもの(もしくは基礎基本)だと錯覚してアナログ至上主義が蔓延する。
ただ正確に言えばアナログ至上主義ではなく、アンチデジタル主義なのかもしれない。デジタルの欠点ばかりをついてアナログに走る。大半のアナログ派はそんな印象を受ける。いっぽうのデジタル主義もアンチアナログ主義になっているのかもしれない。(同じ二次元情報でもパソコンの画面を通しただけで、扱われ方が大きく異なってしまう。つくづく生産性のない議論である。)
デジタルを語る際に、ただ技術的なことばかりを語って、こんなに知ってるんだぞ、すごいだろう、では耳を傾ける人は限られ背を向ける人が多くなる。また現実的に考古学(埋蔵文化財行政)は生産性の高い業界ではないから、コストダウン目的だけでは業界全体の規模縮小にしかならないだろう。
現状では、それ面白そうだねやってみようかな、と思われるような具体的なコンテンツを提供できなければ、デジタルはマレビトであり続けるしかないだろう』
この話は考古学が他の業種と違い、アナログな業種であることを改めて認識させられる。
生産性が要求されないこととやはり関係があるのだろう。
<web>
http://plaza.rakuten.co.jp/shiwan/diary/200604200000/
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