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第5章 「世界を改変する者」
相手のライフは4000、グラビティヒューマン、グラビティバインドと伏せカードが2枚。そして、勝也のライフは1000、ブラックマジシャン、伏せカードが2枚。
(くっ、グラビティバインドの効果でブラックマジシャンは攻撃できない。しかも相手モンスターは重力に抗体のあるモンスター・・・・・一体どうすれば。)
「ターンエンド。」
相手は勝也の行為をあざけ笑った。
「そうだよなぁ、攻撃を封じられちゃあ何もできねぇもんなぁ。んじゃぁ、これが最後のターンだな。ドロー。俺はクロスモンスター、『グラビティハーツ』を召喚。そして、魔法カード『クロスフュージョン』を発動。」
「クロスフュージョン!?城内さんが使っていたカード。」
「城内?ああアイツか俺が洗脳した役立たず。」
遊戯は相手の言葉を聞いて激怒した。
「き、貴様ァ、よくも城内君を!」
遊戯の額にはウジャドの目のアザが見えた。
「ははははは、そう怒るなよ。役立たずは役立たずなんだからよぉ。」
「遊戯さん!僕が必ず城内さんの仇をとります。だから今は僕を信じてください。」
勝也の言葉には覇気があった。
そして、その覇気を遊戯は感じとった。
「勝也君。わかった、俺は君を信じるぜ。」
「何言ってんだ?お前ら、このターンでお前は終わりだと言ったはずだぜ。さぁ現れろ。重力の支配者にして重力の神、『重力神グラウディウス』。」
相手の場に現れたのは神々しい黒い光を放ち、顔は人間、体は黒い球体が中心になっていてそこから腕や足などが生えているモンスターが現れた。
「『重力神グラウディウス』の攻撃力は2700。お前の残りのライフポイントをゆうに超えているぜぇ!」
相手は勝也の伏せカードを指さした。
「そして『重力神グラウディウス』の重力によりこのターンの間魔法、罠は発動できないんだよぉ。そしてこのカードと同じ属性のモンスターが相手フィールド場に存在する場合、直接攻撃が可能になるんだよぉ。」
「なんだと!?」
遊戯と偲の声が重なった。
「『重力神グラウディウス』でプレイヤーに攻撃。グラビティホール!」
重力神グライディウスの黒い球体からブラックホールの様なものが出現し、勝也を飲み込もうとした。
「まだだよ。手札から『アタックイーター』の特殊効果発動。」
「何ぃ!?」
「このカードの効果は相手が直接攻撃宣言をした時に発動可能なカードだ。このカードを手札から捨てることにより相手のバトルフェイズを終了する。」
アタックイーターが自分フィールド場に現れ重力神グラウディウスの攻撃を無効にした。
「ちっ、さっき引いたカードが攻撃を防ぐカードだったとは・・・・・クヒッ、いいねぇ、さすが“時のシグナー”だぁ!そうでなくっちゃあなぁ。ターンエンドだ。」
(クッ、『グラビティバインド』を破壊しなきゃ僕に勝機はない。)
勝也は目を静かに閉じデッキに手を乗せた。
(僕のデッキ・・・信じてるよ。)
目を一気に開き勝也はデッキからカードを引いた。
「ドロー。・・・・来た!僕はレベル1チューナーモンスター『キングロード』を召喚。」
「おっしゃ。あのチューナーモンスターが出たということは勝也の切り札がでるな!」
「レベル1チューナーモンスター『キングロード』にレベル7『ブラックマジシャン』をチューニング。新たな力を極めた魔導師よ。今その力を解放せよ。
シンクロ召喚。最強にして混沌の魔導師『ブラックロードキング』!!」
現れたモンスターはまがまがしいオーラーを放ち何とも不気味なモンスターだった。
「はっ、何かと思えばたかが2600のモンスターかよ。それじゃぁ俺の『重力神グラウディウス』には勝てねぇ。しかも、レベル4以上のモンスターは攻撃できないんだぜ?」
ふふっと勝也は微笑した。
「なっ、何がおかしいんだぁ!」
「誰がこのモンスターの効果は無いって言ったの?」
「何っ!?」
「『ブラックキングロード』の特殊効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功したとき、フィールド場の魔法・罠の数だけ攻撃力が×300ポイントアップする。そしてこのカードは罠の効果は受けない。」
ブラックロードキングはハァァァァァァと力強い声を出し、力を溜めていた。
「今の『ブラックロードキング』の攻撃力は3500。お前のモンスターの攻撃力をゆうに超えている。いけぇ。混・沌・魔・法!(カオスマジック)」
ブラックロードキングは高く飛び、手から出る緑色の球体で重力神グラウディウスを撃破した。
そして相手のライフポイントは4000から3200へとダウンした。
「っ、てめぇ俺にダメージを与えたことを後悔しろよなぁぁぁぁぁ!!」
相手が怒り狂っているとわかるほど相手は怒り狂っていた。
「リバースカードオ―――」
相手が罠を発動しようとした時、女の人の声が聞こえた。
「もうそれぐらいにしときなさい。コレクト。」
相手の横にはいつのまにか女がいた。
「もうすぐ作戦が始まるわよ。こんな所で道草くってんじゃないわよ。」
「ちっ、もうそんな時間か・・・・オイ確か勝也とか言ったな。」
相手は勝也を指さして言った。
「俺達はこれから1時間後、KCコーポレーションでこの時代の破壊を実行する。邪魔したければ来い。」
横にいた女は焦って言った。
「ちょっ、何バラしてんのよ。」
「いいじゃねぇかぁ。どうせ、邪魔なんてできねぇんだからよぉ。」
「まぁいいわ早くKCコーポレーションへいきましょ。」
「待て!」
遊戯は相手を呼び止めた。
「お前達は何者なんだ!?」
コレクトは後ろを向き答えた。
「俺達は“リノベーション”。腐った未来を変える為に過去に来た改変者だ。」
それだけを言うと二人は瞬間移動でもしたかのように消えた。
勝也はデュエルが終わると緊張の糸が切れてしまって地面に寝そべった。
「はぁはぁ。」
「勝也!」
「勝也君!」
二人が勝也に近づき大丈夫か?と聞いた。
勝也は軽く手をあげて大丈夫と意思表示をしてみせた。
「はぁ、はっ、早く・・・KCコーポレーーションへ行かなきゃ。遊戯さんの世界が破壊される・・・っ!」
勝也は立とうとしたが足が重いどおりに動いてくれなかった。
それを見た遊戯が勝也を気遣い肩を貸した。
「すいません。遊戯さん。」
「気にするな。それより早くKCコーポレーションへ行かなくちゃいけない。すまないが少し早足であるかせてもらう。」
「はい。」
偲はKCコーポレーションに向かっていている途中あることを疑問に思っていた。
それはコレクトが言った“時のシグナー”のことだ。
“時のシグナー”それは俺達がタイムスリップしたことに何か関係があるのか?それ偲はKCコーポレーションへ行く間それだけを考えていた。
第5章 完
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