神戸な夜ご飯

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またジャンルを越え、今回は映画・DVD紹介。

心に届いたものだけを掲載していこうと思います。



これは難しい。

観終えてから感動を伝える。

映像も著作権がらみで掲載できない。

結果を述べてはならない。

これがお試しです。

失敗を承知で書き込みしてみます。

映画・DVD紹介はこれが最初で最後かも^^;

最後までお楽しみください。



先ずは、観終えての感想から。

新しいミュージカルと言っても過言ではない。

殆ど、歌はないよ。

しかし、いつもどの場面も音楽が聴こえる。

主人公が五感で感じる音は音楽に変わっていくと知らされる快感。

シンフォニー、ゴスペル、ロックetc音楽は音楽…。

何もが彼の心にある音を震わせる。



そして彼が根源に持ちえたものは何なのか…



音は音楽の原点だと感動しました。



人物紹介。

主演はフレディ・ハイモア。

ネバーランド・スパイダーウィックの謎・チャーリーとチョコレート工場等に出ている子。

好演である。戸惑い顔と笑顔、指先、瞳さえが演技しているようである。

次にロビン・ウィリアムス。彼の存在がないとストーリーは展開しない。

今回は悪役でしたが、彼の昔からのファン。

悪役でも良い演技でした。

他に重要な登場人物は二人。

それをとりまく人物が五人。



次に、内容を少し。

彼が生まれて11年が過ぎている。

映画のスタートは…彼が、麦畑の青い穂が風に揺れている中に居る。

これだけでこの映画は納得させてくれる作品と思った。

風は音楽となり、彼を包み込む。



音楽とは何か?

家族とは何か?

映画の後半に、ある登場人物が主人公の少年に言う。

「音楽は何があっても捨てるな。」

それを信じた彼は、それを実行する。



『August Rush』八月の興奮か?

邦題は『奇跡のシンフォニー』である。

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ここに二枚の絵皿がある。

年号を確認する。

1994そして1995と入っている。

一年に一枚しか作らない皿。

阪神・淡路大震災の前後のイヤープレートである。

この二枚は、私にとってとても意味がある皿である。



東京の親しくしていた友の結婚式も終え、新幹線に乗ったのは最終便であった。

呑み足らず?しこたま呑んでも足りない関西からの上京組が三人。

一緒の帰路に困ったと言うより呑み直そうと、新幹線に乗り込んだ時にはもう呑んでいた。

三連休の最終日だった。

大阪で一人降り、私ともう一人が神戸で降りる。

改札をどう通ったかも不明なくらいの酩酊。

タクシーの中で日付が変わった。



いつもより早く目覚めた。連休明けで、仕事も繁忙と予想される。

翌朝、酔いを汗で出そうと風呂に入る。

数秒後、それは突然襲ってきた。

風呂の壁が落ちたのまでは見えた。

浴槽は壊れない。

激しい揺れがしずまっても、湯船のお湯は激しくたゆたうようにずっと揺れていた。

14年前の阪神・淡路の大震災である。



京都の家具町通り、あるビルの三階にその画廊はあった。

永田萌。

家電のポットや郵政省とのコラボも有名になった女史。

当時(有)妖精村として発足していた。

いわさきちひろを彷彿とさせるタッチ。

その会員となった。

それから、京都に行く都度、時間があれば画廊を覗いた。

原画も何点か購入。絵本も買い集め、不要になる事情もあって寄付もした。

しかし、処分できないものがある。

(有)妖精村から毎年届く絵皿。

震災前の物と震災後の物。処分できない。



何故か?

それは、彼女の直筆の文面であった。

震災にあった地域の会員に、おそらく広範囲に及ぶと思われる見舞いの言葉。

そして、イヤープレートがもう手許に無くなっているのであれば申し出てください。

その優しさに涙が止まりませんでした。

当時、報道もさることながら、物見遊山のアベック等が記念に写真!とかを散見。

カメラを取り上げ何度も壊してやろうと…。

そんな中、優しい絵のまま女史の心が届いた素敵な手紙でした。

掲載にあたり、PCで確認してみた。

活躍は益々のようで何よりである。

今は株式会社となっているようです。

HPはhttp://www.yohseimura.co.jp/



諸事情により、それから数年して会員ではなくなった。

しかし、未だに女史のファンである事に変わりはない。

ブログ短編小説『刺子のマフラー』を読んでいただきありがとうございました。

書き上げて印刷してみました。16ページに及ぶ物。

少なからず驚きました。

最後まで皆様が読んでくださって暖かい書き込みを下さったからこそ。

本当にありがとうございました。

お礼と言っては何ですが、この小説のメイキングと言うか、どうやって出来たかを…

暴露。面白おかしく読んでいただけたらと思います^^


1. 物語の発端について

  理由は簡単に説明すると、次のような順となろうか。

  先ず、TV。年末年始のつまらぬ特番ばかりで観るものがない。

  此処一ヶ月、ぼんやりと何かを書いてみたいと…

  次に、店の紹介。年末年始はパートナー共に都合がつかず紹介できない。

  時実女史の川柳の最終書き込みあたりから短い小説のような物になったらと思った。

  正月の明け、二日に手持無沙汰もあり、手許の刺子のマフラーを洗い張りした。

  小説に付き物の何か「小物」の登場。これでいこうと決まった。

  これである程度スタート出来る…と言う無謀なスタートであった^^;

2. 物語と現在の気候状況、他の「小物」そして亜希子について

  年明けから、どの地方も寒さが増したので場所は特定しなくて良くなった。

  よって、季節設定は霜月から睦月。短編なので季節限定とも言える。

  出きるだけ短く、いろんなチョイスを盛り込もうとvo.2には決定していた。

  例えば「小物」は好きな物をいっぱい登場させました^^;

  順に「刺子のマフラー」「加賀友禅」「博多献上」「伊賀の組紐」「大島」「根付け」

  「たとう紙」「日本画」「香」「浄瑠璃」「音楽」「茶」「焼き物」「作務衣」etcです。

  どこで登場させるかは…大変でした^^;無理なく話しの中に納まったと思いますが

  どうでしょうか?^^;

  次に、問題の女性「亜希子」について…パートナーとも相談したのですが、これは

  最後まで秘密のままが良いと言う結論に達しました^^;ご了解ください^^;

  因みに、パートナーがモデルではありません。亜希子は亜希子です。

3. 各小節の言葉と情景と登場人物の年齢設定について

  言葉は、九月から今まで掲載してきたお店や川柳の紹介やその他のものと変えぬ。

  それには気をつけました。例えばお店の紹介にしても、実際に行って楽しんでいた

  だけるよう、物語タッチで紹介しています。また、ブログ開始から四ヶ月を過ぎた。

  お店紹介から始めて、豆知識や、川柳、此処に来て小説もどきまで登場^^;

  一貫性がない^^;よってとても気を使いました。書き出した言葉に統一。

  逢瀬の情交シーンにはとても悩んだ^^;これは人それぞれ^^;
  
  皆さんの想像に任せました。

  情景は、映画好きなのが影響していると思う。各場面を文字で動いて見えないか?

  それが課題でした。「…」に想像を膨らませて貰ったり、時間や空間を感じてくださったのなら嬉し

  いです。着物の風情もそう。八掛等、見え隠れする所にお洒落で登場して欲しかった。言葉を捜して

  言葉がない無粋な男も。どうやったらその姿を想像してもらえるか?タクシーでの最後の別れは、ち

  ょっと自分でも苦しいくらい胸を掻き毟りながら書き終えました^^;

  さて、男の年齢。これは、簡単。ちょっと渋めですが、自分を重ねてのものです^^;

4.最後に…

  小物にもう一つ「火鉢」があります。これは無理やりでした^^;

  マンションで火鉢は無理?けれど、亜希子からの年賀状はメラメラと燃えて欲しい。

  灰皿では情緒も何も無い。よって幼い頃から、好きだった火鉢に登場してもらいました^^;

  何度か読み返してみました。何箇所も「あかんわぁ!」と反省。

  次回がもしあれば、もう少しましなものをと思っております。

  最後まで読んで下さってありがとうございます。

  皆様の書き込みを拝見し、何かしら達観できた竹の花です。

  本当にありがとうございました。    竹 拝

紅白も終わり、風呂へ入る。

カウントダウンは風呂で洗髪のあたりだろう。

風呂からあがると新年になっていた。

裸でベランダへ出てみる。

立ち昇る湯気が心地良い。

若人のように叫ぶか…叫ばない。

数分で寒さに負け、そそくさと部屋へ戻る。



友人の気配りのお節に舌鼓を打ちながらピアノ・ソロを聴く。

転寝のつもりが、しこたま寝たようだ。

午前六時を過ぎている。

軽くシャワーを使い、結城の刺子織作務衣に着替える。

綿入れをはおり、郵便受けのブースへ。

輪ゴムで束ねられた年賀状を取り出し、寒いので急いで戻る。



換気をしながら火鉢を抱き込む。

炭の上で、南部鉄瓶が沸騰している。

有田の湯冷ましで沸騰したお湯を落着かせる。

一人初釜と洒落込んで…年賀に目を通すか。

輪ゴムを外し、年賀状に一枚一枚目を通しだす。

ここ10年で、年賀状も様変わりした。

表書きはPCで印刷、どれもが同じに見える字体で誰からのものかわからない。

裏返してみる。

一筆、書き込みがあればまだ救える。

印刷済みの年賀かインクジェットで印刷したそれがほとんど。

末尾で差出人が判明と言うのが最近の年賀状である。

あと数枚で読み終えると言う時、その年賀を手にした。



見覚えのある、流麗な筆字。

一瞬の内に蘇る記憶。

美術館での記帳や、逢瀬をせがむ手紙…

間違えようがない亜希子の文字。

何故今頃、年賀なのだ?

あのタクシーで別れてから何年経ったのだろう…。

戸惑いと狼狽。

裏返してみる。

…家族の写真。

彼女と亭主、抱き寄せている幼子…。

私は、年賀に微笑んでいた。

挨拶の結びが「上京の際は、是非お立ち寄りください。」

彼女はまた大人になったようだ。

写真に納まっている彼女の顔は、私が知らない顔。

妻であり、それより頼もしささえある母の顔になっていた。

その年賀を火鉢へ。

あっと言う間にメラメラと燃えつくす。

…。

何かが終わった。

煎茶が久し振りに美味しいと思えた。



酒仲間達が続々と訪れる。

心地良く酔えた元日であった。

二日になり、書きそびれていた年賀返しも済み、朝風呂も済ませた。

あれから何年たったのだろう?

もう、思い起こすのは止めよう。

一度も洗っていないマフラーを洗い張りする。

心の奥底で、何かしらのけじめがついていた。

道行。

梅川・忠兵衛いや、お初・徳兵衛の曽根崎心中。

この世のなごり 夜もなごり 死にに行く身をたとふれば、

あだしが原の道の霜 一足づつに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ

あれ数ふれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残る一つが今生の

鐘の響きの聞き納め 寂滅為楽と響くなり…



何度か、二人で訪ねた寂れた宿もあった。

狂うほどに求め合いながらも彼女は頑なに避妊に拘った。

覚悟の逢瀬に避妊はない。

道行はないのである。

今生で、七つ目の鐘を聞いている。



彼女は、昔を、また家の話をほとんどしなかった。

知り得る情報は、商社勤務の夫と社宅マンションに二人暮らし。

一回だけ、淡々と幼子を昔に亡くしたと呟き、その後一日中泣いていた。

その日の帰り際「二度と訊かないで」と背中が語っていた。



ワインを飲み干し、煙草を燻らす。

紫煙の向こうに冬の早過ぎるくらいの夕暮れの空が覗える。

一頻り泣きじゃくった彼女も今は落着いている。

私は、一言も発しなかった。

発せなかった。

「ついて来い」とは言えない。

「そうか」ではない。

いつもよりはしゃいだりしていて何か予感はあった。

しかし、突然の事で思考がついて来ない。

気の利いた言葉の一つも出てこない。

結局その後、二人は何も語らず粛々と身繕いをし、帰るべく仕度。

苛々と煙草の本数だけが増える。



宿を出て、普段へ帰すようにタクシーへ彼女を乗せる。

手を握ろうとしたが、気づいてくれない。

こみ上げるものがある…

開いていた窓がオートで閉まりかける。

閉まった途端、彼女が口を開く…

「馬鹿!馬鹿!馬鹿!」ハンカチが間に合わず涙が溢れている。

タクシーが走り出した。

私は、彼女が数時間前にくれた刺子のマフラーを握りしめていた。



最終章へ続く

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