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後藤ひろひと OFFICAL SITE ひろぐ

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友人からこんな物をもらった!

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これは映画『パコと魔法の絵本』に登場する
「アメンボ家来」と「沼エビ魔女」だ!
かつてこの映画が公開されていた頃に
渋谷のパルコで開かれていた
『”パコと魔法の絵本”展』において
確か展示のみの非売品として陳列された物だったが
なんでも今はこれが
「ガシャポン」で販売されていると言う!
私がデザインしたわけではないが
そもそもは私の頭の中で生まれたキャラクターなだけに
なにやらとんでもない嬉しさを感じる!
知り合いからは
「ガマ王子が出ない!」
だの
「パコが欲しいのに!」
だのと苦情をもらうが
それは私にはどうにもできない!
私にとってはこの2つで充分!
こんな物が売られているというだけで
わくわくしてしまうのだ!

さて「ガシャポン」と書いたが
「ガチャポン」と呼ばれる事もある!
それが地域差なのかどうかはわからないが
なにしろ私はそれらどちらの言葉も
大阪に来てから初めて聞いた!
私の実家山形がいかに寂しい土地であっても
あれが存在しなかったというわけではない!
子供の頃は小銭が貯まれば
スーパーヤマザワに走り
散々あれをやったものだ!
しかし私を含む全ての小学生が
あれを「ガシャポン」や「ガチャポン」と
呼ぶ事はなかった!
我々はあれを
「ピーカップ」と呼んでいたぞ!

「なんでー?」
と思われる方は多いかもしれないし
当時山形で小学生だった人でも
なぜあれを「ピーカップ」と呼んでいたのか
自分でもわからないという人も多いだろう!
しかし私はちゃんとその説明ができる
数少ない人間である!

ネットで「ピーカップ」を検索しても
あまりいい資料が出て来ないのだが
私の記憶では
私が幼稚園で過ごした2年間の間に
「ピーカップ」は生まれた!
つまり1973年から1974年の間である!
夕方のアニメ放映時間帯に流れたコマーシャルに
私は度肝を抜かれた!
「子供用自動販売機ピーカップ」!
それは黄色いロケットの姿をしていた!
先端は赤かった!
高さは恐らく今の「ガシャポン」と変わらない物だったろう!
ロケット1台では店頭に設置した際に不安定なので
必ず2台がくっついていた!
黄色いロケット2台の中には
カプセルがいっぱい詰まっていて
10円玉を1枚入れてレバーを廻せば
その中のどれかがコロンと出てくる!
中に入っているのは
今のように機械一台ずつが何かテーマを持っていたわけではなく
なにしろ安物のプラスチックおもちゃだった!
指輪だったり自動車だったり
動物だったり飛行機だったり・・・
手に入れたところでたいして価値のない物である事は
子供ながらにわかっていた!
しかし子供のための自動販売機「ピーカップ」は
ひょっとしたらとんでもない物が出てくるかもしれない
という無駄な期待をおおいに煽る物だった!
私はそのコマーシャル・ソングのメロディまで覚えている!

♪ピーカップ
 ○ーカップ

「○」の部分もひょっとしたら「ピ」だったかもしれないが
なにか違う発音に聞こえた!
「プ」だったようにも思える!

この「ピーカップ」が存在するまでは
自動販売機と言えば
「たばこ」と「ビール」が主流で
子供が買えるのは「ジュース」だけだった!
だからドライブインなどで
「ジュース」の自動販売機を使う際には
3人兄弟だった私達は我先にと
お金を入れボタンを押す権利を争ったものだ!
しかし!
「ピーカップ」が夕方のテレビで宣伝された時
私は思った!
「私たちの時代が来た!」
と!

私は近所の菓子パンなど売っている店の前に
初めて「ピーカップ」が置かれた日の事も覚えている!
近所の友達みんなで出かけ
2台の黄色いロケットを見つめ続けた!
ポケットに10円玉は入っているのだが
これを買っていいものかどうか悩んだ!
実に深く会議した!
駄菓子屋でウルトラマンのカードを10円で買うのは
日常的な事だったのだが
子供という社会的地位の者が
親の承諾なしに
自動販売機を使用していいものか?
というのが論点だった!
割といい子だった私は購入を控えた!
「これはいけない事だ」
と判断したからだ!

後日それがたいして悪い事ではないという
親からの許可をもらい
私は「ピーカップ」に100円ほど費やしたのも覚えている!
どうしようもない指輪や飛行機と
そしてあのカプセルを
山ほど自宅に持ち帰った!
あの当時はカプセルを捨てる子などいなかった!
カプセルまで含めて自分が買った物だったので
カプセルだけでもずいぶん遊んだものだ!
砂を詰めて壁に投げつけたり
水を詰めて壁に投げつけたり・・・
そうそう!
虫を入れて飼っていた事もあった!

それからしばらくして
ロケットの姿をしていない「ピーカップ」が置かれるようになり
それらは現在同様にテーマを持ち始めた!
値段は20円になった!
ロケット「ピーカップ」が姿を消した頃
50円や100円の「高額ピーカップ」が生まれ
やがて200円や300円は当たり前の現在に至るわけである!

私がいくらこのロケット「ピーカップ」の話をしても
大阪でも東京でも共感してくれる人がいない!
ひょっとしたらこの「ピーカップ」は
東北だけの文化であり単語だったのかもしれない!
「ガシャポン」や「ガチャポン」と聞いても
何もわくわくしないが
私は今でも「ピーカップ」と聞けば心がひろぐ!
今日この『ひろぐ』を書いた記念に
私はこれから「ガシャポン」の事を
もう一度「ピーカップ」と呼ぶ事にしよう!

いかがだろう?
もしもあれを「ピーカップ」と呼んでいた人がいたら
是非ともPiper掲示板に書き込みをお願いしたい!
そして東北人の誇りを持って
私と共に再びあれを「ピーカップ」と呼ぶ運動に
参加していただきたい!

ちなみに「ピーカップ」のカプセルに
小さな丸い穴が空けられている理由をご存知だろうか?
実はかつては穴のないカプセルだったのだが
屋外に設置している際に
夏の暑さによってカプセル内の空気が膨張し
ちょいとかわいい爆発事件が多発したからだ!



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