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後藤ひろひと OFFICAL SITE ひろぐ

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普段はめったな事がない限りTVを見ない私だが
風呂場に設置されたTVは時々スイッチを入れてみたりする!
ずいぶんと時間のズレた生き方を営んでいるため
入浴するのは深夜2時とか3時とかそれ以降だ!
そんな時間に関西で放映しているのは
海外ドラマかアニメか
よしもと若手芸人の番組である!
見知った芸人達を全裸で見ると
たいそう不思議な感覚でひろぐのだが
コマーシャル・タイムに
見知った女優や女性タレントが登場すると
なんだかギクッとする!
うわ!
っとつぶやいてしまったりする!
このシーズンなので向こうが水着姿ならば
「ほぼお互い様」
と言えるのだが
エプロン姿の「水野真紀」などが現れると
足を伸ばせる浴槽の中なのに
小さく体育座りをしてしまう!
しかしまぁ
先方が宣伝している「大阪ガス」のお風呂に
まさに入っているわけだから
そこもまた需要と供給における「ほぼお互い様」
という事で自己解決している!
東宝がプロデュースする『ガス人間第1号』には
東宝芸能に所属する彼女に
是非とも出演して欲しかったのだが
交渉もせずに断念した理由は
彼女が既に「大阪ガス人間」だったからである!
昆虫を育て
ロケットのプラモデルを組み立てる私でも
大人の事情はよくわかっている!

そんな浴槽TVを見て初めて知ったのだが
明日は「お盆」だそうだ!
カミさんが突然「実家に帰る!」と言い出し
何がいけなかったんだろう?
やはりベッドにコアラを入れている事か?
と反省してみたが
聞けば「お盆」だからだそうだ!
そう!
私は「いろんな事を知っているおじさん」として
近所の子どもからも慕われる人物なのだが
今がお盆かどうかという事を知らずに生きているのだ!
なんなら曜日も知らない!

10年以上前に
アメリカ人の友人と二人で
メキシコに出かけた事がある!
彼は高校生の頃にボリビアに留学していたため
スペイン語が話せるとあって
一度行ってみたかったメキシコ旅行には
最適のパートナーだった!
当時のパスポートは既に書き換えてしまったために
渡航記録が手元にないのだが
ニュージャージー州はホーボーケンにある
彼の自宅に到着したのが10月半ば!
そしてそこからメキシコ・シティに飛び
到着したのは確か10月の終わり頃だった!
メキシコでは11月2日は
「Day of The Dead」
と呼ばれる!
これは私が「1年に2回見たくなる映画」の1本
ジョージ・A・ロメロ監督の
『死霊のえじき』の原題となる物だが
メキシコの「Day of The Dead」は
直訳で「死者の日」と訳され
決して不吉な日でもなければ
なんの「えじき」も必要ない!

「死者の日」
はキリスト教徒が大多数を占めるメキシコにおいて
欠かさず行われる宗教行事のひとつ!
毎年11月2日になると
死んだ者達の魂がこの世に帰って来る
という言い伝えがある!
生きている者はそんな魂を
「おかえりなさい!」
と迎えるわけだ!
そう!
「死者の日」は
仏教で言う「お盆」と全く同じ趣旨の行事なのだ!

メキシコに赴いた最大の理由は
メキシコのプロレス
「ルチャ・リブレ」
を観戦するというものだった!
私はさっそく「ルチャ・リブレ」の殿堂
「アレナ・メヒコ」へと向かった!

「死者の日」当日ではなかったものの
日本でも13日に「迎え火」を行うように
街は既に「死者の日」プレイベント的な様子だった!
さっそく入場した競技場「アレナ・メヒコ」の入り口にも
大きな祭壇が飾られ
そこには
「サント」
「エル・ソリタリオ」
「ラブ・マシーン」
そして私がメキシコ最高の選手と信じていた
「オロ」
のマスクが飾られていた!
それらは皆メキシコの英雄としてこの世を去った
覆面レスラー達のマスクである!
どの観客も入場前には祭壇に向かって
十字を切ったり
なにか見慣れないお菓子などを供えていた!
私も彼らへの尊敬の念を込めて
何かしてあげたくなったので
会場のガードマンをつかまえ
「日本から来た俺も何かしたいのだが
 どうすればいいのかな?」
と尋ねてみた!
彼はにっこり笑ってまずは私に
「グラシアス・アミーゴ(ありがとう友よ)!」
と言った!
そして
「高価な物である必要はないんだよ!
 なんでもいいからあんたの大事な物を載せておやんな!」
と説明してくれた!
私は税関の都合で日本から20パックしか持ち込めなかった
貴重な「ロング・ピース」を1本取り出し
祭壇に載せて胸で十字を切った!
ガードマンはそれでいいと微笑んだ!
ついでに彼にも1本進呈した!
すぐには吸わず
嬉しそうに自分のたばこパックの中に押し込んだ!
そんな控えめな
ちょっとした微笑みや言葉に
私はメキシコにいながらも
日本の「お盆」を感じたものだ!

しかしながら
ここまで来て全てをひっくり返そう!
「お盆」と「死者の日」はまるで違う!
「お盆」は帰って来る死者やご先祖様を
静かにひっそりと優しく迎える行事だ!
それに対して「死者の日」は!!!

メキシコではそもそも死んだ連中が
そーっとは帰って来ない!
ド派手に帰って来る!
大馬鹿をやらかしながら帰って来る!
この世の悩みから全て解放されたわけだから
楽しい事いっぱいで帰って来る!
よく中南米系の輸入雑貨を扱っているお店で
ガイコツがものすごく楽しそうにしている
絵や置物を見た事はないだろうか?
ピンと来なければ
「死者の日」というキーワードで
画像検索してみるといい!
ガイコツの男女がウェディング・ドレスとタキシードで
結婚式を挙げている物や
オープンカーにぎっしり乗ったガイコツが
それぞれ楽器などを持って
明らかにドンチャンやらかしている物!
メキシコから輸入されるあのガイコツ軍団は
決してジョーク・グッズなどではない!
あれは「死者の日」に家庭に飾るための神具であり
あれこそ死んだメキシコ人達が
生前の家に帰って来る姿なのだ!

ゆえにこの世で迎える側も
静かに廻る灯籠を灯したり
ナスに楊枝を刺している場合ではない!
死者が帰って来ても退屈しないように
それ以上にドンチャンする義務がある!
それこそが「死者の日」であり
田舎も街もパレードやお祭りで大騒ぎとなる!

ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツによる
『ザ・メキシカン』という映画を覚えておいでだろうか?
あの映画は
私も訪れた小さな美しい街
「サン・ミゲル・デ・アジェンデ」で始まる!
なにやらとんでもなく激しいカーニバルにおいて
ノリで撃った弾丸が誰か大事な人を殺してしまうのが
ストーリーの発端だった!
あの意味のわからないド派手な祭こそが
「死者の日」であり
日本で言う「お盆」だったのである!

(写真はホテルの窓から見下ろした
 サン・ミゲル・デ・アジェンデの町並み)
イメージ 1

私は「死」に関する
そんなメキシコ人の考え方が大好きだ!
誰かのお通夜などに出かけると
必ず親戚の一人が言う!

「こいつぁ湿っぽい事が嫌いだったからさ。
 今日は楽しくやろうや・・・。」

あまりによく聞く言葉なので見逃しがちだが
この世の中で
「湿っぽい事が大好き」
などという奴はいない!

「あいつは楽しい事が大嫌いだったから
 今日は一言も話さず
 ただ泣こうや。」

悪いがそんな奴に死なれても私は悲しくない!

私はキリスト教徒でもなければ仏教徒でもない!
だからもしもあの世で
7月15日に日本に帰るか
11月2日にメキシコに帰るか
どちらか一方だけを選べるのであれば
谷町は忘れ
迷う事なくメキシコに帰るだろう!
おみやげ屋さんに
ヒゲがくるんとなったガイコツが売られていたら
それは恐らく私だ!
私の乗り物は先端に水牛の角をあしらったオープンカー!
ガイコツ美女を乗れるだけ乗せ
道路標識どころか道に従う事もなく
一直線にメキシコ・シティを目指すのさ!

間違っても楊枝を刺したナスに乗りたいとは思わない!

しかしこんな事を言っていると
今日もやぐらの上で河内音頭を聴かせる
河内家菊水丸さんと
仲良しのギタリスト「石田雄一」さんにこう叱られる!

「ほんなら盆踊りはどないなりますねん!」

イメージ 2



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