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後藤ひろひと OFFICAL SITE ひろぐ

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天井の星

沢山の祝福を受けて「43歳」になった!
頂戴したメッセージの全てが
私にとっては大切な物だ!
全てのメッセージに対して
お礼の言いようもないほど感謝している!

最近よく『ひろぐ』に登場する
「吉本新喜劇」座員の
「ロボコン山本」こと「山本奈臣実(やまもと・なおみ)」ちゃんから
天井に星を映し出すおもちゃをもらった!
それは他ではあまり見た事のない物で
映画『スター・ウォーズ』に登場する
3本足の小さな「ロボット」
「R2-D2」の形をしている!
頭の上に投影機が組み込まれており
その投影機が天井に星座を映し出してくれるのだそうだ!
(しかもその星座の中には悪の要塞「デス・スター」もあると言う!)
自宅に持ち帰り開封し
書斎「LEVEL 4」でさっそく実験してみようと思った!
「ここの天井は白いから
 さぞや星がきれいに映るだろうて!」
と天井を見上げた!

そしてそのまま黙ってしまった・・・

前回の『ひろぐ』のコメント欄に
実姉「かおちゃん」からのメッセージがあった!
「ひろひとの姉」という名義で投稿された物がそれだ!
それが他人による偽装などではない事は私には明らかだ!
なぜなら幼い頃に私と同じ家に住んでいた人しか
決して知り得ない事実が書かれているからだ!

それは小学校4年生頃だったと思う!
私はお小遣いが少したまるたびに
「山形」にある大好きな「プラモデル店」
「シバタモデル」に通っては
何度も同じ物を買っては大切に保存していた!
それは小さな小さな瓶に入った夜光塗料だった!
それ一瓶の値段で「プラモデル」が一つ買えるほどだったので
当時の私にはなかなか高価な物だったと記憶する!
全部で10瓶ほどたまった頃に
私はある行動に出た!
自分の部屋の天井いっぱいに
夜光塗料で無数の星を書いたのだ!
自分の部屋とは言っても
父である通称「ごんぼちゃん」と共有する二階の和室で
読書好きな「ごんぼちゃん」の難しい書物や
きじや「きつつき」の剥製などが置かれた
まるで子供部屋ではない部屋だった!
壁や棚が「ごんぼちゃん」の物でいっぱいならば
せめて天井を自分の物にしようと考えたのだろう!
そして天井に夜光塗料で沢山の星を描いたら
さぞや面白い事になるだろう
と思ったのだろう!

それは簡単な作業ではなかった!
脚立などなかったので
くるくる廻る不安定な勉強椅子に立ち
子供ながらに何度も自分の首をマッサージしながら
かなりの難作業に挑んだと記憶する!
当時は22時ぐらいには寝なければいけなったのだが
家族におやすみを言ってからも
なるべく音を立てないように作業を続け
深夜2時か3時ぐらいまで星を描き続けた!

大きな星!
小さな星!
周囲に輪を持った惑星!
滅びゆく惑星に生まれたばかりの惑星!
高価な夜光塗料をありったけ使って
私は天井を星で埋めた!
やがて完成を迎え
私は部屋の蛍光灯を消した!

夢のようだった!
勉強道具も教科書も
「ごんぼちゃん」の農業関係の難しい本も
きじも「きつつき」も何も見えなくなり
ただ宇宙が広がった!
布団に寝転がってみると
夜空を見上げているのではなく
宇宙に浮いている気分になった!
光を蓄えて発光する塗料だったので
やがてそれらの星はゆっくりゆっくり消えていった!
なのでまたしばらく蛍光灯をつけ
そして消した!
星が消えていけば何度も何度も蛍光灯をつけて
また消した!
そうするうちに私は
星の中で眠りについたようだった!

翌日の晩!
私はその天井の星を家族に披露した!
みんな大きな声を出して喜んでくれた!

しかし!
コメント欄に書かれた「かおちゃん」の言葉には間違いがある!

蛍光灯をつけても
天井には白い塗料が沢山見えてしまっていた!
それはあたかも天井に大量のカビが生えたかのようにも見えた!
部屋を共有する家主の「ごんぼちゃん」は
それを見て猛烈に怒った!
そこは建てて間もない家族念願のマイホームだったのだ!
私にとっては素晴らしい発案だったのだが
「ごんぼちゃん」にとっては損害としか思えなかったようだ!

「今すぐ消せ!」

天井いっぱいの星を消す作業は
それはそれは大変だった!
描く時以上の難作業だった!
なにしろ涙が止まらなかったので
どこに星があるのか見る事もできなかったのだ!
何度も何度も蛍光灯を消して
消し忘れた星がないかをチェックした!
消すほどに自分の宇宙を失う悲しみに襲われた!
いっぱいいっぱい泣きながら
また夜中までかけて
私は自分の宇宙を全て消し去った!
部屋はまた
アイヌの木彫りや麻雀大会のトロフィーなどで飾られた
退屈な和室に戻って行った!

数ヶ月後の事である!
「ママ」が私にお金を渡した!
それはすいぶんな金額だった!
なんでも「おばあちゃん」が私にくれたお金だと言う!
なにゆえ「おばあちゃん」がこれほどの大金を
突然私にくれるのかと問うと
「ママ」は私にこう言った!

「おばあちゃんのおうちを改築するのは知ってるでしょう?
 おばあちゃんがね!
 このお金で買えるだけ夜光塗料を買って
 なくなっちゃうおうちのお部屋を
 星でいっぱいにしなさいって!」

私による”二晩限りの星空”の話は
親戚中に知れ渡っていたようだった!
私は「シバタモデル」に走り
自分のお小遣いだけでは決して買えない量の夜光塗料を購入し
「おばあちゃん」の家に向かった!
親切にも既に脚立が用意されており
私は誰とも話す事なく
長い長い時間をかけて
天井を星で埋め尽くした!
「ママ」や「おばあちゃん」は

「壁にも描いていいんだよ!」

と言ってくれた!
私は夢中になって星を描き続けた!
ティッシュペーパーに塗料をしみ込ませて
糸で天井から吊ってみたりもした!
天井から丸めたティッシュを沢山吊るした
おかしな部屋になっていったが
誰も文句は言わずに休憩のお菓子などを用意してくれた!

やがて暗くなり
みんなでその部屋に集まり
私は蛍光灯を消した!

そこにいたみんなが一瞬にして星に包まれた!
それはそれは素晴らしい景色だった!
触れる事ができるぶん
本物の星空よりも素敵な世界だった!
吊るしたティッシュに誰かがぶつかると
流星が揺れ動くように見えた!
みんなからの拍手を受けて
多分私は
星の中でまた泣いていたと思う!
だからゆっくりと星が消えても
まだ私は蛍光灯をつけなかったのだと思う!

そしてそんな星の家も
数日後には取り壊されていった!
やがて私は
大人になって行った!

大人になった私は
数年前にマンションを購入した!
そこにある書斎に「LEVEL 4」と名付けた!
その部屋だけは全てに関して私の自由にしてもいい!
「カミさん」の言う事はたいがい”はい”と言って従う私だが
書斎に関してだけは
「カミさん」の意見を聞き入れない!
そんな意味で
科学研究所などに使われる入室危険度レベルを引用し
「LEVEL 4」と呼んでいるのだ!

「山本奈臣実」ちゃんからもらった「R2-D2」を抱え
私は書斎「LEVEL 4」の天井を見つめていた!
そこには既にうっすらと星が描かれていた!
そうだ!
私は書斎「LEVEL 4」の天井壁紙を
特別な物にしていたのだった!
「そんなのは変だからおやめなさい!」
と内装業者に注意を促されながらも
絶対に譲らなかった天井の壁紙!
それはブラックライトを灯せば発光する
満天の星空だった!
なのに結局ブラックライトを購入せず
今まで輝かさずにきてしまったのだ!
全ては幼少の頃に天井に描いた
あの星空を思っての事だった!
誰からも”消せ”と言われず
誰も取り壊したりしない
そんな永遠の星を求めて私は書斎「LEVEL 4」の天井を飾ったのだ!
すっかり忘れてしまっていたが
私はいつだって
自分だけの星空の下にいたのだ!

「こっちはずっと君を見ていたのに
 君はちっともこちらを見てくれなかったね!」

天井の星が私にそんな風に語りかけている気がする!
近いうちにブラックライトを買いに行こう!

私をずっと見てくれていた人達を
私もしっかり見ていたい!
書斎「LEVEL 4」で天井を見上げるたびに
私の誕生日を祝福してくれた全ての人達を
心から想う事でしょう!
皆さん本当にありがとうございました!
後藤ひろひとはいっぱい幸せに「43歳」になりましたよ!

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