1990年代の初頭
私が所属していた劇団「遊気舎(ゆうきしゃ)」は
たしか「弁天町」だったか「天保山」だったか
とにかく「大阪」市内の港町で
とあるバーの営業を任されていた!
なぜそんな事をしていたかのいきさつは
もう忘れてしまった!
しかしわずかなバイト代がもらえるというので
当時「遊気舎」座長だった私も
ほんの数回だけカウンターの中に立った事がある!
私がカウンターの中に立つ利点は
お客さんと話題をあわせてうまく話せた事と
大阪港に上陸する外国人達の接客ができた事だ!
ある晩二人連れの外国人船乗り達が現れ
我々の店でたいそう楽しく遊んでいってくれた!
彼らはそこから更にどこか繁華街に繰り出したいと言い出し
気の合った私も是非一緒に行こうと誘われた!
私はその後も給仕をしなければいけなかったので
誘いを断ったのだが
彼らがどこに行けばいいのかぐらいは
地図でも描いて教えてあげようと思った!
しかし彼らの不器用な「英語」を聞く限り
彼らが言う”遊びに行く”が
果たして風俗店の事なのか
はたまたバーを飲み歩きたいのか
もしくは居酒屋などで日本を楽しみたいのか
まるでわからなかった!
なので私は尋ねてみた!
「君たちは自分の国ではどういう所で何をして遊ぶの?」
私の質問を聞いて
彼らの顔は一瞬にして曇った!
そして何も言わなくなってしまった!
二人共グラスの中の氷を
ただ静かに見つめ始めた!
「WOWOW」が放映したドキュメンタリー
『幻の欧州サッカー王者』
を昨日見た!
見終えた私はたくさん涙を流した!
私はその番組を
「第2回伯爵杯」こと
「EURO 2012(欧州選手権)」に先駆けての
単なる「サッカー」番組だと思って鑑賞した!
しかしそうではなかった!
それは「EURO 1992」の予選を無敗で通過し
最有力優勝候補と呼ばれた
「ユーゴスラビア」代表選手団を引き裂いた
「ユーゴスラビア紛争」の記録だった!
私が見たのは兵士が一人も登場しない
”戦争”のドキュメントだった!
1991年
「クロアチア」の独立宣言をきっかけに始まった
「ユーゴスラビア」政府による武力行使!
その混乱の中で更に独立を宣言するいくつもの小国!
連勝によりかつてない強さを誇り
世界に注目されていた
「ユーゴスラビア」代表チームはその紛争によって
次第にチームメイト同士が外国人になってしまった!
同じ生活をして同じバスで移動をして
同じチームで闘うはずの仲間が
世界を飛び回って「サッカー」をしている間に
戦争相手になってしまっていた!
やがて「ユーゴスラビア」は無敗で予選を通過するも
国連の決定により
”国際的な催しへの参加を禁止する”
と言い渡された!
選手達は決勝トーナメントで1戦も闘う事なく
開催国より国外退去命令を受けて帰国した!
そしてそのまま戦場の敵味方となっていった!
(「ユーゴスラビア」に負けて予選敗退した
「デンマーク」が繰り上がり進出を決め
最終的には優勝を果たした!)
そんな悲しくつらい撤退を余儀なくされたチームで
エース・ストライカーとして活躍していたのが
現「名古屋グランパス」の監督
「ピクシー」こと
「ドラガン・ストイコビッチ」であり
気がつけば多国籍チームになってしまっていた
「ユーゴスラビア」代表を率いていたのが
元日本代表監督としても有名な
「イビチャ・オシム」である!
番組で「オシム」がこう語った瞬間
私の目から涙が止まらなくなった!
「5回優勝する人生と
1回も戦争の起こらない人生
私が望むのは後者だ」
戦場に出向く者達は
”人間を殺したくて我慢のできない人”
などでは決してないはずだ!
それが国に報いる事だと自分に信じ込ませて
涙をこらえながら銃を握っているはずだ!
そんな兵士達によって
多くの女性が老人が子供達が
家を焼かれ
家族を奪われる!
結果としてそこには
一人も笑顔になれる人などいない!
その時に笑顔になっているのは
会議室でああしろこうしろと言っている人達だ!
彼らは自分達が戦争をしていると思っているが
それは間違いだ!
”自分達は死なないで済む”
と考えているそんな彼らがやっているのは
”戦争”ではなくただの”会議”だ!
殺したくない人達と殺される人達!
彼らがやらされているのが”戦争”だ!
私だけが従う哲学「ひろソフィー」には
こんな一節がある!
「戦争をしない人達だけが戦争を始める!」
グラスの中の氷を見つめる二人の船乗り達に
私は静かに尋ねてみた!
「君たち・・・どこから来たの?」
二人はそっと母国の名をつぶやいた!
「ユーゴスラビア」
時期的に考えて
彼らが船に乗って帰った場所は
銃弾飛び交う戦場だったのだろう!
「ユーゴスラビア」は崩壊し
やがて6つの国になった!
スロベニア
クロアチア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
セルビア
モンテネグロ
マケドニア
あの仲の良さそうだった二人は
ひょっとしたらあれから数ヶ月後に
外国人同士になったのかもしれない!
「君たちは自分の国ではどういう所で何をして遊ぶの?」
そんな言葉が人の心に傷をつけない世界!
私はそれ以上の物を望まない!
なのに先日飲み会の席で
”何でも願いが叶うとしたら何を願う?”
と「こーちゃん」こと「竹下宏太郎」に尋ねたら
”きれいな歯並び”
と答えられた!
この国が平和な証拠だ!
いよいよ5日後に迫った「第2回伯爵杯」こと
「EURO 2012」!
「吉本新喜劇」の「森田”コップンカップ”展義」君は
ベロを国旗にして「スペイン」に投票!
関西で最もトリコロールカラーが似合う男と並んで
フランスパンを掲げているのは
同じく「吉本新喜劇」の「山本”ロボコン”奈臣実」ちゃん!
「伯爵」への望みを「フランス」に賭けるそうです!
私から「第2回伯爵杯」への誘いを受けた方々!
期限はあと4日です!
投票をお急ぎ下さい!
「なんで俺は誘われてないんだよ!」
「なんであたしにはメールくれないのよ!」
とおっしゃる方の投票もお待ちしております!
(公表するかしないかは私の判断次第!)
ただし投票にはそのチームの応援を示す
なんらかの写真を添付して下さい!
ちなみに私のワークショップ「Royal Plant」メンバーには
知性とユーモアとばかにあふれた人材が多く
「イタリア」に投票しようと
こんな写真が送られて来ました!
今のところ写真だけならこいつの優勝です!
匂い立つようなシシリー島とサルジニア島が見事です!