例年であれば ただひたすらに孤独な作業の 「昆虫飼育」なのだが 今年はそうではない!
「グッチ」と共に捕獲した大量の甲虫達を 私は「昆虫飼育」に興味を持つ友人達に進呈した! 数日に一度のえさ替えと軽い霧吹きを施せば 経験上は「かぶとむし」が大量繁殖するよう 「かぶとむし繁殖セット」 を組んで手渡した! そんな相手とメールなどでやりとりしながら 「今日は産卵した!」 とか 「卵が孵化(ふか)して幼虫になった!」 とか 「親虫が死んでしまった!」 とか語り合っている! それぞれの家庭の事情に伴う様々な飼育環境の違いから 産卵や孵化の時期の違いや 親虫が死んだ原因などを探り合ったりしている!
「加水を怠ったせいではないか?」
「いや! 成虫はそれほど水分を欲するものではない! 恐らく温度のせいではないか? 飼育ケースを設置している場所を 写真に撮って送って下さい!」
「こんな環境ですがいかがでしょう?」
「私が蓋にはさんだ新聞紙はどうしましたか?」
「捨てました!」
「それが原因かもしれません! あの新聞紙には保湿や害虫侵入阻止と同時に 遮光の役割もあったのです!」
演劇の事を尋ねられると ”ええ”とか”はい”とかしか応えられない私だが 「昆虫」に関して質問されれば 1の質問に対して 10の回答を打ち出す事ができる! そんなわけで 時折はメールのやり取りだけでは足りず そんな友人らと飲みに出かけ 実に深く「昆虫」について話し合ったりする! かく言う昨晩も”分室飼育者”の一人である 「劇団空晴(からっぱれ)」の 「上瀧昇一郎(じょうたき・しょういちろう)」君と 二人きりで飲み屋に向かい 朝の3時まで「昆虫」を語り合った! それでもまだ足りず ”近いうちにまた飲もう!” と言って別れた! なんだかものすごく幸せな時間だった!
これまで長い間 誰とも会話せずにいそしんできた昆虫研究が なんだか違う事のように感じられてきた!
メリーゴーラウンドに乗っている子供は 馬上から常に親を探す! そしてベンチに座る親を見つければ 必ず笑顔で手を振る! なぜだろう?
それは今の自分の楽しい心を 近親者と共有したいからだ! その「共有」を得られた時 人間の基本的な情動作用から 「幸せ」というものが得られるのだ と私は考えている!
もしもそこで親が 手を振り返すどころか笑顔も見せず ただ無表情に馬上の子供を見ているだけならば 子供は幸せにはなれない! しかし自分の子供が楽しそうにしているのを見て 笑顔にならない親はいない! 子供よりも大きな笑顔で 子供よりも大きく手を振り返す事により 相者が幸せになっていくのである!
彼氏が彼女に 自分が編集したCDを贈るのも 感動の「共有」を求めるからだ! 彼女が彼氏を ショッピングに付き合わせたがるのも やはり感動や興奮を「共有」したいからだ! やがて二人で旅行に出かけ 風景や時間や感動を「共有」する! 時には二人にとって大切な人を亡くし 哀しみを「共有」する! そうして二人は幸せになっていくのだろう!
私がこうして 「時代遅れなブログ」を書き続けるのも 読者の方々に「共有」を求めているからだ! 同時に私が作品を作るのもまた 観客に「共有」を求めているからだ! ならば私も 読者や観客の心を「共有」したい!
作品を作る私は メリーゴーラウンドに乗る子供だ! その楽しさを大切な人に伝えようと いつだって精一杯の笑顔で大きく手を振る! そんな私の作品を見て いっぱい笑顔になってくれたり いっぱい涙を流してくれたり いっぱい心を動かしてくれる観客がいるからこそ そこに「共有」が生まれ 私は幸せでいられるのだと思う!
「吉本新喜劇」の 「たまちゃん」こと「島田珠代」嬢に 捕獲した「ミヤマクワガタ」の雄を進呈した! 雌雄が揃えば繁殖飼育が可能なのだが 雄だけとなってはいわゆる鑑賞飼育するしかない! ならばできるだけ興味を持ってくれる人に譲渡して いっぱい愛でてもらうのが一番いい! 「たまちゃん」は彼に 「くわ二郎」と名付けて素敵な家を用意した! なんだか演歌歌手みたいな名前だ! 宮史郎! 鳥羽一郎! くわ二郎!
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